【東芝エネルギーシステムズ】当社グループが水車・発電機を納入した中国・浙江寧海揚水発電所が総合運転を開始
株式会社東芝

2025-5-27
東芝エネルギーシステムズ株式会社
当社グループが水車・発電機を納入した中国・浙江寧海揚水発電所が総合運転を開始
-増大する電力需要および再生可能エネルギーの調整力強化に貢献-
当社グループの中国拠点で、水力発電設備の設計、製造、販売、保守サービスを行う東芝水電設備(杭州)有限公司(以下、東芝水電)は、送配電事業および再生可能エネルギー事業を手掛ける大手国営企業の国網新源有限公司の中国・浙江寧海揚水発電所向けに、350MWのポンプ水車・発電電動機および周辺機器4セットを製造・納入し、このたび、同発電所の1号機から4号機の全4台の総合運転が開始されました。当社グループが発電設備を納めた揚水発電所において、2016年の清遠揚水発電所の運転開始に続き、中国において2件目の揚水発電所の総合運転開始となります。また、本発電所は機器据え付け開始から約3年で発電所の総合運転開始となり、国網新源有限公司所管の揚水発電所において過去最短でしたが、当社は納期通りに機器を納入したことにより、この短期間での総合運転開始に貢献しました。
揚水発電は、電力需要が少ない時間帯に水を高い位置にくみ上げ、電力需要が多い時間帯にその水を落として発電するシステムで、水力発電の中でも系統側での電力の変動に合わせて、需給調整ができる発電方式です。当社グループは、本発電所を含む世界各国の揚水発電所向けに、これまで80台以上のポンプ水車、70台以上の発電電動機を納入した実績を有しています。
また、今年で設立20周年を迎えた東芝水電は、昨年12月に「Digital×Smart化」をコンセプトにした新工場へ移転し、先端技術を取り入れ、製造コストの削減およびリードタイムの短縮を図っています。
中国政府は、2060年までのカーボンニュートラル達成目標に、都市化や経済発展を背景とした電力需要への対応を推進しており、環境に配慮した再生可能エネルギーの導入は今後も加速していく見込みです。特に揚水発電は、増加する再生可能エネルギーの調整力としての役割の観点からも、ニーズが高まっています。中国における揚水発電の容量は、2024年末で約58GWですが、2030年までに120GWに引き上げることを目指すとされています注。
当社グループは、さまざまな流量・落差・出力帯に応じた水車および発電機のラインアップを有しており、今後も高品質な製品を、日本をはじめとして中国や東南アジア、アフリカなどグローバルに展開し、社会に貢献していきます。
注:出典 中国 国家エネルギー局
今回運転開始した設備および発電所の概要
発電所名:浙江寧海揚水発電所
発注者:国網新源有限公司
発電所所在地:中国浙江省寧波市寧海県
納入設備:350MWのポンプ水車・発電電動機および周辺機器4セット
浙江寧海揚水発電所全景
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浙江寧海揚水発電所建屋内
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*東芝エネルギーシステムズ株式会社は株式会社東芝の100%子会社です。

記事提供:Digital PR Platform