夏休み明けに高まる子どもの孤立・自殺リスク。「支援」の限界と、社会に求められる「やさしい間(ま)」とは。
特定非営利活動法人PIECES

過去最多の不登校・自殺データから紐解く、子どもを取り巻く孤立の真因。今秋より支援者向け合同研修を開始。~
毎年7月から8月にかけての長期休暇は、学校など日常のつながりが薄れやすく、夏休み明けに向けて子どもたちが孤独感や不安を深めやすい時期です。
子どもや若者が孤立せず、尊厳を持って生きられる社会を目指す認定NPO法人PIECES(ピーシーズ、以下PIECES)は、これまでの活動とさまざまなデータから見えてきた「子どもの孤立の真因」と、従来の「支援」だけでは届かない子どもたちへのアプローチについてまとめたウェブページを公開しました。また具体的な取り組みとして、不登校支援等を行う団体に向けた「合同研修・交流プログラム」を今秋より開始いたします。
現在、日本の子ども・若者を取り巻く状況には見過ごすことのできない変化が起きています。令和7年の小中高生の自殺者数は538人、令和6年度の不登校児童生徒数は35.4万人と、いずれも過去最多を更新しています。
また、ユニセフが発表した「レポートカード16(2025年)」において、日本の子どもの「身体的健康」は1位である一方、「精神的幸福度」は34位と最下位に近い結果となっています。約10人に1人が「相談できる人がいない」と感じており、自己肯定感や社会への信頼感を持ちにくい現状が浮き彫りになっています。
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PIECESがこれまで医療や福祉、地域社会の現場で子どもたちと関わる中で見えてきたのは、背景にある以下の2つの真因です。
真因1.「ただ、そこにいること」が大切にされない社会
何ができるかという「成果」や「能力」で人の価値が測られがちな社会では、「ただ、そこにいること」が軽視されてしまいます。評価やジャッジにさらされ続けることで、子どもたちは自分らしさを見失い、孤立しやすくなります。
真因2.「頼ること」がむずかしい社会
効率や生産性が優先される中で、頼ることは「面倒で厄介なこと」と見なされがちです。頼ることを「迷惑」と感じ、他者との関わり合いに不安や恐れを抱く子どもが増えています。
近年、孤独・孤立対策として相談窓口が設けられるなど「支援」の体制は広がっています。しかし、子ども家庭庁の調査(2022年度)では、支援機関等について「利用したいと思わない」と回答した子どもが過半数にのぼります。
大人が一生懸命に「支援しよう」とすることがかえって子どもの息苦しさを生んでいるケースや、一見「大丈夫そう」に見える子どもが見えない孤立を抱えているケースにおいては、従来の支援的なアプローチだけでは限界があります。
これを解決するために必要なのは、地域に暮らす一人ひとりが「ひとりの人」として子どもや若者と関わり、孤立する前に支え合える「やさしい間(ま)」を社会に育むことです。
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孤立のループ
▼PIECESが向き合う「孤立」についての詳細はこちら
https://www.pieces.tokyo/issue
子どもの周りに「やさしい間」を築くためには、まず子どもたちに一番近い距離で接する「支援者」自身が、自分の感情や願いに気づき、ケアされる環境が必要です。
そこでPIECESは今秋より、不登校支援等に取り組む団体を対象とした「子ども支援団体向け合同研修・交流プログラム - 子どもの声も自分の声も大切にする組織文化を育む」をトライアル実施します。本プログラムでは、子どものこころ専門医や臨床心理士などの専門家を交え、支援者自身の変容とセルフケア、そして支援者同士が安心して悩みや葛藤を共有できる組織文化づくりを目指します。
【主な登壇講師】
本プログラムでは、子ども支援や心理的ケアの第一線で活躍する専門家が各回の講師を務めます。
山口 有紗 氏(子どものこころ専門医)/テーマ:「子どもの声を聴く」
武田 信子 氏(一般社団法人ジェイス代表理事)/テーマ:「自分の声を聴く」
緒方 広海 氏(公認心理師・臨床心理士)/テーマ:「仲間(スタッフ)の声を聴く」
※その他、PIECES代表の斎も登壇し、現場実践と専門的知見を交えたプログラムを提供します。
【プログラム開催概要】
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PIECESが主催するプログラムの様子
子ども支援団体向け合同研修・交流プログラムー子どもの声も自分の声も大切にする組織文化を育む
期間: 2026年10月~2027年2月(全4回のオンライン/対面研修、および活動視察を予定)
対象: 主に不登校の子ども・若者支援を行う団体職員(計5団体・10~15名想定)
※本プログラムはグランパ基金(公益財団法人地域創造基金さなぶり)より助成を受けて実施しています。
<メディア関係者の皆さまへ >
研修プログラムへの取材をご希望のメディア関係者さまは、まずは下記お問い合わせ先まで「取材希望」の旨をご連絡ください。
日程・会場等の詳細が決定次第、こちらから改めてご案内を差し上げます。
【認定NPO法人PIECESについて】
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PIECESは、子どもたちが孤立せず、一人ひとりが尊厳を持って生きられる社会を目指して活動する認定NPO法人です。市民一人ひとりが子どもたちの周りに「やさしい間」を紡いでいくための啓発活動や市民育成プログラム(Citizenship for Children)を展開しています。
今年度から東京都多摩市で、主に10~20代の人たちが利用する拠点「まちのま」の運営と、拠点を通じたコミュニティづくりを行うまちのまプロジェクトを開始。
公式サイト:
https://www.pieces.tokyo/
【本件に関するお問い合わせ・取材のご依頼先】
認定NPO法人PIECES 広報担当 矢部
Email: info@pieces.tokyo
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes