AIを活用した「翻訳支援システム」で特許を取得【AI翻訳ソリューション「XMAT(R)(トランスマット)」】
株式会社川村インターナショナル

~生成AIによる自動ポストエディット支援で、翻訳品質と効率を両立~
株式会社川村インターナショナル(本社:東京都新宿区、代表取締役:森口 功造)は、翻訳業務における効率化と品質向上を目的とした「翻訳支援システムおよび翻訳支援方法」に関する特許を取得しました。
本技術は、生成AI(大規模言語モデル:LLM)を活用して、機械翻訳の結果に対する修正(ポストエディット)を自動的に支援するもので、翻訳者の負担を大幅に軽減し、品質の向上を実現します。
AI翻訳ソリューション「XMAT(R)(トランスマット)」詳細ページ:
https://ldxlab.io/xmat
■技術の背景と課題
従来の翻訳支援システムにおける検証機能では、指定用語の不使用や英数字の転記ミスを翻訳者に通知するといった注意喚起的な支援に留まり、修正作業自体の効率化は十分に達成されていませんでした。
特に、機械翻訳による誤訳、訳抜け、湧き出しならびにタグの位置ずれなどの修正に多くの時間を要し、作業者の負担となっていました。
■本特許技術の特長
今回取得した特許技術では、生成AIを用いて翻訳文の修正を自動的に繰り返す仕組みを導入。
AIが修正を行うたびに訳文の品質を評価し、修正が不要と判断されるか、所定回数の試行を終えるまでプロセスを継続します。
これにより、従来の「人による確認・修正」の手間を最小化し、翻訳業務全体のスループットを向上させます。
主な特長は以下の通りです。
1.生成AIによる自動修正の繰り返し最適化
AIが訳文の修正を段階的に繰り返し、一定の品質基準に達するまで改善を継続。
2.修正内容の自動説明機能
AIが行った修正箇所について、日本語など指定言語で説明を生成。翻訳者が容易に変更内容を理解可能。
3.タグ情報・文構造の保持
構造化文書における構造を保持したまま修正を行い、文書の整合性を維持。
4.サブセット処理による並列高速化
翻訳文を部分的に分割して同時処理することで、全体の処理時間を短縮。
5.ポストエディットの効率化を実証
同特許内の図7(修正回数と精度の関係)によると、AIによる反復修正で最終精度は約95%に到達。
■期待される効果
本技術の導入により、翻訳業務のコスト削減・納期短縮・品質安定化が同時に実現します。
特に、企業の多言語展開において求められる「スピード」と「品質」の両立を支援することが可能です。
また、翻訳者は修正提案や説明を参照しながら確認するだけでよく、より高度な判断やクリエイティブな翻訳に集中できるようになります。
■今後の展開
川村インターナショナルは今回の特許技術を自社の機械翻訳活用プラットフォーム「XMAT(R)」に実装済みです。また、英国XTM International社の提供するTMS(Translation Management System)である「XTM Cloud」にも導入可能です。さらに、他社翻訳システムとの連携やAPI提供を視野に入れ、業界全体の生産性向上を推進していきます。
■特許情報
・特許番号:特許第7764079号(出願番号:特願2025-067355)
・発明の名称:翻訳支援システム及び翻訳支援方法
・出願人:株式会社川村インターナショナル
・発明者:星井 智、森口 功造、森 秀樹
・出願日:2025年4月16日
・登録日:2025年10月27日
■XMAT(R)とは
「すべての人に機械翻訳を ~ファイル翻訳からカスタマイズまで~」
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31187/202/31187-202-b0b46c00c7328ea2de793fa9fa751cb3-400x129.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
機械翻訳活用プラットフォーム「XMAT(トランスマット)」
詳細ページ:
https://ldxlab.io/xmat
主な機能:
・みんなの自動翻訳からOpenAIまで多様なエンジンが使用できる「Quick MTテキスト翻訳」
・Word/Excel/PowerPoint/PDFなど、10種類以上のファイルを簡単に機械翻訳できる「Quick MTドキュメント翻訳」
・原文の編集から出力結果の編集まで、高機能エディタで作業効率を底上げする「Quick PE」
・言語資産作成や機械翻訳エンジンのカスタマイズを高速にセルフサービス化
価格:1ユーザー5,500円~(税込)/月[月間翻訳文字数制限なし]
利用可能な機械翻訳エンジン:みんなの自動翻訳@KI(商用版)やOpenAIなど8種類以上
利用可能な言語:100以上の言語の組み合わせを利用可能
無償トライアル可能期間:2週間(カスタマイズ機能のトライアル期間は1か月)
機械翻訳エンジンのカスタマイズをマンガで解説:
https://ldxlab.io/xmat_lac
■会社概要
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31187/202/31187-202-431534b22eca181cc10a583820c5efed-920x160.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ホームページ:
https://www.k-intl.co.jp/
本社所在地: 東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル6階
設立年月日: 1986年1月
代表取締役: 森口 功造 (もりぐち こうぞう)
事業内容: 翻訳・機械翻訳・ポストエディットなどの翻訳ソリューション、通訳、制作、人材派遣・紹介
資本金:50,000,000円
プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes