AT-SYNAPSEとVLMで建設・プラント現場の「変化」を把握
株式会社アトラックラボ

レールドローンによる自動巡回システムを開発カメラ・LiDARで現場を継続的に記録し、VLMが施工状況や設備状態の変化を画像から読み取る
株式会社アトラックラボ(所在地:埼玉県入間郡三芳町藤久保16-37、代表取締役:伊豆 智幸)は、自社開発のAI自律制御システム「AT-SYNAPSE」とVLM(Vision Language Model/画像言語モデル)を組み合わせ、建設現場やプラントの施工状況、設備状態、時系列での変化を把握する、レールドローンによる自動巡回システムを開発しました。
本システムでは、現場に設置したレール上をレールドローンが定期的に走行し、搭載したカメラとLiDARで周囲を継続的に記録します。取得した画像やセンサーデータをAT-SYNAPSEへ連携し、VLMが施工状況、資材や設備の配置、前回巡回時からの変化などを読み取り、自然言語で説明します。
同じ経路・位置から繰り返しデータを取得することで撮影条件のばらつきを抑え、現場の「いつ、どこが、どのように変化したのか」を確認しやすくします。巡回、写真整理、状況確認を支援し、施工管理や設備管理の省人化・遠隔化を目指します。
[画像:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52796/119/52796-119-037524e670f50cbfddbb8cf54bfc894a-1672x941.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
建設現場の施工状況把握
開発の背景
建設現場やプラントでは、施工状況や設備状態の確認、安全管理、進捗報告などを目的として、担当者が現場を巡回し、写真や映像を記録しています。
しかし、広い現場を定期的に巡回するには多くの時間と人手が必要です。撮影位置や角度が巡回ごとに異なると過去画像との比較が難しく、大量に蓄積された記録から必要な情報を探し、変化を人の目で確認する作業も負担となっています。
飛行型ドローンは現場を広範囲に撮影できる一方、飛行時間、充電、安全管理、屋内や狭い場所での運用などに制約があります。
アトラックラボは、決められた経路を安定して走行できるレールドローンと、認識・判断を担うAT-SYNAPSEを組み合わせ、現場を継続的に記録し、AIが変化を読み取る自動巡回システムを開発しました。
システムの特長
■ レールドローンによる定経路・自動巡回
レールドローンが、建設現場やプラントに設置されたレールに沿って巡回します。
同じ経路を繰り返し走行するため、撮影位置や画角をそろえやすく、工事の進捗や設備状態を時系列で比較できます。
レールには市販の30mm角アルミフレームを利用でき、建物や設備の形状、確認範囲に応じた経路を構築できます。
■ カメラとLiDARで現場を継続的に記録
搭載したカメラで画像や映像を取得するとともに、LiDARで周囲の形状や対象物までの距離を計測します。
画像に加えて空間情報を取得することで、施工対象、資材、設備、配管、通路などの位置関係を含めて現場を記録できます。
■ VLMが施工状況や設備状態を読み取る
VLMがカメラ画像を解析し、画像内の施工対象、資材、設備、作業エリアなどを認識します。
画像の内容を自然言語で説明することで、人が大量の画像を一枚ずつ確認する負担を軽減し、必要な情報を把握しやすくします。
■ 時系列比較により現場の「変化」を把握
異なる日時に取得した画像を比較し、前回巡回時から変化した箇所をVLMが読み取ります。
施工の進捗、資材の移動、仮設設備の設置・撤去、設備の外観や周辺状況などの変化を文章で整理します。
単に現場を撮影するだけでなく、「何が変わったのか」を確認できるシステムとして、施工管理や設備管理を支援します。
■ AT-SYNAPSEによる認識・判断・制御の連携
AT-SYNAPSEは、MCP(Model Context Protocol)対応のLLMエージェントとROS 2を連携させる、アトラックラボ独自のAI自律制御システムです。
レールドローンのカメラやLiDARから情報を取得し、VLMによる画像理解、巡回状況の判断、走行制御を一つのシステム上で連携します。
■ Webブラウザから現場を遠隔確認
LTEまたはWi-Fi経由でレールドローンへ接続し、PCやタブレットのWebブラウザからカメラ映像、機体状態、AIによる解析結果を確認できます。
現場から離れた場所でも、巡回状況や現場の変化を把握できる遠隔監視環境を構築します。
システムの処理イメージ
・ レールドローンが設定された経路を自動巡回
・ カメラとLiDARで画像・空間情報を取得
・ 取得データを日時や撮影位置とひも付けて記録
・ VLMが施工状況や設備状態を認識・説明
・ 過去画像と比較し、現場の変化を抽出
・ 解析結果をWebブラウザ上で表示
想定用途
本システムは、以下のような用途を想定しています。
・ 建設現場における施工進捗の確認
・ プラントにおける設備状態の記録
・ 定点・定経路での工事・点検記録
・ 資材や仮設設備の配置確認
・ 過去画像と現在画像の比較
・ 現場責任者や発注者による遠隔確認
・ 夜間や無人時間帯の巡回監視
・ トンネル、地下設備、狭所などの記録
VLMによる解析結果は、現場担当者の確認や判断を支援する情報として利用します。施工品質、設備保全、安全性に関する最終的な判断は、担当者が行う運用を想定しています。
今後の展開
アトラックラボは今後、建設現場やプラントにおける実証を通じて、自動巡回、カメラ・LiDARによるデータ取得、VLMによる状況認識と時系列比較の精度向上を進めます。
さらに、自動巡回スケジュール、変化検出時の通知、記録の検索、日報や点検報告書の自動作成、BIM・CIMや施工・設備管理システムとの連携を検討します。
レールドローンとAT-SYNAPSEを組み合わせ、ロボットが現場を「見て、記録し、変化を説明する」次世代の巡回管理システムとして、建設・インフラ・プラント分野への展開を進めてまいります。
代表取締役 伊豆智幸 コメント
「建設現場やプラントでは、日々変化する施工状況や設備状態を継続的に記録し、関係者へ正確に共有することが重要です。一方、人が巡回して報告する方法では、担当者によって確認する場所や表現が異なり、記録に曖昧さやばらつきが生じることがあります。
レールドローンが同じ経路を継続的に巡回し、AT-SYNAPSEとVLMが撮影画像から現場の変化を読み取ることで、一定の基準に基づいた、客観的で比較しやすい報告が可能になります。
巡回や写真確認、報告作成の負担を軽減し、限られた人員でも現場の状況を継続的に把握できる仕組みを提供することで、建設・プラント業界が直面する人手不足の課題解決に貢献してまいります。」
株式会社アトラックラボについて
株式会社アトラックラボは、「危険な仕事、不快な仕事を、ロボットとAIの手に。」をミッションに掲げ、ドローン・UGV(無人車両)・USV(無人船舶)などの無人機にAIを実装する「Physical AI」を中核技術とするフィールドロボットSIerです。
ロボットの企画・設計・開発から、AIシステム、自律制御、遠隔操作、PoC、現場導入までをワンストップで提供し、建設・インフラ・プラント・物流・防災分野のDXを推進しています。
会社名:株式会社アトラックラボ
所在地:埼玉県入間郡三芳町藤久保16-37
代表者:代表取締役 伊豆智幸
事業内容:フィジカルAIソリューション、ドローン・UGV・USV・アバターロボット開発、AI・ROS 2開発、ロボットシステムインテグレーション、電子回路・組み込みシステム開発
お問い合わせ:sales@attraclab.com
本件に関するお問い合わせ先
株式会社アトラックラボ
E-mail:sales@attraclab.com
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes