エコモット、札幌市とエッジAI路面解析ソリューションの実証を開始 ~道路の「予防保全」を促進し、維持管理・更新費の削減に貢献~
エコモット株式会社
エコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役社長 入澤拓也、以下「エコモット」)は、札幌市が開設する官民連携窓口「SAPPORO CO-CREATION GATE」に提案した「IoT・AIを活用した舗装点検の自動モニタリング・診断システム」(エッジAI路面解析ソリューション、以下本システム)について、2025年11月から実証実験を開始したことをお知らせいたします。
■エッジAI路面解析ソリューションについて
本システムは、道路の損傷を効率的かつ高精度に把握するため、以下の機能を備えています。
リアルタイム検知: 道路巡回車に搭載した通信型ドライブレコーダーの映像をAIで解析し、道路のひび割れや、ポットホールなどの損傷をリアルタイムで検知します。これにより、ひび割れ率やIRI(国際ラフネス指数/路面の平坦性を示す指標)といった舗装点検の重要指標を効率的に算出します。
データ蓄積と可視化: 解析結果は自動的にクラウドに保存され、Web画面での閲覧や帳票出力に対応します。日々蓄積されるドライブレコーダー画像を時系列で参照することで、積雪が融解する時期に発生しやすい新たな損傷や、事故発生前の損傷箇所を特定することが可能になります。
■過去の取り組みと札幌市での展開
本システムは、過去に国土交通省 中部地方整備局が公募した現場ニーズ「道路異常箇所の自動抽出・事故損傷箇所を判別する技術」に選定され、現場試行を通じて処理精度の改善に取り組んできました。これらの取り組みを踏まえ、機能性と実用性を高めた改良版として、札幌市での実証実験に展開する運びとなりました。
URL:
https://www.ecomott.co.jp/topics/5104/■札幌市における実証の背景
札幌市は、冬季の降雪と春先の融雪による急激な温度変化が舗装に大きな負荷を与える地域です。特に、凍結と解凍を繰り返すことでコンクリートやアスファルトに微細な亀裂が生じ、ひび割れやポットホールの発生リスクが高まります。
こうした積雪寒冷地の地域特性に対応するため、本システムは損傷の兆候を早期に検知し、事故や通行障害の未然防止に貢献します。
■今後の見通し
本実証実験は、以下のスケジュールで実施し、システムの有効性を検証します。
2025年11月~降雪前: 札幌市より既存の道路点検データを受領し、実証実験を実施します。
冬季以降: 取得データと既存データを分析し、札幌市からのフィードバックを踏まえてAIの精度向上を図ります。
■社会インフラへの貢献
本取り組みは、従来の事後保全型管理から予防保全型管理への転換を促進し、将来的に増加が見込まれる道路維持管理・更新費の削減に貢献します。老朽化が進むインフラに対応するため、AI・IoT技術を活用した早期損傷検知と修繕の仕組みを構築することで、持続可能で安全な都市づくりを支援してまいります。
■エコモット株式会社について
エコモットは2007年の創業以来IoT専業のソリューションベンダーとして、センサー・自社開発通信デバイスの提供を行うとともに、多様な顧客ニーズに応じたカスタマイズ、現場での設置ノウハウを提供し、あらゆる「モノ・コト」からセンシングを可能にするソリューションを提供しています。2017年6月に札幌証券取引所アンビシャス市場、2018年6月に東京証券取引所マザーズへ上場。2019年1月にKDDI株式会社、2023年3月に積水樹脂株式会社と資本業務提携いたしました。
所在地 : 〒060-0031 北海道札幌市中央区北1条東1丁目2番5号 カレスサッポロビル 7階
代表 : 代表取締役 入澤 拓也
設立 : 2007年2月
資本金 : 6億1,796万円(2025年5月末現在)
事業内容: IoTソリューションの企画、およびこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発、並びにクラウドサービスの運用・保守に関する業務のワンストップでの提供
URL :
https://www.ecomott.co.jp/配信元企業:エコモット株式会社
プレスリリース詳細へドリームニューストップへ
記事提供:DreamNews