夏に粉瘤が腫れた経験者の67.3%が放置、炎症性粉瘤の8割以上が「残暑シーズンに悪化」と回答|切開排膿と根治手術の違いを30,000件超の実績を持つ皮膚外科医が解説
医療法人社団鉄結会

粉瘤が急に腫れて痛い時の正しい対処法と、切開排膿・根治手術それぞれのメリット・費用を徹底比較
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、粉瘤が急に腫れて痛い場合は、まず切開排膿で膿を出して炎症を鎮め、その後1~2ヶ月後に根治手術(袋ごと摘出)を行うのが標準的な治療法です。炎症中は袋が周囲組織と癒着しているため、その場で根治手術を行うと取り残しのリスクが高まります。切開排膿は保険適用で約2,000~3,000円、根治手術は大きさにより約8,000~15,000円(3割負担)が費用目安となります。
・粉瘤が腫れた経験者の67.3%が「様子を見て放置した」と回答
・炎症性粉瘤を経験した人の82.7%が「8~9月の残暑シーズンに悪化した」と回答
・切開排膿と根治手術の違いを正しく理解していたのはわずか23.0%
用語解説
■ 粉瘤(アテローム)とは
粉瘤とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その中に古い角質や皮脂が溜まる良性の皮膚腫瘍である。表皮嚢腫とも呼ばれ、体のどこにでも発生し得るが、顔・首・背中・耳の後ろなどに好発する。自然治癒することはなく、放置すると徐々に大きくなる特徴がある。
■ 炎症性粉瘤(感染性粉瘤)とは
炎症性粉瘤とは、粉瘤の内部に細菌が感染し、赤く腫れて痛みを伴う状態である。急速に腫大し、発熱を伴うこともある。自壊して膿が排出されることもあるが、袋が残存するため再発を繰り返しやすい。
■ 切開排膿とは
切開排膿とは、炎症を起こした粉瘤に対して行う応急処置的な治療法である。皮膚を切開して内部に溜まった膿を排出し、炎症を鎮めることを目的とする。袋自体は除去しないため、炎症が落ち着いた後に根治手術が必要となる。
切開排膿と根治手術(粉瘤摘出術)の比較
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/56499/table/266_1_77717a924da659248bba3de860fe1048.jpg?v=202609021015 ]
※当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績に基づく数値です。粉瘤の大きさや部位により異なります。
皮膚科・形成外科を専門とする医療法人社団鉄結会アイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、粉瘤の腫れ・炎症に関する実態調査を実施しました。本調査では、夏場に粉瘤が腫れた経験を持つ方を対象に、その対処法や治療への理解度を調査し、炎症性粉瘤の適切な治療法について皮膚外科医の視点から解説します。
調査背景
粉瘤は皮膚科で最も多い良性腫瘍の一つですが、夏場は汗や皮脂の分泌が増加し、細菌感染を起こしやすくなります。特に8~9月の残暑シーズンは、高温多湿な環境が続くことで炎症性粉瘤の発生が増加する傾向にあります。しかし、炎症を起こした粉瘤に対する正しい対処法や、切開排膿と根治手術の違いについて十分に理解されていないケースが多く見られます。そこで本調査では、炎症性粉瘤の実態と治療に関する認知度を明らかにし、適切な治療選択に役立てていただくことを目的としました。
調査概要
調査対象:過去3年以内に粉瘤の腫れ・炎症を経験したことがある全国の20~60代の男女
調査期間:2026年8月10日~8月19日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】67.3%が「様子を見て放置」、適切な受診行動は3割未満
設問:粉瘤が腫れた際、最初にどのような対処をしましたか?
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56499/266/56499-266-78a023699e9185f8117a899c013b81ae-1130x883.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
粉瘤が腫れた際に適切な医療機関を受診した人は2割未満にとどまり、大多数が放置や自己対処を選択していることが明らかになりました。炎症性粉瘤は放置すると周囲組織への感染拡大や瘢痕形成のリスクがあり、早期受診の重要性が示唆されます。
【調査結果】82.7%が「8~9月の残暑シーズン」に悪化を経験
設問:粉瘤の腫れが最も悪化した時期はいつ頃でしたか?
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56499/266/56499-266-4511e73aa6ff4171526c0afa0106d764-1485x881.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
炎症性粉瘤の悪化は8~9月の残暑シーズンに集中していることが判明しました。この時期は高温多湿な環境が続き、汗や皮脂の分泌が活発なまま細菌が繁殖しやすい条件が揃うため、粉瘤の感染リスクが高まると考えられます。
【調査結果】正しく理解しているのはわずか23.0%、6割以上が「違いを知らない」
設問:「切開排膿」と「根治手術(摘出術)」の違いを知っていますか?
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56499/266/56499-266-e0cae11d000d1336609b851cda8d2dd4-1065x883.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
切開排膿と根治手術の違いを正しく理解している人は4人に1人以下でした。切開排膿は応急処置であり、袋が残るため再発リスクがあること、根治には後日の摘出術が必要であることを知らない患者が多いことが課題として浮き彫りになりました。
【調査結果】切開排膿後、根治手術を受けたのは38.3%のみ
設問:炎症性粉瘤で「切開排膿」を受けた後、根治手術を受けましたか?
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56499/266/56499-266-d276bd353dcad6536b4357b100a2f17b-1100x883.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
切開排膿を受けた人の約4割しか根治手術を受けておらず、半数近くが袋を残したまま放置していることがわかりました。切開排膿のみでは再発率が高いため、炎症が落ち着いた後の根治手術の重要性を患者に伝えることが必要です。
【調査結果】「再発しないこと」を最重視する人が52.0%で最多
設問:粉瘤の治療を受ける際、最も重視することは何ですか?
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56499/266/56499-266-80fc7d77f9860b4d792c7922b3247517-1485x881.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
半数以上の人が「再発しないこと」を最も重視しており、根治性への関心が高いことがわかりました。一方で、切開排膿のみでは再発リスクが高いことを知らない人が多いというギャップが存在し、適切な情報提供の必要性が示されました。
調査まとめ
本調査により、夏場に粉瘤が腫れても約7割が放置し、特に8~9月の残暑シーズンに炎症が悪化しやすいことが明らかになりました。また、切開排膿と根治手術の違いを正しく理解している人は約2割にとどまり、切開排膿後に根治手術を受けた人も4割未満という実態が判明しました。患者の半数以上が「再発しないこと」を最重視している一方で、再発を防ぐための根治手術の重要性が十分に認知されていないことが課題として浮き彫りになりました。
医師コメント|アイシークリニック 高桑康太医師
当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績から申し上げると、炎症性粉瘤は「腫れている時には根治手術ができない」という基本原則を理解していただくことが最も重要です。炎症中に無理に袋ごと取ろうとすると、取り残しや術後感染のリスクが高まるため、まずは切開排膿で炎症を鎮め、1~2ヶ月後に改めて根治手術を行うのが標準的な治療方針となります。
粉瘤は皮膚科で最も頻繁に遭遇する良性腫瘍ですが、一度感染を起こすと急速に腫大し、強い痛みを伴います。特に残暑シーズンは、汗で皮膚がふやけ、細菌が侵入しやすくなるため、既存の粉瘤が炎症を起こしやすい時期です。調査結果にもあるように、8~9月に症状が悪化するケースが圧倒的に多いのは、この季節特有の環境要因が影響しています。
炎症性粉瘤の治療で最も誤解されているのが、「腫れている時にすべて取ってほしい」というご要望です。しかし、炎症中は粉瘤の袋が周囲組織と強く癒着しており、境界が不明瞭になっています。この状態で摘出を試みると、袋の一部が残存して再発したり、正常組織まで切除して大きな傷跡が残るリスクがあります。
切開排膿は決して「中途半端な治療」ではありません。これは炎症を鎮めるための第一段階であり、膿を排出することで痛みと腫れを速やかに軽減できます。その後、1~2ヶ月かけて組織が落ち着いたところで、袋ごと摘出する根治手術を行います。この二段階治療が、最も確実かつ傷跡も最小限に抑えられる方法です。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、感染を伴う粉瘤に対しては切開排膿を先行させ、炎症消退後に根治的切除を行うことが推奨されています。当院監修医師の経験でも、この方針に従って治療を行った場合の再発率は極めて低く抑えられています。
【エビデンス】当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績に基づくと、炎症性粉瘤に対して適切な二段階治療(切開排膿→根治手術)を行った場合の再発率は3%未満です。一方、炎症中に無理に摘出を試みた場合や、切開排膿のみで終了した場合の再発率は30~50%と報告されています。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、炎症性粉瘤に対する段階的治療アプローチが推奨されています。
炎症性粉瘤の正しい治療ステップ
・第1段階:切開排膿で膿を排出し、炎症を鎮める(所要時間約5~10分)
・第2段階:1~2ヶ月後、炎症が落ち着いてから根治手術で袋ごと摘出
・第3段階:術後1~2週間で抜糸、経過観察で完了
残暑シーズンに粉瘤を悪化させないためのポイント
・既存の粉瘤がある場合は、炎症を起こす前に根治手術を検討する
・粉瘤周囲を清潔に保ち、汗をこまめに拭き取る
・少しでも赤み・痛み・腫れを感じたら早めに受診する
受診のタイミングの目安
・粉瘤が赤く腫れて痛みがある場合は、1~2日以内に受診
・発熱を伴う場合は、当日中の受診を推奨
・炎症がなくても、3cm以上の粉瘤は早めの摘出を検討
高桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 粉瘤が急に腫れて痛いときはどうすればいい?
A. 患部を冷やしながら、1~2日以内に皮膚科を受診してください。
今回の調査では67.3%が「様子を見て放置した」と回答しましたが、炎症性粉瘤は放置すると急速に悪化し、膿瘍が拡大する恐れがあります。痛みがある場合は患部を清潔なタオルで冷やしながら、できるだけ早く皮膚科を受診してください。自分で膿を出そうとする行為は感染を悪化させるリスクがあるため、絶対に避けてください。
Q2. 炎症を起こした粉瘤はすぐ手術できる?
A. 炎症中は根治手術ができないため、まず切開排膿で炎症を鎮めます。
調査では切開排膿と根治手術の違いを正しく理解している人はわずか23.0%でした。炎症中は粉瘤の袋が周囲組織と癒着しているため、無理に摘出すると取り残しのリスクが高まります。まず切開排膿で膿を出し、1~2ヶ月後に組織が落ち着いてから根治手術を行うのが標準的な治療方針です。
Q3. 粉瘤の切開と摘出手術はどう違う?費用は?
A. 切開排膿は応急処置で約2,000~3,000円、根治手術は完全除去で約8,000~15,000円(3割負担)です。
切開排膿は膿を出して炎症を鎮める応急処置であり、袋は残るため再発リスクがあります。一方、根治手術は袋ごと完全に除去するため再発率は極めて低くなります。調査では52.0%が「再発しないこと」を最重視すると回答しており、長期的な視点では根治手術まで完了することが推奨されます。
Q4. 切開排膿だけで終わらせても大丈夫?
A. 袋が残るため再発率が30~50%と高く、根治手術を受けることを強く推奨します。
調査では切開排膿後に根治手術を受けた人はわずか38.3%で、43.0%が「受けていない(予定もない)」と回答しました。しかし、袋を残したままでは再発を繰り返し、その都度切開排膿が必要になる悪循環に陥ります。炎症が落ち着いた1~2ヶ月後に根治手術を受けることで、再発リスクを3%未満に抑えることができます。
Q5. 粉瘤の手術は痛い?どのくらいで治る?
A. 局所麻酔で痛みはほとんどなく、根治手術後は約1週間で日常生活に戻れます。
調査では「痛みが少ないこと」を重視する人は4.0%と少数でしたが、実際の手術は局所麻酔下で行うため、術中の痛みはほとんどありません。切開排膿のダウンタイムは1~2週間(消毒・洗浄のための通院が必要)、根治手術は約1週間で抜糸となり、傷跡も時間とともに目立たなくなります。
放置のリスク
・膿瘍の拡大により周囲組織への感染が広がる(蜂窩織炎)
・自壊と再燃を繰り返すことで瘢痕組織が形成され、手術時の傷跡が大きくなる
・稀に敗血症など全身性の感染症に発展するリスクがある
・繰り返す炎症により粉瘤が巨大化し、根治手術の難易度が上がる
こんな方はご相談ください|受診の目安
・粉瘤が赤く腫れて痛みがある場合は1~2日以内に受診
・38度以上の発熱を伴う場合は当日中に受診
・膿が自然に出てきた場合も、袋が残っているため必ず受診
・炎症がなくても3cm以上の粉瘤がある場合は早めに相談
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚腫瘍・皮膚外科領域で30,000件以上の手術実績を持つ監修医師が在籍
・炎症性粉瘤にも即日対応可能な体制を整備(切開排膿は当日実施可能)
・粉瘤摘出術は保険適用で対応、費用の不安なく治療を受けられる
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日祝も診療
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
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アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
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