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ドイツの重工業大手ティッセンクルップとGlobalLogic、フィジカルAIによる産業変革の加速に向け、戦略的提携を締結

株式会社 日立製作所

本リリースの内容は、中央ヨーロッパ時間において、6月25日(木)午後 3:00(日本時間6月25日午後10:00)に発表しました。


・GlobalLogicとティッセンクルップが、グローバルの重工業分野に自律型ロボティクスとフィジカルAIの展開を推進するための戦略的パートナーシップに合意
・ティッセンクルップ、GlobalLogicおよびGlobalLogic傘下のMethod、そして日立アメリカの研究開発グループの4者連携により、重工業分野における「Lab-to-Scale(研究開発から社会実装まで)」を支援するフィジカルAIパイプラインを構築
・フィジカルAIソリューションによりエンジニアリングのボトルネックを解消、現場作業員の安全性を向上し、グリーンエネルギープロジェクトの大規模展開を加速

 ドイツ連邦共和国(以下、ドイツ)のthyssenkrupp AG(以下、ティッセンクルップ)と株式会社日立製作所の米国子会社であるGlobalLogic Inc.(以下、GlobalLogic)は本日、グローバルの重工業分野において、自律型ロボティクスとフィジカルAIの展開を推進し、産業変革を加速するための戦略的提携を締結したことを発表しました。
 本提携は、ティッセンクルップの有する産業および運用における深い知見と、日立の研究から開発までを支えるイノベーション・スタックを融合させ、業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるものです。日立アメリカの研究開発グループによる基盤的な技術革新、Methodによるデジタル戦略およびデザイン、およびGlobalLogicによるエンタープライズグレードのソフトウェアエンジニアリングを統合することで、「Lab-to-Scale」のフィジカルAIパイプラインを実現します。現場のデータをAIによる自動制御へとシームレスに繋ぐことで、エンジニアリングのボトルネック解消や現場の安全性向上といった、重工業界における最先端のグローバルモデルを確立します。
 そして、グローバルのコングロマリットである両社は、本モデルを通じて、デジタル領域の実証実験にとどまらず、複雑なデータを目に見える事業成果(ROI)へと変換するフィジカルAIソリューション群を共同で創出していきます。これらのソリューションを通じて、現場作業員の安全性、製品のサービス化、そして世界的なエネルギー転換の加速を可能にします。

具体的な取り組み
(1)データインテリジェンス層と自律運用
 GlobalLogicは、工場の現場におけるオペレーションと、経営・業務判断とのギャップを埋めるため、ティッセンクルップ向けユニファイド・データ・レイヤー(UDL)アーキテクチャに基づいたデータインテリジェンス層を導入します。UDLとは、現場のOT(制御運用技術)データと経営側のITデータを統合・連携させる共通データおよびセマンティック基盤を提供するものであり、リアルタイムなデータ処理や意味の理解、AIによる状況判断が必要な自律型ロボティクスやドローンをスムーズに動かすためには不可欠な技術となります。ティッセンクルップでは、UDLを活用することで、危険性の高い環境や製造現場に、自律型の遠隔監視カメラ「Robocam(ロボカム)」やドローンを導入することが可能になります。これらのロボットが高リスクな点検や精密測定を代替することで、作業員の負傷を未然に防止することができます。安全性と効率性の向上を目的に設計された本フィジカルAIのシステムは、従業員を危険区域から遠ざけるとともに、複雑な産業プロセスを管理するために必要な高精度なデータを提供し、人によるオペレーションを強力に支援します。

(2)脱炭素化へのスピードを加速
 野心的な脱炭素化目標を達成するためには、各地で進めるグリーンエネルギープロジェクトの立ち上げや、その根幹となるエンジニアリングのスピードを大幅に向上させる必要があります。本提携では、それらを阻むボトルネックを解消するため、オフラインで構造化されていない複雑な技術データの収集を自動化する「インテリジェンス・プラットフォーム」の導入を計画しています。複雑な文書を実用的な知見に変換することで、ティッセンクルップはグリーンエネルギープロジェクトにおける「Quote-to-Cash(見積から入金まで)」および技術エンジニアリングのサイクルを短縮することをめざしています。こうしたデジタル化での加速により、エネルギー転換に伴う管理上および技術上の複雑性が、プロジェクト実行のボトルネックとなることを防ぎます。

ティッセンクルップAGおよびティッセンクルップ・デカーボン・テクノロジーズCEO Miguel Lopez(ミゲル・ロペス)のコメント
 ティッセンクルップは今、史上最も重要な変革期にあります。日立、GlobalLogicとの協業によって、世界最先端のデジタルケイパビリティを味方に付けました。本提携は、産業分野を持続可能かつデータ駆動型の未来へと導く、当社の戦略の中核をなすものです。重工業の脱炭素化は、時間との戦いです。先進的なAIを統合することで、エネルギー転換に伴う膨大な技術的および管理上の複雑性を、より適切に管理できます。これまで不可能だったスピードで、構造化されていないデータを実用的な知見へと転換することが可能になります。

GlobalLogic および Hitachi Digital Services CEO Srini Shankar (スリニ・シャンカール)のコメント
 これからの未来は、高度なAI、エッジコンピューティング、データ、推論の力をシームレスに活用し、産業の深い専門知識と融合させることができる組織によって形作られていきます。当社の有する、サービス化から産業オートメーション、オペレーション・インテリジェンスに至るまでのフィジカルAIにおける豊富な実績が、ティッセンクルップの重工業分野におけるリーダーシップを補完し、持続的な競争優位性を創出します。

ティッセンクルップ・デカーボン・テクノロジーズ COO兼ティッセンクルップ・ウーデCEO Nadja Håkansson(ナジャ・ハカンソン)
 フィジカルAIは、産業変革の次なるステップを示すものであり、デジタル世界の知見を現実世界のオペレーションへと展開します。機械の自律的な認識、判断、行動を可能にすることで、効率性、安全性、拡張性を飛躍的に高めます。ティッセンクルップ・デカーボン・テクノロジーズにとって、フィジカルAIは単なるイノベーションのテーマではなく、将来の事業と、持続可能で高性能なソリューションを提供する能力の中核となる原動力です。日立との協業は、この取り組みを加速し、次世代の産業技術における当社のリーダーシップを強化します。

GlobalLogic Method 責任者 Timothy Morey(ティモシー・モレイ)
 真のイノベーションは、共感とエンジニアリングの交差点で生まれます。私たちは両社の優秀な人財を結集し、複雑な産業変革に伴うリスクを軽減することで、テクノロジーが常に世界の産業の最前線で働く人々のために機能するよう支援します。

ティッセンクルップについて
 ティッセンクルップは、93,000名以上の従業員を擁する国際的な産業・技術グループです。2024/2025会計年度において、同社は48カ国で約330億ユーロの売上高を計上しました。その事業活動は、オートモーティブ・テクノロジー、デカーボン・テクノロジーズ、マテリアル・サービス、スチール・ヨーロッパ、マリン・システムの5つのセグメントに集約されています。 広範な技術的ノウハウ、卓越したエンジニアリング能力、そして高い革新力を備えた当グループは、多くの市場において技術リーダーとして、未来の課題に対するソリューションを開発しています。世界中で約3,900名の従業員が研究開発に従事しており、主に気候保護とエネルギー転換、産業のデジタルトランスフォーメーション、そして未来のモビリティに注力しています。 ティッセンクルップの特許ポートフォリオには現在、約17,000件の特許および実用新案が含まれており、技術とイノベーションにおけるグループの主導的地位を裏付けています。ティッセンクルップは野心的な気候保護目標を掲げ、自社のエネルギー効率と気候効率の最適化を積極的に推進しています。同時に、グループは顧客や業界パートナーがそれぞれの気候目標を達成できるよう支援し、グリーン・トランスフォーメーションの推進において重要な役割を果たしています
https://www.thyssenkrupp.com/en/home

日立製作所について
 日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。

GlobalLogicについて
 GlobalLogic(www.globallogic.com)は、世界の先進的な企業に対し、AIを活用した革新的な製品やプラットフォーム、デジタル体験をデザイン・構築するためのデジタルエンジニアリングパートナーです。2000年の創業以来、デジタル変革の最前線で活躍してきた当社は、現在では、エクスペリエンスデザイン、高度なエンジニアリング、AI、データの専門知識を融合することで、お客さまのAI駆動型のビジネスへの移行を加速しています。本社はシリコンバレーにあり、GlobalLogicは日立グループの一員として、株式会社日立製作所の傘下で事業を展開しています。日立は「社会イノベーション事業」を通じて、AIやテクノロジーによるイノベーションを推進し、より豊かで持続可能な社会の実現に貢献しています。
 GlobalLogic Inc.のデジタルプロダクトコンサルティング部門であるMethod Inc.は、1999年に設立され、エクスペリエンスデザインの分野を開拓しました。同社のストラテジスト、デザイナー、エンジニアは、複雑な課題を簡素化し、エンタープライズ規模の対応とコンシェルジュサービスを通じて、生活を向上させ、ビジネスを変革する体験を創出しています。
www.method.com

プレスリリース提供:PR TIMES

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