物質調律家・山崎タクマ 世界最大のデザイン展ミラノサローネに出展 モノと生命の境界を探る ― 自身を"モノ"として展示
TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社

物質の質感や存在性を調律し、モノと生命の境界を探る独自の実践「物質調律家」として活動する山崎タクマ(TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社 代表/本社:神奈川県横浜市戸塚区)は、2026年4月21日(火)よりイタリア・ミラノで開催される世界最大規模の国際デザインイベント「ミラノサローネ」に出展します。
本出展は、35歳以下の若手デザイナーを対象とした部門「SaloneSatellite」における選考を経て実現したものです。
本展示では、山崎が約10年にわたり継続してきたプロジェクト「Bio-Vide(バイオ・バイド/作家命名)」の新作として、「Bio-Vide : Becoming Object」を発表します。
画像1:
https://www.atpress.ne.jp/releases/589692/LL_img_589692_1.jpg
BioVide_Becoming Object_Top image
■Bio-Vide:有生性から捉える「モノと生命の境界」
Bio-Videは、モノと生命の境界を、生物学的な定義ではなく「有生性(アニマシー)」の観点から探る2014年から続くプロジェクトです。
人はなぜある存在を“生き物”と感じ、別の存在を“モノ”と認識するのか。
蚊は殺せるが犬には抵抗があるのはなぜか。同じ生命に対して差が生じる理由は何か。
日常的に使用するメガネと形見のメガネの扱いに差が生じるのはなぜか。
こうした曖昧な境界に対して、山崎は素材開発や作品制作を通じて継続的にアプローチしてきました。
これまでに、牛骨で制作したハンガーに牛革をかけるインスタレーションや、魚皮を自ら鞣すなどの素材加工を実践。さらに、落ち葉を構造体として再構成する独自の板材開発を行い、特許を取得しています。
生き物の死骸や自然素材の個体差、集合性に着目し、生命性と物質性のあいだにある知覚の揺らぎを、自身の感覚の引き出しとして蓄積してきました。
その背景には、家畜獣医師であった父のもとで、幼少期から「自分が口にしているものが生命から食べ物へと変換された結果である」という事実に触れてきた経験があります。
養豚場から屠畜場、油脂会社への訪問を通じて、食として流通する肉の背後にある存在を実感として捉えてきたことが、本プロジェクトの起点となっています。
■Becoming Object:自身を"モノ"として展示する
本プロジェクトでは、これまで“生命側”から語られてきた視点を反転し、作家自身がモノの側に立つ試みが行われます。
山崎は、自身が開発した落ち葉の板材を用いて、高さ約1,700mmの双子の椅子を制作。
その一脚に、自らが落ち葉で構成された仮面を装着した状態で座り、空間の中で静的な“モノ”として配置されます。
もう一脚には、生成AIを活用した作品「PromPlant / HeartBeat」を展示。
自身の心拍データをもとに生成された植物像を配置し、身体・データ・物質という異なる層を対比させます。
「物の側の感覚を知りたかった」
本作は、モノの側に立つことで得られる知覚を探る試みです。
本展示を通じて得られる経験は、今後の制作における新たな発想や表現へと接続されます。
山崎は引き続き、モノと生命の関係性を横断的に探究しながら、次の段階へと発展していきます。
画像2:
https://www.atpress.ne.jp/releases/589692/LL_img_589692_2.jpg
BioVide_Becoming Object_Chair
■展示情報
会期 : 2026年4月21日(火)~4月26日(日)
会場 : Fiera Milano, Rho(イタリア・ミラノ)
出展 : SaloneSatellite(35歳以下対象部門)
ブース: Pavilion 7 / Booth E35
■技術協力企業
【ふつか印刷】
ふつか印刷は、シルクスクリーン印刷技術を中心に、ワークショップや作品制作の発表も行う印刷会社です。
ポスター、パッケージ、ノベルティなど多様な印刷に対応し、手仕事による高品質な仕上がりを追求。
素材やデザインに応じた柔軟な発想で、印刷の可能性を拡張しています。
【SPACEAGENT株式会社】
SPACEAGENTは、航空宇宙部品の加工マネジメント・加工設計・筐体設計・部品調達を手掛ける企業です。
樹脂・金属を問わず多様な加工技術を宇宙開発へ応用することを前提に、超難加工にも挑戦。
探査ロボット、ロケット、タンクなど、宇宙産業を支える国際的な製造加工集団を目指しています。
■プロフィール
・山崎タクマ(Takuma Yamazaki)|物質調律家/デザイナー
1990年北海道生まれ。多摩美術大学プロダクトデザイン専攻(Studio 3)を次席で卒業後、キヤノン株式会社に入社。一眼レフカメラやレンズ、新規事業製品など精密機器のボディデザインを担う。
在職中より自身の哲学に基づく作品制作を行い、国内外のデザインアワードを多数受賞。2021年に独立し、現在は2社を経営。
塗装や表面処理の微差まで管理可能なインダストリアルデザイン領域と、自身の思想や哲学を物語として提示する芸術領域を横断する実践の中で「Industrial Artistry」を提唱。
2025年にはニューヨークのギャラリーと契約し、マンハッタンにて個展「Industrial Artistry」を開催。作品の販売およびプライベートコレクションへの収蔵が行われた。
2023年以降は、宇宙船設計やスペースコロニー構想など、地球外環境における人間と物質の関係性をテーマに活動。近年はロボットデザインを中心に、映像・音楽・ファッション・絵本制作へと活動領域を拡張している。
【経歴(Chronology)】
2015
・多摩美術大学 プロダクトデザイン専攻(Studio 3)卒業
2016
・卒業制作「Bio-Vide」ミラノにて招待展示
・Lexus Design Award 2016 受賞(73カ国・1,232作品)
・materialPREIS 2016 研究部門 グランプリ(ドイツ)
2018
・Shachihata New Product Design Competition 2018 ファイナリスト
・KOKUYO Design Award 2018 グランプリ/オーディエンス賞(46カ国・1,289作品)
2019
TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社 設立
2020
・iF Design Award 2020 受賞(ドイツ)
・K-Design Award 2020 受賞(韓国)
2021
・A' Design Award 2021 受賞(イタリア)
2022
・DFA Design for Asia Awards 2022 受賞(香港)
・iF Design Award 2022 受賞(ドイツ)
2023
・CES Innovation Awards 2023 受賞(米国・ラスベガス)
(Pixie Dust Technologies, Inc./SonoRepro)
・個展「ものづくりは感動と共に」開催(渋谷)
2024
・CES Innovation Awards 2024 受賞(米国・ラスベガス)(Pixie Dust Technologies, Inc./iwasemi RC-α)
2025
・展示「Interior Lifestyle Tokyo 2025」出展(TALENTS特別推薦枠 / 有明)
・個展「Industrial Artistry」開催(ニューヨーク)
2026
・個展「WORKWORKWORK」開催(渋谷)
・展示「SaloneSatellite 2026」出展(イタリア・ミラノ)
【お問い合わせ】
TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社
担当 : 山崎タクマ
E-mail :
info@takumayamazaki.com
公式サイト:
https://www.takumayamazaki.com
詳細はこちら

記事提供:@Press