【介護の日特別企画】介護テクノロジーアイディアコンテスト入賞者決定 これからの介護現場を変えるアイディア428件の応募から選出最優秀賞は、手を添えるだけで車椅子が適切な距離で動く「手ぶらで車椅子」
株式会社ニチイ学館

医療、介護、保育サービスなどを全国で提供する株式会社ニチイ学館(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員:中川 創太)は、11月11日の「介護の日」を迎えるにあたり、介護の現場やご家庭で生まれる「こんな機器があったら助かる」というアイディアを広く募る 介護テクノロジーアイディアコンテストを開催しました。アイディア総数428件から入賞者3名が決定しましたので発表いたします。
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当社は2025年4月に、介護人材不足の克服ならびに現場負担の軽減に繋がるテクノロジー活用を検討する研究組織「GENBA SMILE Lab(ゲンバ スマイル ラボ)」を立ち上げ活動しています。本コンテストはその一環として、介護の現場で「あったらいいな」と思う便利なテクノロジーのアイディアを募集することで、介護経験の有無に関わらず、多くの方々に介護を身近なものとして捉え、考えていただくきっかけづくりを目指し開催しました。
ありそうでなかった着眼点や斬新さのあるアイディアが多数集まり、厳正なる審査のうえ、最優秀賞1名、Lab所長賞1名、特別賞1名の3名の方の入賞が決定しました。
本コンテストの詳細は下記でもご覧いただけます。
GENBA SMILE Lab(ゲンバ スマイル ラボ)公式サイト内 介護テクノロジーアイディアコンテスト特設ページ:
https://genbasmilelab.jp/2025result
■入賞アイディアのご紹介
アイディアの応募に際しては、1.移乗支援、2.スタッフ自身の移動(訪問介護等をイメージ)、3.見守り・コミュニケーション、4.徘徊防止、5.排泄支援、6.入浴支援、7.生活支援、8.その他など8つの利用シーンから選び、タイトルと内容説明、アイディア発想のもととなった背景やエピソードを添えていただきました。評価基準となった「先進性」「共感性」「実現性」「ストーリー」「面白さ」「直感」をもとに、最優秀賞、Lab所長賞、特別賞に選出された3つのアイディアの詳細は次のとおりです。
内容:
◇身体の大きな方は車椅子を押す側もある程度力がいりますよね。身体の小さなおばあさんが、身体の大きなご主人の車椅子を操作するのは本当に大変です。車椅子と自分をつなぐセンサーのようなものがあれば、手は添えるだけで、介助者が歩くと車椅子も適度な距離を保ったまま進む、そんな車椅子があるといいと思いました。例えば携帯で聴く音楽も、Bluetoothでスピーカーとつなげられるのがいいですよね。
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講評:
◇「小柄なおばあさんが、汗をかきながらご主人の車椅子を押しているのを見て、なんで車椅子はいつまでもこんなにアナログなんだろう、とおもいました。」とコメントをいただきました。現在は介護する側も高齢化が進んでいます。テクノロジーを活用することで日常的な介護業務の負担を減らしていく、というGENBA SMILE Labの目指す方向性と合致していたことが高評価となりました。
内容:
◇AIが交通状況やお天気などを踏まえて最適ルートを提示し、予定された訪問時間に合わせて「そろそろ出発してください」とアラートを通知。スタッフが「移動開始」を押すと、事業所がリアルタイムで現在地を確認でき、利用者は到着予測を確認できます。もし渋滞などで到着が遅れそうな場合は自動で「〇分遅れます」と事業所への通知や、利用者宅への音声通話で連絡されます。これにより、スタッフは安心して移動でき、事業所は業務の見通しを持ち、利用者や家族も安心して待つことができます。
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講評:
◇「訪問介護では、複数の利用者宅を限られた時間で訪問する必要があり、移動の効率化や遅延防止が大きな課題となっています。」とコメントをいただきました。まさに介護士の方々のお悩みに寄り添
ったアイデアでした。
◇実現可能性も高く、数年先には使うことが当たり前になるように思わせる具体性が高評価を得ました。
内容:
◇散歩が楽しくなるような会話ができたり、危険を知らせてくれたりするシルバーカー。声も自由に変えられたり、季節の話をしてくれたり、目についた植物について教えてくれたりしたら、楽しく散歩出来そう。
講評:
◇このアイディアを思いついた背景として、「親が引きこもりがちで外に出てくれないので、どうしたら外に出てくれるかを考えた。」とのこと。
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現実的な課題を楽しく前向きに解決したいという親御さんへの想いが感じられました。
◇毎日何メートル進むとポイントがたまるなど、ゲームのような目標達成の仕組みを入れるとさらにモチベーションも上がり、健康維持や自立支援にもつながることが期待されます。
■注目ソリューションのご紹介
残念ながら受賞は逃したものの、審査員の間で「期待できる」「面白い」という声が上がった「注目のソリューション」をご紹介します。
【面白アイディア】
「思い出再生ルーム『メモリースケープ』考案者:春がちさん/学生 20代
◇プロジェクションマッピング、立体音響、香りのディフューザーを組み合わせ、利用者にとって思い出深い「懐かしい場所」を再現する空間演出サービスです。家族の写真や話をもとに、縁側や海辺、商店街などを再現し、認知症の回想法や終末期の心の平穏に活用します。
「思い出巡り旅ー徘徊が安心探索に変わるAR技術ー」考案者:ぎょうざマンさん/学生 20代
◇このアイディアは、認知症による「徘徊行動」を抑えるのではなく、「安心できる探索活動」に変える没入型ARシステムです。利用者のライフヒストリーをもとに、幼少期の街並みや実家の庭をARで再現。ARグラスを通じて廊下が故郷の道に見え、思い出の写真が映し出されます。家族は遠隔で写真を共有でき、AIが新しい風景を提案。徘徊を「思い出の旅」へと導き、安心と見守りの両立を実現します。
【期待が持てるアイディア】
「誤嚥センサー」 考案者:ゆうゆうさん/介護事業者 30代
◇「誤嚥しそうな時に教えてもらう」や「食事介助のペースが適切か教えてもらう」、「誤嚥してしまったら教えてもらう」などのサポートをしてくれるAIがほしい。
ニチイ学館では、本コンテストを通じて、介護人材不足の克服ならびに現場負担の軽減に繋がるテクノロジーの発見と具体的な商品やサービスとしての導入実現も視野に入れています。お寄せいただいたアイディアやご意見は、 今後のソリューション開発や支援活動の参考として活かしてまいります。
当社では、これからも、現場に寄り添いながら、介護に携わるすべての方とともに、 より良い未来を描いてまいります。
■ コンテスト概要
・テーマ:介護をする際、「あったらいいな」と思う便利なアイディア
・募集期間:9月24日(水)~10月28日(火)23時59分まで
・対象:介護経験の有無、年齢、国籍、問わずどなたでも可。
・応募方法:弊社オフィシャルサイト、GENBA SMILE Labサイトに掲載の専用フォームより応募
・応募総数:428アイディア
・審査員:GENBA SMILE Labメンバー9名
■「介護の日」について
厚生労働省が 2008 年に、11 月 11 日を「介護の日」と制定しました。介護に関する理解と認識を深めるとともに、介護に携わる人々や介護を受ける方、そのご家族を支援し、地域社会における支え合いや交流を広げることを目的としています。
参考:
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0728-2.html (厚生労働省ホームページより)
■GENBA SMILE Lab概要
「GENBA SMILE Lab(ゲンバ スマイル ラボ)」は、介護に関わるすべての人に“笑顔”を届けることを理念に掲げた研究組織です。介護現場を起点に課題を見つめ、実践的なテクノロジーや仕組みを検証することで、スタッフの負担軽減とご利用者・ご家族の安心につながる新たな価値を創造します。
GENBA SMILE Labサイト:
https://genbasmilelab.jp/
■株式会社ニチイ学館会社概要
医療関連事業・介護事業・保育事業を中心に、地域に根差した包括的サービスを全国で提供する総合生活支援企業。全国で約6,000件の契約医療機関へのサービス提供、約1,900の介護事業所運営の他、人材養成では50年以上にわたり 200万人以上の医療・介護分野のプロフェッショナルを輩出しています。
コーポレートサイト:
https://www.nichiigakkan.co.jp/
【企画に関するお問い合わせ】
株式会社ニチイ学館 GENBA SMILE Lab(ゲンバ スマイル ラボ)
Mail : info@genbasmilelab.jp
【マスコミ・報道機関の方、取材のお申込みなど】
株式会社ニチイホールディングス 経営企画本部 広報部 担当:宇佐美・小林
TEL:03-5834-5421 / Mail:kouhouka@nichiigakkan.co.jp
プレスリリース提供:PR TIMES



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