アクセンチュア、「フィジカルAIオーケストレーター」を提供開始 ソフトウエア主導による次世代型のスマート施設の構築を支援
アクセンチュア株式会社
【ニューヨークおよびワシントンD.C.発】アクセンチュア（NYSE: ACN）は、工場や倉庫をソフトウエアが主導する次世代型のスマート施設へと進化させるためのクラウドソリューション「
Physical AI Orchestrator(フィジカルAIオーケストレーター)」を発表しました。本ソリューションは、
NVIDIA Omniverse（Omniverse Blueprint Megaを含む）、
NVIDIA Metropolis、およびアクセンチュアのAIプラットフォーム
AI Refinery(TM)のAIエージェントを組み合わせています。
ソフトウエア主導型のスマート施設では、デジタル上で実際の自動化設備や工場、倉庫を忠実に再現します。これにより不具合が生じた際もデジタルツイン上で問題を検知し、プロセス変更やその影響をリアルタイムかつ正確にシミュレーションします。その結果に基づき、AIエージェントが具体的な指示を出し、現場が需要や、品質、スケジュールの変化に柔軟に対応できるようにします。
アクセンチュアの「フィジカルAIオーケストレーター」を活用することで、コンベヤーや産業用ロボット、移動型ロボット、さらに工場や倉庫のレイアウトなどをリアルタイムにデジタルツイン上で構築し、実際の設備を連動させることが可能になります。
[画像:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/19290/446/19290-446-f4cd1a42d83450960c51342b7e845808-1067x600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
動画：フィジカルAIオーケストレーターを導入した顧客事例（アメリカ ワシントンD.C.で行われた「
NVIDIA GTC」より）
例えば、ネットワークおよびデータソリューションを提供するベルデン社は、工場や倉庫での作業員の安全対策として、フィジカルAIオーケストレーターを活用したソリューションを開発しました。稼働中の作業を止めることなくロボット周辺に「仮想安全フェンス」を設置し、人がフェンス内に入るとロボットが自動的に停止または迂回します。さらに、エッジAIを活用することで作業員や車両、ロボットの動きや設備の経路をセンチメートル単位で検知・モデル化し、フォークリフトが不意に後進するといった想定外の状況にも対応します。
本ソリューションは、自動車メーカーの倉庫内で歩行者安全対策として導入される予定です。
フィジカルAIオーケストレーターの代表的な活用事例は以下の通りです。
- あるライフサイエンス企業では、バイオ医薬品やワクチンの理想的な製造条件を実際の設備を使うよりも迅速に検証できるようになりました。保存サイクルと乾燥プロセス全体をフィジカルAIオーケストレーターでシミュレーションし、さまざまな温度・圧力を検証した結果、逸脱がいつ、どこで、なぜ発生したかを正確に把握できるようになり、バッチ間のばらつきが減少し、製品の保存期間の延長に貢献しました。- ある消費財メーカーは、倉庫のスループットを向上させ、設備投資の削減に成功しました。フィジカルAIオーケストレーターを活用して倉庫業務のデジタルツインを構築し、作業員の動き、ピッキング率、コンベヤーシステムを分析することで、スループットのばらつきや非効率なレイアウトを特定しました。それを基にレイアウト設計や人員配分を見直し、コンベヤーの流れを最適化することでスループットを20％向上させました。さらに、試行錯誤を重ねて設計を繰り返す必要がなくなり、設備投資を15％削減しました。
アクセンチュアのインダストリーX本部でアメリカにおけるデジタルエンジニアリング＆製造サービスを統括するプラサド・サティヤヴォル（Prasad Satyavolu）は次のように述べています。「フィジカルAIオーケストレーターは物理空間の頭脳として機能します。NVIDIA Omniverseの技術とアクセンチュアのAI Refineryを組み合わせることで、工場をソフトウエアで制御し、エージェント型AIとフィジカルAIを製造業の基盤に組み込むことが可能になりました。すでに世界中の企業で迅速かつ持続的な効果が生まれています」
フィジカルAIオーケストレーターを早期に導入した企業は、製品設計コストや新工場建設にかかる設備投資を大幅に削減し、工場計画の精度向上といった目に見える成果を創出しています。
フィジカルAIオーケストレーターの主な機能は以下の通りです。
- リアリティキャプチャ：工場や設備のデジタルツインを自動生成するAIプロセス。動画やスキャンデータを精密な3Dモデルに変換し、レイアウト変更を検知してデジタルツインを常に最新の状態に保ちます。- AIエージェント：新規生産ラインの設計、シミュレーション、設置などの一連の工程において、過去の知見を活用し、エンジニアを支援します。- ビジョンアナリティクス：作業員や車両、資材の動きなど、施設内のライブ映像データを取得・解析し、精密なシミュレーションに活用します。- アセットコネクター：既存設備をシミュレーションにプラグ＆プレイ方式で簡単に統合します。- XR拡張機能：高品質な拡張現実環境でデジタルツインと対話し、仮想空間でのトレーニングや共同作業を実現します。
アクセンチュアについて
アクセンチュアは、世界有数のソリューションおよびプロフェッショナルサービス企業として、世界をリードする企業や組織の変革を支援しています。企業や組織の中核にデジタル技術を実装し、AIの力を最大限に活用して、比類なきスピードで全社規模の価値を創出しています。アクセンチュアは、約779,000人の人材、独自のアセットやプラットフォーム、そして強固なエコシステムとの連携を結集し、変革のパートナーとしてお客様を支援しています。世界で最もAIを活用し、価値創出に注力するとともに、働きがいのある企業であり続けることを最優先に掲げています。ストラテジー、コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、ソング、インダストリーXの領域をまたぐ体制と、深い業界知見を組み合わせたビジネスユニット「リインベンション（再創造）サービス」を通じて、お客様に革新的なソリューションとサービスを提供します。
アクセンチュアは、「テクノロジーと人間の創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する」というパーパスのもと、すべてのステークホルダーへ360度の価値を創造することを自らの成功の指標としています。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com/us-en を、
アクセンチュア株式会社の詳細は www.accenture.com/jp-ja をご覧ください。
Copyright (C) 2025 Accenture. All rights reserved. Accenture and its logo are trademarks of Accenture.
プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
