在東南アジア日系企業エグゼクティブ120名が参加!キャディ、「モノづくり未来会議 in バンコク」をASEANで開催
キャディ株式会社

~ 在タイ日本国大使館、Mazda、DENSO、Toyota、Hitachi、イースタンアジア大学のエグゼクティブ達が語る、ASEAN市場のリアルと変革の最前線 ~
製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、2025年11月5日(水)に、在東南アジア日系企業様向けイベント「モノづくり未来会議 in バンコク」をASEANで開催したことをお知らせします。
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本カンファレンスでは、開会挨拶に在タイ日本国大使館 経済公使の梶原 徹氏とMazda South East Asia, Ltd. (MSEA)上級 副社長 猿渡健一郎氏が来場されました。各講演では、SIAM DENSO MANUFACTURING CO.,LTD. President Mr. Theerawat Limpibunterng, Ph.D.、Toyota Motor Asia Executive Vice President Mr. Pras Ganesh、キャディ株式会社 Vice President of Solutions 河野 翔が登壇。パネルディスカッションでは、Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd. Executive Director & Chief Marketing Officer Mr. Somsak Garnjanakarn、Eastern Asia University 副学長・工学部長 Mr. Suchai Pongpakpien, Ph.D.、Mediator Co., Ltd. CEO Mr. Kantatorn Wannawasu が登壇し、激変するASEAN市場で日系製造業が勝ち抜くためのリアルな知見と未来への展望を語りました。
世界情勢の変化、サプライチェーンの再編、そしてデジタル化の波が加速する中、製造業はかつてない変革期を迎えています。特に成長著しいASEAN市場において、日系企業は競争力を維持・強化し、未来を切り拓いていくことが求められています。
本カンファレンスは、こうした課題意識のもと、業界のトップランナーたちの知見を共有し、次なる一手を探る場として開催されました。当日は在東南アジア日系企業などのエグゼクティブ120名が参加し、各登壇者の熱のこもったセッションに真剣に耳を傾け、会場は終始熱気に包まれました。
【 開会挨拶:在タイ日本国大使館 経済公使 梶原 徹 氏 】
タイ製造業は「かつてない変革期」。「生産」から「共創」の時代へ
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在タイ日本国大使館 経済公使の梶原氏は、第1回に続く本イベントへの高い関心を表し、タイの製造業が「かつてない」変革期にあると述べられました。サプライチェーン再構築、脱炭素化(GX)、そしてAIを含むデジタル技術の急速な進展は、「モノづくりの構造そのものを変質させ、新しい競争力にもつながる」と指摘。 日系企業が長年築いた「信頼と改善文化」は確かな強みである一方、「今後はその強みをどう再構成するかが問われている」と強調されました。環境対応とデジタル化を同時に進める時代において、現場の意見をデータと結びつけ、より早く柔軟に判断できる仕組み作りが不可欠であると語ります。 これからは「日本企業がタイで生産する時代から、日本とタイが共に価値を作る時代」への転換であること、鍵となるのは、企業間や産学官の連携による「コクリエーション(共創)」であるとし、本会がそのための「適応な対話」の場となることへの期待を寄せられました。
【 開会挨拶:Mazda South East Asia, Ltd. (MSEA)上級 副社長 猿渡 健一郎 氏 】
現地社員の「本音」に価値、日系企業のあり方を見直す力へ。
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猿渡氏は、第2回の開催に感謝を述べられました。講演者として登壇された第1回目の開催時は、ご自身の「実体験」も踏まえて「日系企業のあり方を、しっかりと固めたい」という強い思いを持ったと語ります。 特に、本イベントの価値について、日本人ではないタイ人や外国人の方が、日系企業に対して「自分らはこう仕事をしているんだ」という本音や厳しい指摘を率直に話してくれる場である点を挙げ、「非常にフレッシュ」だと強調されました。普段は中々聞くことができない本音を聞けることを「今後の上で大事にしたい」と述べ、本イベントが生み出す「熱い動き」へ強い期待を寄せて挨拶を締めくくられました。
【 講演1:SIAM DENSO MANUFACTURING CO.,LTD. President Mr. Theerawat Limpibunterng, Ph.D. 】
「実行する工場」から「考え・創る工場」へ変革。デンソータイ法人社長が語る、タイ流「FITS工場」構想とは
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SIAM DENSO MANUFACTURINGのMr. Theerawat Limpibunterngは、マルチパスウェイ戦略に貢献していく事業環境の変化と人材確保の課題に対し、大きな変革に取り組んでいる現状を紹介しました。従来の「日本から指示されたことを忠実に実行する工場」から、タイ人メンバーが自ら課題を見つけ挑戦し続ける「考え・創る工場」への転換を図っていると述べました。
その核となるビジョンとして、タイ人の強みを活かす「FITS工場」(Flexible, Innovation, Through-kaizen, Style)構想を紹介。若手主体のチームが世代別のアプローチでビジョンを共有し、「自らチャレンジし続ける・失敗を許容する」文化醸成やDXによる研修など、タイ人の特性に合わせたユニークな人材育成を実践した結果、現場からボトムアップでの改善提案が生まれていると説明しました。
この度の変革に関し、Theerawat社長は、「これまでの“教えられる生徒”と“教える先生”の関係ではなく、日本とタイが“共創するパートナー”になるべきです。歴史や経験の差はありますが、ぜひ小さなことからタイ人に任せてみてください。双方の強みを融合させ、共に成長していきます。」と語りました。
【 講演2 :Toyota Motor Asia Executive Vice President Mr. Pras Ganesh 】
トヨタ・モーター・アジア EVPが日本産業の変革を提言イノベーションの鍵は「国内志向からの脱却」と「心理的安全性」
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Toyota Motor AsiaのMr. Pras Ganeshは、日本の産業が直面する国際競争力の課題について、自身の経験に基づく考えを共有しました。同氏は、「モノづくり」の卓越性を称賛しつつも、過去30年間でFortune 500における日本企業の数が減少している現状を紹介し、「国内志向からの脱却」が今後の鍵になると指摘しました。
また、自身の所属企業を一例として、製造中心から価値創造型ビジネスへの転換や、人と文化を重視した変革の必要性に言及しました。
「変革が成功するかは分からない。しかし、挑戦しなければ確実に失敗する。未来は誰かが教えてくれるものではなく、我々が自ら創り出すものだ」と述べ、過去の成功体験にとらわれない大胆な挑戦の必要性を強調しました。
最後に、変革の鍵は「人」と「文化」であるとし、経営陣への「No」や失敗を許容する「心理的安全性」の確保が、イノベーションの源泉となると語りました。
【 パネルディスカッション】
日系企業のタイにおけるローカリゼーション「仕事」「人事」「評価」の3つの課題
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パネルディスカッションでは、日系企業のタイにおけるローカリゼーションについて議論が交わされました。Hitachi AsiaのMr. Somsak Garnjanakarnは、ローカリゼーションを「仕事」と「人事」の2軸で考えるべきだと指摘。「仕事」においては、一方的な手順の押し付けではなく、タイ側に「なぜ必要か」という目的を説明し、「喋らせる」ことで相互理解を深める必要性を説きました。また、「人事(タイ人リーダー登用)」については、「顧客が誰か」と「会社の将来像」によって判断すべきと分析。さらに、20代は「やりたいこと」、30代は「ライフワークバランス」、40代は「安定と強みの活用」を求めるなど、世代別の期待値に合わせたマネジメントが不可欠だと強調しました。
続いて、Eastern Asia University 副学長のMr. Suchai Pongpakpienは、ローカリゼーションの本質を「ギャップを埋める」ことだと定義。一方的ではなく「お互いがアジャスト」し、「心と心」で繋がる重要性を語りました。同時に、日系企業の構造的弱点として「37年間変わらなかった評価システム」を挙げ、旧態依然とした制度が変革の足枷になっていると警鐘を鳴らしました。教育者の立場からは、若手世代のミスマッチを防ぐため、大学の早期から「実務訓練」を導入している事例を紹介しました。
- 登壇者 -
Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd. Executive Director & Chief Marketing Officer / Mr. Somsak Garnjanakarn
Eastern Asia University 副学長・工学部長 / Mr. Suchai Pongpakpien, Ph.D.
モデレーター / Mr. Kantatorn Wannawasu
【 講演3:CADDi Vice President of Solutions 河野 翔 】
AIとデータが拓く、ものづくりの知見の『資産化』
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最後に、本カンファレンス主催のキャディ 河野が登壇し、人と意識の変革を実現する技術としてのDX・AI活用法を提示しました。 河野は、「現場には膨大な『経験』と『知見』が蓄積されているが、その多くは図面、報告書、手書きメモといった『人間にとってわかりやすいデータ』であり、AIがそのままでは認識できない」という「知見のギャップ」を指摘。 キャディ社が提供する「AIを使って『人間にとってわかりやすいデータ』を『AIが認識しやすいデータ』に自動で構造化・変換する」アプローチを紹介しながら具体的な活用事例を説明しました。 「AI活用は完璧を目指すのではなく、『小さくともすぐに現場で効果が出る』という成功体験を積むことが重要。その実感が、より大きなデータドリブンな変革へのモメンタムになる」と締めくくりました。
【 参加者の声 】
国境を越えた『モノづくりの情熱』に触れ、多くの刺激と学びを得た
本イベントに参加された方々からは、熱量の高いコメントが多数寄せられました。
・「考えもしなかったコンセプトを学んだ。シュリンクが続く状況の中で社員のモチベーションや雇用を維持する経営者の考え方や視点を学ばせてもらった。そしてどのようなアクションをすれば実現できるのかを具体的な事例を基にご講演いただいたのは大変参考になった。」
・「前回に引き続き参加者の皆さんのタイにおけるモノづくりに対する熱い情熱が伝わってきて刺激を受けました。興味深い内容が多く勉強させて頂きました。」
・「昨年から国外事業展開を検討していく中で、日本にいるだけでは気づかないこと、日本より進んでいる技術や文化の違いなどを実感できるようになりました。今回の講演内容を日本にも持ち帰り、使える手法は試したいと思っています。」
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■ 製造業AIデータプラットフォームCADDi(キャディ)について(
https://caddi.com/ )
製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、生産活動と意思決定を高度化するプロダクトです。祖業である部品調達事業での経験とAIを用いたテクノロジーの力を活用し、点在する経験とデータを資産に変え、競争力を高めます。
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キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、点在するデータ・経験を資産化し、新たな価値を創出する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供するスタートアップ企業です。アプリケーションである「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」をはじめ、今後もプラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現していきます。累計エクイティ資金調達額は257.3億円。
<会社概要>
本社所在地:東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
代 表 者:代表取締役 加藤勇志郎
設 立:2017年11月9日
資 本 金:257.3億円(資本準備金含む)
事業内容 :製造業AIデータプラットフォーム CADDiの開発運営
U R L :
https://caddi.com/プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes