【世界は100年前の韻を踏んでいる】米中対立、台湾海峡の緊迫……歴史の教訓から危機の時代の針路を導き出す『石橋湛山との対話』刊行
株式会社東洋経済新報社

二つの大戦と戦後を通し、徹底した現実主義のもとで「自由主義」を貫き通した石橋湛山。政治・経済・地政学など各界の専門家10名が、湛山の言葉をもとに現代の日本と世界の課題を浮き彫りにする。
株式会社東洋経済新報社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山田 徹也)は、書籍『石橋湛山との対話』を2026年7月1日(水)に発売いたします。
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書籍『石橋湛山との対話』
地政学的リスクの高まり、価値観の分断、混迷する国際秩序――。今、私たちが直面している「危機の時代」に、かつて二つの大戦と戦後を通じて、言論統制の激しい時代においても、「自由主義」を貫き、警鐘を鳴らし続けた石橋湛山。彼の遺した言葉は、100年の時を超えた今、現代の私たちへ再び鋭い警告を突きつけています。
世界が、100年前の時代と似ている。何か、どこか、韻を踏んでいる……。
私もその一人だが、そんな感想を人々が抱くようになったのは2010年代からではなかっ
たか。
経済停滞と所得格差拡大、メディア環境の激変とポピュリズムとナショナリズムの激化、自
由主義と民主主義の動揺―が世界大で、なかでも先進工業国で同時に起こる。これらは「あ
の時代」に私たちが経験し、挫折した挑戦そのものなのではないか。
(編著者・船橋洋一氏による、本書「あとがき」より)
戦前の軍国主義や戦後の国際社会の荒波のなかで、いかにして本質を見抜き、ぶれることのない独自の論考を組み立てたのか。湛山の時代を見通す力と問題意識を、現代の観点から深く考察することで、「今、目前にある危機脱出のヒント」を解き明かします。
本書は、元朝日新聞社主筆の船橋洋一氏(編著)をはじめ、政治・経済・地政学・国際秩序・民主主義など各界の専門家総勢10名の執筆陣が、湛山の遺した論考を現代の観点から再検証し、歴史の教訓から未来の針路を導き出す一冊です。
なぜ、自由主義は敗北したのか? それは、自由は秩序があってこそ成り立つという自明な公理を人々が忘れたからである。秩序なしに万人のための自由はない。自由主義は何よりも秩序の概念であり、組織原則である。それを根付かせる政治的営為を日々、続けなければならない。自由は、所与でも与件でもない。
(中略)
”自由は云う迄も無く我儘勝手を意味しない。我儘勝手は人間に決して自由を与えるもので
はないからだ。故に正しき意味の自由主義の自由は、社会生活に必要なる一定の秩序と規
律とを尊重し、各人の義務として、進んでその束縛を受ける自由でなければならない。”
「各人の義務として、進んでその束縛を受ける自由」を湛山は戦後、新憲法案が発表された際、改めて説くことになる。「民主主義国に於ては、国家の経営者は国民自身」なのに、新憲法案は「経営者としての国民の義務の規定に周密でない」と批判した。
国民が国家の経営者としての自覚があってこそ、国民は自由主義の組織原則をフルに使いこなすことができる。権利だけ手にし、義務を疎かにする国民の主権在民は脆い。国家危機に当たって、政府は当事者意識(「経営者としての国民」)を持つ国民とともにそれを乗り切る以外ない。
(編著者・船橋洋一氏による、本書「イントロダクション」より)
石橋湛山(1884-1973)は、第55代内閣総理大臣を務めた政治家であり、ジャーナリストです。
1884年東京に生まれ、1907年早稲田大学文学部哲学科を卒業。1911年に東洋経済新報社へ入社し、1924年に「東洋経済新報」の主幹になり、1941年社長に就任しました。戦後は政界へ進出し、第1次吉田内閣の大蔵大臣、鳩山内閣での通産大臣を経て、1956年12月、自民党初の総裁公選を制して首相に就任します。
言論統制の激しい時代においても、特定のイデオロギーに左右されず、生涯を通じて徹底した現実主義のもとで独自の「自由主義」を貫き通しました。
戦前、日本中が領土拡張に沸き立つなかで、いち早く植民地の放棄と平和的な経済立国を唱える「小日本主義」を提唱し、日本の未来を予見したのもそのリアリズムの現れです。危機に揺れる現代日本において、彼の遺した言葉は確かな重みをもって私たちに迫ってきます。
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石橋湛山
イントロダクション
「近来の世相ただ事ならず」 船橋 洋一
第1章
新秩序をめぐる功利主義的アプローチ 益尾 知佐子
第2章
対米追随でも、対米強硬でもなく 三牧 聖子
第3章
「小日本主義」と中国観 岡本 隆司
第4章
東アジア地政学の変遷と現実 千々和 泰明
第5章
日本外交のオルタナティブを求めて 井上 正也
第6章
超国家主義と超個人主義のポピュリズム 筒井 清輝
第7章
リアリズム政治の重要性 境家 史郎
第8章
国民の生産力を基本とする経済思想 牧野 邦昭
第9章
リベラルな国際秩序を擁護する 細谷 雄一
船橋 洋一【編著】
1944年北京生まれ。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。
北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長、コラムニストを経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。法学博士。
2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(2017年7月から「アジア・パシフィック・イニシアティブ」)を設立、理事長。
2022年7月公益財団法人国際文化会館と統合、グローバル・カウンシル・チェアマン。
益尾 知佐子【執筆】
九州大学大学院比較社会文化研究院教授
三牧 聖子【執筆】
同志社大学大学院 グローバル・スタディーズ研究科教授
岡本 隆司【執筆】
早稲田大学教育・総合科学学術院教授、京都府立大学名誉教授
千々和 泰明【執筆】
日本大学国際関係学部准教授
井上 正也【執筆】
慶應義塾大学法学部教授
筒井 清輝【執筆】
スタンフォード大学社会学部教授
境家 史郎【執筆】
東京大学大学院法学政治学研究科教授
牧野 邦昭【執筆】
慶應義塾大学経済学部教授
細谷 雄一【執筆】
慶應義塾大学法学部教授
『石橋湛山との対話』
船橋 洋一(編著)/益尾 知佐子(執筆)/三牧 聖子(執筆)/岡本 隆司(執筆)/千々和 泰明(執筆)/井上 正也(執筆)/筒井 清輝(執筆)/境家 史郎(執筆)/牧野 邦昭(執筆)/細谷 雄一(執筆)
定価:3,300円(税込)
発売日 : 2026年7月1日
ISBN : 978-4-492-06229-6
体裁 : 四六版/上製/312頁
発行元:株式会社東洋経済新報社
東洋経済ストアサイト:
https://str.toyokeizai.net/books/9784492062296/
Amazonページ:
https://www.amazon.co.jp/dp/4492062297/プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes