loopamid®が商業生産を開始: BASF、初の再生ポリアミド6プラントを稼動
BASFジャパン株式会社
loopamid®が商業生産を開始: BASF、初の再生ポリアミド6プラントを稼動
中国の上海に年間 500 トンのloopamid®生産能力を持つ生産プラントを開設
プラントおよび製品がGRS認証(グローバル・リサイクルド・スタンダード)を取得
BASF (本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、世界初の商用 loopamid®プラントの稼動を発表しました。中国 上海の漕涇(カオジン)拠点にあるこの生産施設は、年間500トンの生産能力を備えており、テキスタイル産業への持続可能な製品の供給における重要な一歩となります。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2738/107424/375_500_2025040409472467ef2c1cbe874.jpg
loopamid®が商業生産を開始: BASF、初の再生ポリアミド6プラントを稼動
BASF SEの取締役会メンバーであり、最高技術責任者(CTO) のステファン・コートラーデは次のように述べています。「このプラントの稼動は、BASFの革新力を改めて実証するものです。当社の『Winning Ways(成功への道のり)』戦略に不可欠な要素として、私たちは化学を活用して、現代における最大の課題に対するソリューションを開発しています。loopamid®は繊維廃棄物を価値ある資源に変え、原料の節約に貢献し、繊維の循環を実現します。」
loopamid®は、繊維廃棄物のみを原料とする再生ポリアミド6です。この新しい生産施設は、テキスタイル産業における持続可能なポリアミド6繊維に対する需要の高まりをサポートします。BASFモノマー事業本部のプレジデントであるDr.ランクマー・ダルヴァは、次のように述べています。「loopamid®の商用化を達成するために、多大な情熱と献身をもって取り組んできた私たちのチームを誇りに思います。loopamid®の技術は、スパンデックスを含むさまざまな混合繊維において、ポリアミド6の循環リサイクルを実現します。loopamid®はテキスタイルのサーキュラー・エコノミーに大きく貢献するだけでなく、当社のお客様のサステナビリティ目標の達成にも役立つと確信しています。」
プラントおよびloopamid®製品のGRS認証
プラントおよび生産されるloopamid®は、GRS認証(グローバル・リサイクルド・スタンダード)[1]を取得しています。この認証は、消費者とテキスタイルメーカーに対し、loopamid®がリサイクルされた原料から作られていることと、生産工程が特定の環境・社会基準に適合していることを保証するものです。すでに複数の糸メーカーによってloopamid®の利用が始まっています。
loopamid®のベースとなる製品製造工程および市場で使用済みとなった繊維廃棄物
BASFは現在、新プラントでloopamid®を生産する際にテキスタイル製造の過程で排出される産業繊維廃棄物を利用していますが、今後はポストコンシューマー廃棄物の割合を段階的に増加させる予定です。この原料には、テキスタイル産業から出る裁断くず、不良裁断、端切れおよびその他の製造で生じる繊維廃棄物が含まれます。これらの材料は、お客様やパートナーによって収集され、BASFに提供されます。ポリアミド6およびその他の繊維製品から作られた使用済み衣類も、loopamid®の生産に利用することができます。このような廃棄物には通常、さまざまな繊維や素材、染料や添加物が混在しているため、リサイクルが困難です。また、ポストコンシューマー廃棄物をリサイクルする場合、ボタン、ファスナー、付属品をあらかじめ取り除く必要があります。BASFはパートナーやお客様と密接に協力し、回収・選別システムの構築を加速しています。
loopamid®について
BASFは、loopamid®の技術によってファッション業界の循環性を向上させ、ポリアミド6の繊維廃棄物をリサイクルする、革新的なソリューションを開発しました。loopamid®の技術は、ポリアミド6やスパンデックスのようなあらゆる混合繊維に対応できるため、産業廃棄物及び繊維廃棄物の繊維循環リサイクルを可能にします。これらの繊維と材料は複数回に渡ってリサイクルが可能であり、材料特性は従来のバージンポリアミドと同一です。
詳しくは
https://www.loopamid.com/ をご覧ください。
[1]
https://textileexchange.org/knowledge-center/materials/global-recycled-standard-grs/
※この資料はBASF本社(ドイツ)が2025年3月27日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024年のBASFの売上高は653億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は
https://www.basf.com/global/en.html をご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン株式会社
広報事務局 (カーツメディアワークス内)
TEL:03-6427-1627
basf@kartz.co.jp
記事提供:Digital PR Platform