プラスチックリサイクルのesa、再生プラスチックペレット「Repla」を使用したパレットを製品化。焼却されていた廃プラスチックを新たな物流資材へ
esa

産業廃棄物のプラスチックを“Repla”で再生し、CO2削減48%のパレットを提供開始
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プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する「株式会社esa(読み:イーサ、意味:Environmental Solutions Architect の頭文字)」(本社:東京都千代田区、代表取締役:黒川 周子、以下「esa」もしくは「当社」)は、これまで焼却処理されてきた廃プラスチックを原料にした再生プラスチックペレット「Repla」を用いたパレットの製品化に成功し、2025年12月より提供を開始します。
開発の背景
物流業界の環境負荷と既存パレットの課題
物流を支えるパレットは日本だけでも年間数千万枚が生産され、その約7割が木製パレットです。従来の木製パレットはトゲや釘による怪我、虫やバクテリアの発生、腐食による破損などが発生しやすく、輸出の際は国際植物防疫措置ISPM15に基づいた熱処理や燻蒸処理が義務付けられるなど課題も多くあります。加えて、使用済みパレットは産業廃棄物として処理しなければならず、処分コストが発生します。
プラスチック製パレットは軽量で耐久性が高く衛生的というメリットがあり、近年利用が拡大しています。一方で、破損時には修理が難しく新しいパレットに交換する必要があるほか、原料に石油由来の新材を使用することが多く、環境負荷や資源価格の変動が懸念されていました。
金属製パレットは強度に優れ長期間使用できますが、重量が大きく初期導入コストも高いことから、一般的な物流現場では普及していません。
こうした物流業界の現状を踏まえ、再生プラスチックを活用したパレットの開発が求められていました。実際、使用済み紙パンツから分離した再生プラスチックを活用した「再生パレット」を導入する企業も登場するなど、リサイクルパレットの普及が国内外で進んでいます。当社も複合素材のリサイクルした再生プラスチックペレット「Repla」を原料としたパレットの提供を通じて、物流業界の環境負荷低減と循環型経済の実現に貢献します。
Replaパレットの特長
環境負荷・調達リスク・耐久性──物流現場の課題を解決するReplaパレットの特長
パレットは物流現場に欠かせない基盤資材である一方、木製・プラスチック・金属といった素材ごとに、腐食・衛生性・修理性・重量・環境負荷など多様な課題が存在しています。さらに、CO2削減や資材調達リスクへの対応が求められる今、より持続可能で実用的な代替材への転換が進みつつあります。
Replaパレットは、焼却されていた複合プラスチックを100%原料として再生しながら、高い耐荷重・優れた耐候性・衛生性・循環モデルを備えた、新しいパレットの選択肢です。
- 「Repla」100%使用:従来製品に比べてCO2排出量を約48%削減従来は産業廃棄物として焼却されていた複合プラスチックを再生し、ペレット化した「Repla」を原料に使用。当社のLCA(ライフサイクルアセスメント)全体の試算によると、同等仕様のバージン材のリサイクルPPパレットと比較してCO2排出量を約48%削減*できます。- 高い耐荷重・耐候性:マイナス40℃の試験クリア。冷凍・冷蔵倉庫でも安心して利用国際的検査機関SGSによるISO8611に準拠した荷重試験で、静荷重4 トン・動荷重2 トンで破損や変形がないことを確認済み。-40℃環境下の長期保管試験もクリアしており、冷凍・冷蔵倉庫でも安心して利用できます。- 衛生的で扱いやすい設計:怪我や物損リスクを低減再生材ながら水分を吸収しにくく腐食やカビの心配がありません。成形品のためサイズにバラつきがなく、トゲやササクレが出ないので作業者や貨物を傷つけるリスクを低減します。- リユース・リサイクルを前提とした循環モデル使用済みのRePlaパレットは当社で回収・粉砕し、再びReplaとして再生します。レンタルシステムと組み合わせることで、パレットを長く使い資源の循環を実現します。- 豊富なサイズ・カラー展開標準品は1100 mm×1200 mm×H140 mm(自重21 kg)で、カラーは黒・緑・ベージュの3色展開。他にも1100 mm×1100 mm×H140 mm(静荷重2 トン)のバリエーションを用意し、物流システムに合わせて選択できます。
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* 当社試算:リサイクルPP由来パレットとの比較
提供開始日・価格
- 提供開始:2025年12月- 標準価格:6,000円/枚(税別)- ※価格は参考価格です。数量や仕様により異なる場合があります。
※別途レンタルプランやカスタムサイズにも対応しますのでお問い合わせください。
今後の展望と社会へのインパクト
物流業界は日本のCO2排出量の約18%を占め、環境対策が急務となっています。当社ではReplaパレットの提供を通じて物流現場の軽量化・長寿命化を促進し、廃棄物の削減とCO2排出量の低減に取り組みます。
また、当社はこれまで複合材プラスチックの「機能性の証明」に重点を置き、端子や微細な部材を伴うシート製品の開発など、技術的に難易度の高い領域に挑戦してきました。しかし、シート用途では使用できる廃プラスチック量が限られるという課題がありました。
今回のパレット製品化は、廃プラスチックの大量活用を可能にする大きな進展です。物流倉庫などで広く使われる什器として展開することで、焼却されてきた大量の複合プラスチックを再資源化し、その分CO2排出削減に直結します。
さらに、食品・医薬品など衛生面が重視される分野や寒冷地の物流拠点への展開を視野に入れ、レンタルモデルやIoTを活用した管理サービス、カーボンクレジットなど、総合的なソリューションを展開していく予定です。
esa methodおよび再生プラスチックペレット「Repla」について
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これまで再利用が困難だった複合プラスチックを資源として循環させる、esa の独自技術
当社のプラスチックリサイクル技術「esa method」は、樹脂・紙・金属蒸着などが複合した“分別の難しいプラスチック”を、そのまま再資源化できる独自のマテリアルリサイクル技術です。一般的なリサイクルでは素材ごとの分離や洗浄が必要とされますが、esa method は特殊な混練機構と温度・圧力制御によって、異種素材が混在した状態でも安定した再生処理を可能にします。これにより、従来は焼却や埋立に回されていた複合プラスチックを、低コスト・低エネルギーで再資源化することができます。
esa method によって生まれる再生プラスチックペレットが「Repla」です。Replaは、複合素材を分離せずに再生できる点が大きな特徴で、多様な物性グレードや色調に対応し、射出成形・押出成形・シート成形など幅広い用途に使用できます。これにより、企業は工場から出る多様なプラスチック廃材を新たな原料として活用することができ、環境負荷の低減と新たな製品開発の両立が実現します。
複合プラスチックの再生が可能になることで、これまで出口のなかった廃棄物に新たな循環の流れをつくることができ、企業のサプライチェーンにおける CO2排出量削減にも寄与します。esa method と Replaは、資源循環の高度化と再生材市場の拡大を同時に推進する、循環型経済の実現に向けた重要な技術です。
株式会社esa 代表取締役 黒川 周子 コメント
「私たちが向き合ってきたのは、“どこにも行き場のないプラスチック”でした。複合プラスチックは長年リサイクルが難しいとされ、焼却に頼らざるを得ない素材でした。私たちは、その“行き場のない資源”に価値を与えることこそが、循環型社会をつくるための重要な鍵だと考えています。
物流の基盤であるパレットを、捨てられてきた素材から生み出すことは決して簡単ではありませんでした。しかし、esaの技術者たちが、素材の組成が毎回異なる廃プラスチックと向き合い、温度・圧力・混練条件を一つひとつ検証し続けたことで、安定した品質を確保できるリサイクルプロセスを実現しました。膨大な試験と改良を積み重ねた結果、廃棄物の中に眠る可能性をもう一度すくい上げることができました。
Replaパレットは、単なる製品ではなく、『廃棄の前提を変える』ための挑戦の結晶です。環境負荷の低減に取り組む企業の皆さまとともに、持続可能な社会を実現する一歩を踏み出せることを心から願っています。」
「Repla」パレットご購入・ご検討される方のお問い合わせ先
「Repla」パレットおよびその他ご相談などお気軽にお問い合わせください。
問い合わせフォーム :
https://esa-gl.com/contact
電話番号 :050-1752-6866(平日10:00-18:00)
株式会社esa 会社概要
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株式会社esaは、再利用が難しかった複合プラスチックをリサイクル可能にする独自技術【esa method】を核に、コンサルティングや研究開発に加え、再生プラスチックのペレット加工・販売、製品開発・展開を行っています。CO2排出削減とコスト効率の両立を実現し、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現に貢献しています。
会社名 :株式会社esa
設立年月 :2022年3月1日
住所 :東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階「0 Club(ゼロクラブ)」
代表取締役 :黒川 周子
事業内容 :一般・産業廃棄物のリサイクルコンサルティング、プラスチック廃棄物のリサイクル、
プラスチックペレットの加工、販売プラスチック製品の開発、販売
URL :
https://esa-gl.com/プレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes