Smoltの高温耐性サクラマス種苗を導入した長州ながと水産が初年度の試験養殖を完了。来年度も継続連携し生産性・品質向上へ
株式会社Smolt

海面生け簀と陸上海水かけ流しの2方式による約2,000尾の試験養殖を完了。山口県長門市での国産サーモン生産の可能性を確認
株式会社Smolt(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役CEO:上野賢)は、長州ながと水産株式会社(山口県長門市、安藤繁之)において、当社が研究開発を行う高温耐性サーモン(サクラマス)の試験養殖を2025年12月24日より開始し、2026年6月8日に最終水揚げをもって試験養殖を完了したことをお知らせいたします。今回の成果を踏まえ、来年度も引き続き連携して生産性の向上および品質改善に取り組んでいく方針です。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/36/52431-36-1f65adf5bffb9cb4abbe23ab8f8d0cb5-3520x1980.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
取り組みの概要
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/52431/table/36_1_b8812a69d77b5fb2dd0bffda37f2c889.jpg?v=202606291115 ]
取り組みの背景
近年、地球温暖化に伴う海水温の上昇により、国内のサーモン養殖は年々難しい環境に直面しています。農林水産省や気象庁のデータによれば、日本近海の海面水温は過去100年で約1℃上昇しており、特に夏季における高水温化がサーモン類の斃死リスクを高めています。
このような状況の中、Smoltは2019年の創業以来、6世代以上にわたる選抜育種により、20℃前後の高水温環境でも育成可能な高温耐性サクラマス系統を確立し、九州・四国・本州での実証実績を積み重ねてきました。
長州ながと水産は、山口県長門市に拠点を置くトラフグ等を生産する水産養殖事業者であり、地域漁業の振興と高品質な水産物の生産に取り組んでいます。今般、冬春期を活用した新魚種の養殖導入を検討する中で、Smoltの高温耐性サクラマス種苗との事業連携が実現しました。
試験養殖の特徴
1. 2方式の並行試験による比較検証
本試験では、海面生け簀と陸上海水かけ流しの2つの養殖方式を並行して実施しました。各方式の成長データ・生存率・品質特性を比較することで、長門市の環境に最適な養殖手法の選定と来年度以降の生産体制の最適化に向けた知見を蓄積しました。
2. 高温耐性サクラマス種苗の活用
Smoltが6世代以上の選抜育種(ゲノム編集ではない技術)によって開発した高温耐性サクラマスを使用しています。従来品種では困難とされてきた水温帯での安定育成を実現し、本州日本海側での新たなサーモン産地形成の可能性を示しました。
3. 冬春期を活用した通年稼働への貢献
サクラマスは水温が低下する冬から春にかけての飼育に適しており、夏季に主体となる他魚種の繁忙期と重ならない養殖スケジュールを実現します。これにより、既存養殖設備の通年稼働と経営の安定化への貢献が期待されます。
4. ”あまおう桜鱒”としてブランド化して販売
当社と西日本鉄道株式会社が事業連携により開発したあまおう桜鱒として、本試験養殖で生産されたサクラマスの一部を当社の淡水養殖施設(延岡市)に4月に移し、販売しています
詳細情報:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000052431.html
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/36/52431-36-074b6246205b9fecb33cbfbc86e21999-1477x1108.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今後の展開
今回の試験養殖の成果を踏まえ、Smoltと長州ながと水産は来年度も引き続き連携し、以下の課題解決に向けた取り組みを継続してまいります。
・ 飼料配合・給餌プログラムの最適化による成長速度の向上
・ 両養殖方式における生存率・品質データの蓄積と比較分析
・ 山口県産ブランドサーモンとしての商品化・販路開拓の検討
代表者コメント
長州ながと水産株式会社 事業戦略責任者 小川渉
新魚種としてチャレンジしたサクラマスですが、海水馴致した後の歩留まりの良さ・成長の速さ・販売のしやすさの3点に非常に魅力を感じました。また、海面だけではなく、陸上でも育てることのできるノウハウをSmolt様にご教授いただけたことが、成功につながった要因と考えています。今後とも山口県の新しい特産品として売り出すことができるように養殖していきたいと考えています。
株式会社Smolt 代表取締役 上野賢
「長州ながと水産様との今回の試験養殖を通じて、山口県長門市という新たな地においても、当社の高温耐性サクラマス種苗が適切に育成できることを確認できました。海面生け簀と陸上かけ流しという2方式で同時に試験を行ったことで、それぞれの特性や課題が明確になり、来年度以降の生産性向上に向けた貴重な知見を得ることができました。国内各地でサーモンを安定供給できる体制づくりを加速するため、引き続きパートナーの皆様と連携を深めてまいります。」
Smoltの高温耐性サーモンについて
当社は2019年の創業以来、サーモン養殖に適さないとされてきた温暖な環境である宮崎県で、サクラマスの海面養殖を行ってきました。6世代にわたる選抜育種により、20℃前後の高水温環境でも育成可能な系統を確立し、九州や四国、本州での実証実績を重ねています。
長州ながと水産株式会社の概要
【会社名】 長州ながと水産株式会社
【所在地】 山口県長門市仙崎2047-3
【事業内容】 水産養殖業
【代表者】 代表取締役 安藤繁之
株式会社Smoltの概要
【会社名】 株式会社Smolt
【設立年月日】 2019年4月11日
【所在地】 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地
【事業内容】 水産養殖業、水産技術開発、卸売り、小売り
【代表者】 代表取締役CEO 上野 賢
プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes