2025年02月20日
韓国、ソウル
(ビジネスワイヤ) -- 翰林大学東灘聖心病院神経内科のキム・ジェホ教授が、2025年2月15日(土)にソウルのホテル・サムジョンで開催された韓国脳神経調節療法学会冬季カンファレンスにて、「経頭蓋集束超音波刺激による脳脊髄液の流れの促進」という題名の発表を行いました。
キム教授は同カンファレンス内で、正常圧水頭症(NPH)患者超音波刺激の脳脊髄液(CSF)循環への影響を評価する探索的臨床試験のデータを紹介しました。同試験は2024年7月から2025年2月にかけて実施され、神経学的用途向けに設計されたDeepson Bio, Ltd.の治療用超音波装置「NEUCLARE」を使用しています。
研究には、治療可能な認知症とされる正常圧水頭症(NPH)の患者10名が参加しました。被験者は3回の超音波刺激を受けた後、「Timed Up and Go(TUG)」*および「10m歩行」**テストを行い、歩行機能に対する評価を受けました。
結果では、超音波療法後に移動能力が有意に向上することが確認されました。具体的には、TUGテストの時間が平均7.1秒短縮(23.3%の改善)、10メートル歩行の時間が平均5.9秒短縮(21.0%の改善)しました。
*Timed Up and Go(TUG):立ち上がり、歩行、方向転換、着席といった患者の一連の動作を行うのに要する時間を測定するための臨床評価法です。5秒以上の短縮は、一般的に臨床的に著しく有意な改善とみなされます。 **10m歩行:歩行速度を評価するテストであり、5秒以上の短縮は臨床的に著しく有意な改善とみなされます。
この探索的試験の結果は、正常圧水頭症患者の歩行機能を改善する非侵襲的治療法としての超音波技術が有望であることを示しており、カンファレンス参加者から大きな注目を集めました。
正常圧水頭症は、歩行障害、認知機能低下、尿失禁などの症状を特徴とした疾患で、脳脊髄液の循環障害によって引き起こされます。現在、NPHの主な治療法はシャント手術ですが、固有のリスクや合併症を伴う可能性があります。このことから、医学界ではより安全で非侵襲的な代替治療法への需要が高まっています。
発表後、キム教授は次のように述べました。「超音波刺激による脳脊髄液の循環促進は、正常圧水頭症患者にとって画期的な治療法となる可能性があります。これらの臨床結果に基づき、正常圧水頭症患者への超音波治療の実用化を促進するため、さらなる研究を進めていく予定です。」
Deepson Bioの最高経営責任者(CEO)であるイ・ドンヒョクは、次のように述べました。「この研究の核心となるメカニズムは、脳脊髄液の流れを改善し、脳内の老廃物を排出することです。このアプローチでは、ベータアミロイドなどの老廃物の排出を促進することによって、アルツハイマー病の治療に新たな可能性をもたらしました。これらの研究結果を基に、アルツハイマー病と正常圧水頭症の両方に対する重要な臨床試験を加速させていきます。」
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連絡先
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Lee Dong-hyuk
contact@deepsonbio.com
記事提供:ビジネスワイヤ
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