早稲田佐賀中学・高等学校で「世界とつながる学び」講演会
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

海洋プラスチックからSDGsカルタまで──学びを世界の平和づくりへつなぐ
2025年11月10日、早稲田佐賀中学・高等学校にて、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一)による「世界とつながる学び」講演会が行われました。対象は中学生・高校1年生。「“学問”が世界を変える? 平和をつくる仕事のキャリアナビ」をテーマに、紛争地や難民キャンプでの教育支援の実例を交えながら、今教室で学んでいることが、将来どのように世界の平和や社会課題の解決に結びつくかを考える時間となりました。
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早稲田佐賀が作成したSDGsカルタが世界へ届く
サステナ部の海洋プラスチック・キーホルダーが「戦後0年のシリア」へ
早稲田佐賀では、2025年7月12日に中高サステナ部を対象に特別授業を実施。世界の貧困・紛争・環境問題の現状を学んだうえで、部員たちは海洋プラスチックをリサイクルしたオリジナル・キーホルダーを制作し、なかよし学園に託しました。
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講演会で「いま、自分にできること」を学んだサステナ部
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「はじめてのヒロシマ」翻訳と、海洋プラスチックリサイクルキーホルダーを手渡した
このキーホルダーは7月末、「戦後0年」ともいえる局面にあるシリアでの平和教育プログラムに届けられました。長期内戦を経て復興に向かおうとするシリアにおいて、日本の高校生が自らデザインし、環境問題へのアクションとして制作した教材は、
「若者自身が社会課題の解決主体となるモデル」
「遠い国から一方的に“支援される側”ではなく、共に未来をつくるパートナー」
として高く評価されました。現地の若者からは「日本の同世代がここまで世界のことを考えてくれているとは思わなかった」という声も届き、生徒たちの学びが国際的な共感を生み出しています。
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早稲田佐賀の取り組みをシリア・デリゾール行政官に説明する中村雄一代表
サステナ部の実践が「自分にもできる」へひらく
今回の講演会ではまず、サステナ部が行ってきた海洋プラスチックの活動と、シリアでキーホルダーが使われた様子を映像と共に紹介しました。中学生・高校1年生たちは、自分たちのすぐ近くの先輩が世界に向けて行動している事実を知り、
「世界とつながることは特別な一部の人だけのものではない」
「自分の得意や興味からでも、世界の誰かを助けることができるかもしれない」
と感じるきっかけになりました。
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戦後0年のシリアに早稲田佐賀の平和への行動が希望を作った
なかよし学園・中村代表は、紛争地・災害地・難民キャンプでの写真やエピソードを交えながら、
「いま学んでいる英語や社会、理科、経済の知識が、『誰かの命を守る』『誰かの未来を広げる』ことに使われるとしたら、皆さんは何をしたいですか?」
と問いかけ、教室での学びを「平和をつくる準備」として捉え直す視点を提示しました。
そしてサステナ部の「行動」から世界の片隅に平和が築かれ、現地の人々から想いを込めた手紙や平和のイメージイラストが届きました。生徒たちは同じ地球に生きる「人」を実感することができ、喜びの笑顔を見せていました。
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生徒たちは今までの勉強の「使い方」を学んだ
高1ワークショップ:SDGsカルタで「平和をとどける言葉」をつくる
講演後、高校1年生を対象に「SDGsカルタ」制作ワークショップを実施しました。生徒たちは、
1.SDGsや平和をテーマにした読み札・取り札のことばを自分で考える
2.日本語だけでなく英語も交え、「世界の友だちに伝えたいメッセージ」を表現する
3.絵札に、自分たちの日常・地域・未来への願いを描く
といったプロセスを通じて、“教科書の中のSDGs”から“一人称で語れるSDGs”へと学びを深めました。
生徒の中には「勉強はあまり得意ではないけど、自分は野球が好き。この講演を聞いていつか自分もアフリカで野球を教えたい。」とカルタに想いを込める生徒や、得意な数学の円周率を使ったカルタを制作する生徒、イラストで魅せる生徒など早稲田佐賀の「才能」を散りばめたカルタが完成した。
制作されたSDGsカルタは、
2025年12月にカンボジア、2026年1月にシリア、2月に南スーダンで、なかよし学園が行う平和・人権・環境教育の授業で「未来の架け橋教材(Future Bridge Learning Kit)」として活用される予定です。自分たちのことばと絵が、遠い国の同世代に届き、一緒にカードを囲んで対話する――そんな具体的なイメージが、生徒たちに「自分ごととしての国際協力」をもたらしています。
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シリアで活用された対馬西部中学校の平和カルタ
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カルタは学びと共に「つながり」をつくる
学校側の声:早稲田佐賀から「世界の架け橋」へ
教諭 上田 幸弘 先生
「今回のプロジェクトを通じて、生徒たちが本当に“世界の架け橋”になり得るのだと感じました。戦後の混乱からここまで成長してきた日本の歩みや教育を、いつか海外の若者たちにも直接見てもらい、一緒に学ぶ機会をつくりたいと思います。
早稲田佐賀での学びが、将来“日本に招いて、一緒に学ぶ場”へつながっていく──そうした長いスパンのビジョンを、生徒と共有できた時間でした。」
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上田先生作成のカルタ
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生徒と共に歩む先生の熱い想いが世界へ届く
教諭 平野 佐矢子 先生
「本当にあっという間の時間でした。生徒たちに“やる気の種”をたくさんまいていただいたと感じています。世界の現状を知ることで、勉強そのものの面白さに気づいた生徒が多く、『受験のために学ぶ』から『誰かの役に立つために学ぶ』へ、意識が変わり始めています。
中村先生の生き方から、“学びをどう活かすか”というメッセージが強く伝わり、私自身も心を動かされました。授業後、生徒の前で『次の夏、ルワンダに行って活動したい』と宣言しました。教師自身が一歩踏み出す姿も、生徒の背中を押せるのではないかと期待しています。」
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カルタ制作の様子
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カルタ制作の様子
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カルタ制作の様子
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カルタ制作の様子
今後の連携:CoRe Loopで「願う平和」から「行動する平和」へ
なかよし学園が提唱する CoRe Loop(Co-create & Return Loop) は、
つくる → 届ける → 共創する → 還る → さらに拡張する
という往還型の学びの循環モデルです。
早稲田佐賀では、
サステナ部による海洋プラ・キーホルダーがシリアで使われ、その反応が学校に戻ってきたこと
高1がつくったSDGsカルタが、今後カンボジア・シリア・南スーダンで実装されること
を通じて、このCoRe Loopの一員として歩み始めました。
今年度は、海外でのカルタ実装の様子や現地からのフィードバックを共有する「第2弾ワークショップ+フィードバック講演」も予定されています。生徒たちは、自分たちのカードがどのように使われ、どんな対話や笑顔を生んだのかを知ることで、「やって終わり」ではない継続的な学びへと進んでいきます。
なかよし学園プロジェクトと早稲田佐賀中学・高等学校は、これからも
「世界の現実を学ぶ」×「自分たちで行動を起こす」×「現地の反応からまた学ぶ」
という往還のサイクルを重ねながら、平和をつくる次世代の人材育成に取り組んでいきます。
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シリアやルワンダから届いた手紙に喜ぶサステナ部の部員たち
■事業について(なかよし学園)
・事業名:世界とつながる学びプロジェクト(CoRe Loop)
・特徴:各校の探究・特産・文化・部活動等を“世界で使える教材”へ変換し、現地の反応を学校へ還流。学びを実装して当事者性・自己効力感を育てます。
・参加:全国50校超(小・中・高・特別支援・フリースクール)
・実装国:ケニア/シリア/ルワンダ/南スーダン/コンゴ民主共和国/カンボジア/東ティモール ほか
■お問い合わせ
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(担当:中村里英)
TEL:047-704-9844 FAX:047-704-9844
E-mail:nakayoshigakuen.office@gmail.com
URL:
http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html
※本資料は教育委員会・学校関係・報道各位向けです。引用の際は「なかよし学園プロジェクト」「世界とつながる学びプロジェクト」とご明記ください。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes