恩田陸さん、森見登美彦さん、ヤマザキマリさんが選考委員の新人の登竜門「日本ファンタジーノベル大賞2026」決定!!大賞受賞作は加賀谷きよいさん『天を朱に染め-御伽草子異聞-』
株式会社新潮社

令和7年10月27日に「日本ファンタジーノベル大賞2026」の最終選考会が開かれ、恩田陸さん、森見登美彦さん、ヤマザキマリさんの三選考委員による選考が行われました。その結果、応募総数399篇より、選ばれた個性豊かな4作品から、「ファンタジー」の概念を塗り替えてきた本賞の意義とは何かに踏み込んだ議論の末、加賀谷きよいさんの『天を朱に染め-御伽草子異聞-』が大賞に決まりました。
「小説新潮」2025年12月号に「空想の旅にでも出かけなくては、とても生きていけないような日々もあると思うのです。そんな時、わたしにとってファンタジーの世界はなくてはならないものでした」と綴る受賞の言葉、受賞作の抄録と詳しい選考の過程が掲載されております。単行本刊行は2026年初夏を予定しております。
日本ファンタジーノベル大賞HP
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小説新潮 2025年12月号
「酒呑童子の説話を下敷きにした作品であるが、おなじみのキャラクターの肉付けがいきいきとしていて、おかしみもあり、読んでいて素直に楽しめた」
――恩田陸さん
「最終候補作の中では、『うねりのあるストーリーを語ろう』という心意気がもっとも強く感じられた」
――森見登美彦さん
「この物語は、殺伐とした今の世の中を意識せずには読めない」
――ヤマザキマリさん
加賀谷きよい (かがや・きよい)
1980年生まれ。岩手県花巻市出身。東北大学卒業。好きなものは漫画とお酒と旅。
サカキヤヨイ名義で2022年に絵本『100億キロメートルの旅』を、2025年に絵本『星をおとした少女』、『えーあいパパ』(絵を担当)をみらいパブリッシングより出版。
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加賀谷きよいさん
本作では異質なる者たちとの闘いや共存、羨望や嫌悪といったテーマを、酒呑童子伝説をモチーフに描いた。人に恐れられた鬼たちは、権力にまつろわぬ者たちだ。粗暴で野蛮な歴史の敗者。だが調べていて興味深いのは、人は鬼を恐れ、社会から排除しながらも、どこか憧れているように思えるのだ。安全や平穏を求めながらも、強くまっすぐで自由な彼らに、惹かれずにはいられない。正しさは揺らぎ、日常が覆る。立場が逆転したら、世界は反転する。不条理を不条理が塗り替える。そんなあやうい世界でも、輝かせることができはしないかと、ペンを走らせた物語である。
【タイトル】小説新潮 2025年12月号
【発売日】2025年11月21日(金)
【定価】1,000円(税込)
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/shoushin/プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes