供給制約を、守りのリスクから成長の機会へ
ADL

ネオジム磁石から考える、戦略物資時代の競争戦略
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、日本代表:祖父江 謙介、以下「ADL」)は、2026年9月17日(木)に開催される新社会システム総合研究所(SSK)主催セミナーにて、パートナーの立野大輔、プリンシパルの藪内優賀、マネジャーの真野晴香が『ネオジム磁石の需給逼迫と事業機会~見えない心臓部を巡る競争戦略、日本企業の好機~』をテーマに、同磁石の需給逼迫を経営の目線で、リスクではなく機会に変える視点で解説することを発表いたします。
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脱炭素とデジタル化という二つの大きな潮流を背景に、ネオジム磁石はEV、再生可能エネルギー、データセンター、ロボティクスなど、今後の成長産業を物理的に支える戦略部材として、その重要性を急速に高めています。
一方、原材料となるレアアースは、採掘から精錬、磁石製造に至るまで特定国への依存度が高い構造にあります。主要国がレアアース・永久磁石を経済安全保障上の戦略物資として位置づけ、政策的にサプライチェーンの再構築を進めるなか、この問題はもはや個社の「調達リスク」にとどまりません。
企業にとっては、限られた資源へのアクセスをいかに確保しながら、成長市場で競争優位を築くのか。国家にとっては、戦略的に重要なバリューチェーンの「何を自国に持つべきか」「どこを同盟国・パートナー国と構築すべきか」「自国企業の競争力をどのように高めるべきか」。レアアース・永久磁石を巡る競争は、企業の経営戦略と国家の産業戦略が交差するテーマになりつつあります。
これまでのネオジム磁石産業では、資源、素材、磁石、完成品と、それぞれのプレーヤーが分業することが前提となってきました。しかし、資源を起点としたサプライチェーン再構築が世界的に進むなか、鉱山から精錬、磁石製造までを一気通貫で押さえる「Mine to Magnet」の垂直統合が進展しています。これは今後の成長産業を支える戦略部材について、「誰がバリューチェーンのどこを押さえるのか」という、企業戦略のみならず国家としての産業政策における重要論点として捉える必要があります。
本セミナーでは、ネオジム磁石を題材として、こうした変化を「サプライチェーン問題」だけではなく、「経営戦略」と「国家戦略」の二つの視点から議論します。
需給逼迫を生み出している構造を「二つの課題と五つの解決策」という枠組みで整理するとともに、原材料、製造装置、磁石、ユーザーまでバリューチェーン全体を俯瞰。「Mine to Magnet」による産業構造の変化を踏まえ、日本企業は「どこを守り、どこで攻めるべきか」、さらには日本として「どの産業・機能を戦略的に保持・強化すべきか」を考察します。
■ 経営者がいま押さえるべき3つの論点
1. 供給制約を「調達問題」ではなく「経営戦略」として捉える
レアアース・永久磁石は、原材料への高い依存度や輸出管理の強化を背景に、単なるコモディティから経済安全保障上の戦略物資へと位置づけが変わっています。経営者に問われるのは、「いかに安定調達するか」だけではありません。供給制約が自社の成長戦略や競争力をどこまで左右するのか、どこまで自社でコントロールすべきなのか。サプライチェーン戦略を経営アジェンダとして捉え直す必要があります。
2. バリューチェーンの再編を「競争ルールの変化」として捉える
「Mine to Magnet」の進展によって、資源会社、素材メーカー、磁石メーカー、完成品メーカーが分業してきた従来の産業構造が変わり始めています。自社はどのレイヤーで競争するのか。どこまで垂直統合するのか。どこをパートナーとの連携で補完するのか。さらに、資源へのアクセスをどのように競争優位へ結びつけるのか。従来の自社事業の境界線を前提とせず、変化するバリューチェーンのなかで「自社がどこを押さえるべきか」を再定義することが重要になります。
3. 経済安全保障への対応を「守り」だけでなく「成長機会」に変える
供給制約への対応は、ともすれば在庫確保、調達先分散、代替材料開発といった「守り」の議論になりがちです。しかし、世界各国が新たなサプライチェーンを構築しようとしている局面では、産業構造の変化そのものが新たな市場を生み出します。原材料・精錬、製造装置、磁石、リサイクル、代替技術など、複数のレイヤーで新たな事業機会が生まれる可能性があります。自社が持つ技術、製造能力、顧客基盤を、再構築されるグローバルサプライチェーンのどこに位置づけるのか。「リスクへの対応」と「成長戦略」を一体で考えることが経営者に求められます。
■ 日本の産業として、何を残し、何を強くするのか
ネオジム磁石を巡る構造変化は、一企業のサプライチェーン戦略を超えて、日本の産業政策・産業競争力にも重要な問いを投げかけています。
すべてのバリューチェーンを国内に抱えることが現実的ではないなか、日本は「何を自国で持つべきか」「どこは友好国との連携で確保するのか」、そして「限られた政策資源をどのレイヤーに投入すべきか」を選択する必要があります。
資源そのものでは優位性を持ちにくい日本が、素材・製造装置・磁石・リサイクル・最終製品などに蓄積してきた技術や産業基盤を、どのように次の競争優位につなげるのか。重要なのは、サプライチェーンを「守る」ことだけではなく、世界で進む産業構造の再編を、日本企業・日本産業にとっての成長機会へ転換することです。
本セミナーでは、ネオジム磁石という一つの戦略部材を起点に、企業はどこで競争優位を築くべきか、そして日本としてどの産業・機能を戦略的に強化していくべきかを、企業経営戦略と国家戦略の双方の視点から議論します。
【セミナー開催概要】
テーマ:ネオジム磁石の需給逼迫と事業機会~見えない心臓部を巡る競争戦略、日本企業の好機~
開催日時:2026年9月17日(木)10:00 ~ 12:00
開催会場:オフライン SSKセミナールーム(東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F)
オンライン Zoomウェビナー/後日オンデマンド配信あり
参加費:34,320円(税込)
アジェンダ:
1.:見えない心臓部 ― なぜ今、ネオジム磁石が焦点となるのか
2.:「Mine to Magnet」― プレーヤー構造に起きている地殻変動
3.:需給ギャップの正体 ― 二つの課題と五つの解決策
4.:日本企業の事業機会 ― バリューチェーン俯瞰の機会
5.:需給逼迫を「機会」に変えるために ― まとめと問い
6.:質疑応答/名刺交換
主催:株式会社 新社会システム総合研究所(SSK)
URL:
https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=26507
【ADL登壇コンサルタント紹介】
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立野 大輔
アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナー
重工メーカー、総合電機メーカーを経て世界初の経営戦略コンサルファーム、ADLに参画。重工業、総合電機、素材メーカーに対するポートフォリオ戦略・事業戦略・新規事業立案、事業変革に従事。
近年はカーボンニュートラル・AI・データエコノミー領域での新規事業・事業戦略や経営体制構築などを支援。 また、製造業関連企業に対するビジネスデューデリジェンスや、ターンアラウンド領域にも注力。
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藪内 優賀
アーサー・ディ・リトル・ジャパン プリンシパル
東京オフィスのプリンシパルでありAutomotive & Manufacturing
(AMG) プラクティスのコアメンバー。
自動車、機械、エレクトロニクス、半導体、エネルギー、ITサービサーにおける企業価値向上戦略、全社ポートフォリオ戦略、成長戦略策定、新規事業立案・実行支援、エコシステム形成のプロジェクト経験を豊富に有する。
また、金融機関・PEファンド・総合商社に向けた、事業バリュエーション、成長戦略策定、事業再生などに関しても豊富なプロジェクト経験を持っている。
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真野 晴香
アーサー・ディ・リトル・ジャパン
マネジャー
Automotive & Manufacturing(AMG)プラクティスのコアメンバー。製造業の経営計画策定、事業・技術戦略策定、新規事業開発など幅広いプロジェクトに携わっている。
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アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社は、1886年にマサチューセッツ工科大学のアーサー・デホン・リトル博士によって設立され、ベルギー・ブリュッセルの本社に加えたヨーロッパ21拠点、アメリカ4拠点、南米3拠点、中東4拠点、アジア・オセアニア14拠点を構える世界初の戦略コンサルティングファーム、アーサー・ディ・リトルの日本法人です。アーサー・ディ・リトルでは、600万人以上のイノベーター、起業家、技術者、学者とのネットワーク、知識、知見を活かし、自動車、金融、ヘルスケア・ライフサイエンス、エネルギー、化学、テレコム、IT、製造業、建設業、消費・流通業、運輸・旅行業、公共サービスに対して創造性と実効性を伴うオープンコンサルティングを提供しています。
会社名:アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
日本代表:祖父江 謙介
本社所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター36階
URL:
https://www.adlittle.com/jp-jaプレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes