【特許権利化】AIエージェントが買い物を代行する「エージェンティックコマース」元年。誤発注、なりすまし、偽物購入を「確定前」に止め、証跡は「BaaS」へ刻む日本初の特許を権利化(※1)
cycaltrust株式会社

カード・交通系・コンビニ決済。その「安心安全」は「決済代行会社」が支えてきました。AIエージェントがステーブルコインやトークン化預金で支払う時代にも同じ「安心安全」を。それを実現する特許を権利化
サイカルトラスト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:須江剛、以下「サイカルトラスト」)は、日本国特許(特願2025-167191)について、2026年8月4日、特許庁より特許査定を受領し権利化が確定したことを発表します。特許番号は、付番後に別途公表します。
ネット通販のレジ画面を思い浮かべてください。クレジットカード決済、交通系IC決済、その他QRコード決済 ―― 好きな支払い方法を自由に選べるのは、「EC事業者(ネットショップの運営会社)」が「決済代行会社」を導入しているからです。
「決済代行会社」は、支払いの ”便利さ” を提供するだけの存在ではありません。怪しい店を通さない、不正利用を止める、間違った決済を取り消す、といった消費者からは見えない「安心安全」を裏側でずっと支えてきた存在です。
そして次に来るのが、「AIエージェント(人に代わって買い物まで実行するAI)」が「ステーブルコイン(法定通貨と価値が連動するデジタルマネー)」や「トークン化預金(銀行預金からデポジット払いをできるようにした暗号資産)」で支払う決済です(※2)。ところが、この新しい決済の世界には、「決済代行会社」が担ってきた「安心安全」がまだ存在しません。
本特許は、その「安心安全」を新しいオンチェーン決済の世界に提供する技術(「鑑定証明システム(R)」)です。
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第1節 多様な決済手段の一括提供による売上への貢献
消費者は希望の支払い方法が無いと、購入を途中でやめるカゴ落ち(商品をカートに入れたまま離脱すること)を起こします。とはいえ、「EC事業者」がカード会社や電子マネー各社と個別に契約するのは多大な負担です。
そこで「決済代行会社」と契約すれば、多様な決済手段を一括で導入できます。決済手段の充実は離脱を防ぎ、売上に直結します。だからこそ、多くの「EC事業者」が「決済代行会社」を導入しています。
第2節 消費者に見えない「5つの安全機能」
「決済代行会社」の役割は決済の ”便利さ“ だけではありません。次の「5つの安全機能」で電子商取引(ネット通販)を守る「見えない安全装置」です。
(1)加盟店審査:悪質な「EC事業者」を決済ネットワークから排除
(2)不正検知・本人認証:盗難カード等の不正利用を確定前に検知し排除
(3)チャージバック・取消:誤決済などを事後に取り消し返金処理
(4)カード情報の非保持化:「EC事業者」側が情報を保持しない情報漏洩防止(※3)。
(5)入金保証:決済トラブル時の「EC事業者」への入金保証
第3節 「5つの安全機能」に共通する2つの前提
これらには共通する2つの前提があります。第1は消費者と「EC事業者」の間に「決済代行会社」等の管理主体が介在すること。第2は決済を「後から取り消せる」ことです。
悪質な「EC事業者」を事前審査で排除し、不正利用を決済前に止め、誤りがあれば事後に取り消すという防衛線は、間に管理主体が存在し、決済が即座に確定しないからこそ成立します。ネット通販の「安心安全」はこの前提に築かれています。
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第1節 「加盟店審査」の課題
AIエージェントは商品データを読み取り、比較、選択、および支払いを実行します。しかし、そのデータが本物か誰も審査していません。
例えば、有名ブランドの公式店を装った偽サイトや実在しない商品の写真とスペックだけが並ぶデータです。こうした悪質な「EC事業者」による「なりすまし店舗」が紛れていても、真正性(本物であること)が事前検証されなければ、AIエージェントは信じて支払ってしまいます。決済の入口で悪質な「EC事業者」を排除する「加盟店審査」に当たる仕組みが存在しないのです。
第2節 「不正検知・本人認証」の課題
AIエージェントには、人間による決済には存在しなかった3つの固有リスクがあります。
第1のリスクは、指示の誤解による「誤発注」です。「いつもの洗剤を1個」という指示であっても、条件の読み違いによって大量に発注されるおそれがあります。
第2のリスクは、「プロンプトインジェクション(外部の悪意ある者がAIエージェントを恣意的に操る攻撃)」です。
第3のリスクは、正規のAIエージェントを装う「なりすまし」です。
第3節 「チャージバック・取消」の課題
既報(2026年9月1日配信)の通り、オンチェーン決済で確定した送金は、原則、取り消し不可能です(※4)。
従来の銀行振込であれば組戻しが可能ですが、それは管理主体が介在するからです。しかしオンチェーン決済には管理主体が不在で、「決済代行会社」のチャージバック等も存在しません。誤発注や偽物購入でも、トランザクション(取引)確定の瞬間に取り返しがつかなくなります。すなわち、前述の「間に管理主体がいること」および「後から取り消せること」という2つの前提は、両方とも失われています。
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本特許技術は、「決済代行会社」の安全機能を管理主体不在のオンチェーン決済領域で代替する画期的な技術です。中核は、審査を「単一AI」に依存せず、「異なる主体が運営する複数のAI」の合議制(クロスチェック)で行う点であり、これが「安心安全」実装の鍵となります。
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第1節 「本物の店、本物の商品だけを通す」 ~ 加盟店審査の代替 ~
本特許は、「異なる主体が運営する複数のAI」を「AIオーケストレーション」で統合し、「EC事業者」や商品情報などを多角的に合議制で審査します。各AIが独立した角度から正当性を評価し、合格基準を満たした「EC事業者」と「商品」のみが決済を通過できます。
これは「決済代行会社」の人間の審査をAIの合議制に置き換える仕組みです。「単一AI」の「ハルシネーション(ウソや思い込み)」は他のAIの評価で相殺されます。審査を通過した「本物」の商品データこそが優先選択されるため、正当な「EC事業者」にも利益をもたらします。
第2節 確定前に止める合議の審査と「直して通す」再検証 ~ 不正検知、本人認証の代替 ~
支払いや発注の際は、確定前に先述同様、AIの合議制で審査します。「誤発注」や「プロンプトインジェクション」等、「単一AI」で見抜きにくい異常も、「異なる主体が運営する複数のAI」の照合で検知精度を向上させ、基準未達の要求は一切確定させません。
また、審査に落ちた場合、AIエージェントが不足情報を特定・提示し、追加されれば再審査を実行します。これは「決済代行会社」の「差し戻し」を機械的かつ自動で実行する仕組みであり、正当な取引を単に棄却して終わらせません。
第3節 事後に戻せない決済を守る事前審査と「BaaS(Blockchain as a Service)」への証跡 ~ チャージバック・取消と情報非保持化の代替 ~
取消不可能なオンチェーン決済ではチャージバックが機能しません。そのため、本特許はプロセスを反転させ、決済を事後に戻すのではなく確定前に合議審査で止めます。これが「取消」の代替です。
あわせて、合格した決済記録は、改ざん困難な「BaaS」へ記録されます。これがタイトルの「証跡を刻む」プロセスであり、事後の客観的検証を可能にします。審査に協力したAI等には報酬が支払われ、長期的に信頼性が維持される仕組みとなっています。
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私たちは、「決済代行会社」の皆さまを競合だとは全く考えていません。カード決済の普及は、目に見えない「安心安全」を築いた「決済代行会社」の尽力があったからです。「エージェンティックコマース」の時代も同様で、「安心安全」なき決済手段が主役になった歴史はありません。
だからこそ私たちは、本特許技術「鑑定証明システム(R)」を、「決済代行会社」、「EC事業者」、「ステーブルコイン発行者」、その他「トークン化預金発行者」などの皆さまの既存の決済フローに簡単に組み込める設計としています。置き換えるのではなく、連携させて支える ―― カード決済のエコシステムにおいて「決済代行会社」が果たしてきた役割を、私たちが補完できるのではないかと考えています。すなわち、「エージェンティックコマース」を導入する皆さまに向けに、「安心安全」な商取引を実現する「オンチェーン金融導入システム」の提供を実施予定です。
「エージェンティックコマース」は、決して遠い未来のお話ではありません。「いつもの洗剤を最安値で」と指示するだけで、AIエージェントが探索、比較、そして支払いまでを完遂。高齢の家族の買い物をAIエージェントに委ねる日常も、すぐそこまで来ています。その際、家族が悪質な「EC事業者」から偽物を買わされず、身に覚えのない請求に苦しまない世界を実現できるかは、いま我々が強固な「安心安全」を用意できるかどうか ―― にかかっています。
繰り返しとなりますが、「誤発注」も「なりすまし」も「偽物購入」も、決済が確定した後では取り返しがつきません。だからこそ、確定する前に止め、審査に落ちた取引は直して通し、証跡はデータの改ざんが極めて困難な「BaaS」へ刻む ―― この一連の「安心安全」を「エージェンティックコマース」元年となる日本から世界へ向けて実装して参ります。
ここに改めて明言いたします。サイカルトラストは、「鑑定証明システム(R)」特許群について、今後も分割出願(特許出願の一部を新たな出願として独立させる手続き)などを半永久的に継続し、技術の進化に応じて権利範囲を更新し続けます。日本発のルールメイカーとして、「安心安全」な「エージェンティックコマース」の実現に貢献して参る所存です。
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(1)会社概要
サイカルトラストは、「AIオーケストレーション」×「ブロックチェーン」を用いて、あらゆる資産の「真正性(トラスト)」、「本人証明」、「商品の所有者証明」、「サプライチェーン・トレーサビリティ証明」、「環境デューデリジェンス証明」、その他「人権デューデリジェンス証明」などを担保する「鑑定証明システム(R)」を開発する企業です。
中核となる特許群は、その基本特許としての功績が認められ、2025年に「発明大賞(発明功労賞)」を受賞しています。
【公式Webサイト】
https://cycaltrust.co.jp/
【公式YouTube】
https://www.youtube.com/@cycaltrust_official
(2)ヴィジョン:「ウソ・偽りのないトラストな世界を」
かつてインターネット黎明期、偽サイトや盗聴からWebの世界を救ったのは、「http」から「https」への格上げとそれを支えた「セキュリティ認証局」の誕生でした。通信相手がトラスト(本物)であることを第三者が証明する仕組みが整ったことで、世界中で安全なEコマースや金融決済が可能になりました。
そして今、AIエージェントが自律的に社会を動かす時代を迎え、私たちは当時とは比較にならない規模の脅威、すなわち「フロンティアAI」の制御不能化や「ディープフェイク」による偽装に直面しています。次の時代、世界中のすべてのAIに必須となるのは、そのAIが「トラスト(本物)か」「安全か」を第三者としてリアルタイムに鑑定証明する「AI認証局」であると、私たちは考えています。サイカルトラストは、この未来のAI社会における「『関所となるシステム』=『鑑定証明システム(R)』」について、特許群の出願、権利化を引き続き体系的に進めて参ります。
私たちは、この「AI認証局」という次世代インフラの確立を、充電・通信端子を世界共通にした「USB タイプC」の歴史になぞらえています。かつて特定メーカーの「独自端子」は、巨大なエコシステムを背景に「業界標準(デファクトスタンダード)」の地位を築いていましたが、「国際標準規格(デジュールスタンダード)」ではありませんでした。一方、「USB タイプC」は「IEC規格(IEC 62680-1-3)」として「国際標準規格」と認定されEUの共通充電器指令に採用された結果、世界を席巻していた「独自端子」をも置き換え、世界共通のインターフェースとなりました。最終的に市場を制したのは、「国際標準規格」を押さえた側でした。
サイカルトラストも、40件超の国内外特許、出願からなる特許網(知財の盾)に加え、世界中のサプライチェーンや企業が安心して繋がり合うための国際標準規格「ISO 26345」(ISO/TC 307にて策定中)について、提案、原案作成を主導しています。私たちが目指すのは、乱立する独自技術を一つの共通ルールに収れんさせ、あらゆるビジネスが世界中でその恩恵を等しく享受できる、トラスト領域における「USB タイプC」のポジションです。
かつて安全なインターネットが世界にイノベーションをもたらしたように、サイカルトラストは「国際標準規格」により「ウソ・偽りのないトラストな世界を」実現して参ります。
(3)加盟団体
・「国際標準規格(ISO/TC307)WG8」:国内委員
・JIPDEC主催「ブロックチェーン国際標準活動活性化研究会」:会員
・国際半導体製造装置材料協会(SEMI):関連会員(ブロックチェーンワーキンググループ参画)
・一般社団法人データ社会推進協議会(DSA):賛助会員
(4)本件に関する報道関係者お問い合わせ先
【公式お問い合わせフォーム】
https://cycaltrust.co.jp/jp/#contact
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(※1)2026年9月2日時点のWeb調査、サイカルトラスト調べ(J-PlatPat検索)。「異なる複数の検証主体による複数の検証結果に重み付けを行って検証情報の正当性を評価する『正当性評価値』を算出し、当該正当性評価値又は検証結果が予め設定された条件を満たさない場合に、複数の学習データを用いた機械学習により生成された『特定モデル』を用いて検証における不足情報を特定し、提示する構成を一体として備えた鑑定証明システムに関する特許」として日本初。
(※2)自由民主党政務調査会デジタル社会推進本部 次世代AI・オンチェーン金融構想PT「次世代AI・オンチェーン金融構想PT提言」(令和8年5月19日)
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https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/213248_5.pdf)
(※3)割賦販売法(昭和36年法律第159号)第35条の16(クレジットカード番号等の適切な管理)
(※4)サイカルトラスト株式会社 プレスリリース『【特許権利化】AIに「実行」は許しても「確定」の権限は委ねない。「次世代AI・オンチェーン金融」の融合に潜む脆弱性を "権限分離" で制御し、確かな認可証跡を「BaaS」へ刻む、日本初の特許』(2026年9月1日配信)
(
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000044818.html)
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes