昭和医科大学と株式会社ユカリアが高齢者施設における医薬品の適正使用を目指した個別・集団指導を開始
昭和医科大学
学校法人昭和医科大学(所在地:東京都品川区、理事長:小口勝司)と株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三沢英生)は、2024年11月より、ユカリアのグループ企業である株式会社クラーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役:鮫島智啓)が保有する高齢者施設における医薬品の適正使用を目指した個別・集団指導とその有用性に関する共同研究契約を締結し、フィールドワーク型研究を開始しました。
本研究ではクラーチ関連施設において、昭和医科大学統括薬剤部の薬剤師が個別、集団指導を行い、高齢者施設内における医薬品使用の実態を明らかにするとともに、利用者様の薬識向上、医薬品の適正使用のための利用者およびスタッフへのアドバイスなどを行い、高齢者施設における薬剤師の活動の有用性に関する知見を創出することを目指しています。
なお本研究は、公益財団法人杉浦記念財団「第14回杉浦地域医療振興助成」の助成を受けて実施いたします。
■研究の背景
本共同研究は、株式会社ユカリアのグループ企業である株式会社クラーチが保有する高齢者施設において、これまで昭和医科大学統括薬剤部が昭和医科大学で実践してきた「おくすり減らすゾウ教室」を出張して実施するものです。高齢者施設内においては、必ずしも医療者が十分に活動できていないという状況があります。そのような中で、医薬品の適正使用に関する啓蒙・啓発活動を行い、医薬品による有害事象から高齢者を守ることを目指しています。
■研究の内容と役割
本共同研究では、昭和医科大学の百賢二准教授(統括薬剤部/薬学部病院薬剤学講座臨床研究部門)を中心とした各種領域の専門薬剤師によるチームで、株式会社クラーチの高齢者施設における利用者の薬識向上・医薬品の適正使用を目指し、個別・集団指導を行います。
■昭和医科大学病院における地域の高齢者向け医薬品適正使用のための講演会の活動実績
これまで昭和医科大学統括薬剤部では、昭和医科大学病院において、地域の皆さまを対象とした、医薬品の適正使用のための活動として「おくすり減らすゾウ教室」を約6年にわたり行ってきました。本活動では、地域の住民から受けた薬に関する相談、減薬の希望などに対するアドバイスを行うことや、地域住民向けのポリファーマシーに関する集団指導を行っており、多くの地域住民の方々の医薬品適正使用に貢献してきました。
■ポリファーマシーと高齢者
ポリファーマシーとは、「単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス(※)低下等の問題につながる状態」と定義されています。高齢になればなるほど慢性疾患等が増えるため、服薬するくすりの数が増えます。同じような作用のくすりを複数服薬する高齢者もいますが、これらを整理し、最適化することが必要とされています。
※患者さんが医療従事者と共に、積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って処方どおりに服薬すること。
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▼本件に関する問い合わせ先
昭和医科大学 統括薬剤部/薬学部病院薬剤学講座臨床研究部門 准教授
百 賢二(もも けんじ)
TEL: 03-3784-8845
E-mail:k.momo@pharm.showa-u.ac.jp
▼本件リリース元
学校法人 昭和医科大学 総務部 総務課 大学広報係
TEL: 03-3784-8059
E-mail:press@ofc.showa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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