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GSMAの新報告書が電気通信分野のジェンダー多様性を分析

2015年03月04日

ロンドン

(ビジネスワイヤ)-- GSMAは本日、新報告書「デジタル経済を加速させる:電気通信分野のジェンダー多様性(Accelerating the Digital Economy: Gender Diversity in the Telecommunications Sector)」を発表しました。電気通信業界の企業におけるジェンダーバランスを分析しています。A.T.カーニー1が担当した本調査の狙いは、労働力を発展させるための基準を提供し、ベストプラクティスを共有して、業界がジェンダー多様性をフル活用した職場環境を形成できるよう支援することにあります。

GSMAのアン・ブーベロ事務局長は、次のように述べています。「急速な進展を見せるモバイル業界はデジタル革命の中心にあるため、社会的・経済的発展に及ぼす影響には大きなものがあります。今後も成長と革新のペースを維持するには、労働力の要件と前途にある機会を調和させる必要があります。この報告書は、バランスのとれた労働力のメリットに注目するとともに、私たちの業界にはいまだにジェンダーギャップが存在することを浮き彫りにしています。将来、人材プール不足に陥ることがないように、今こそ電気通信分野はより多くの女性を引き付け、ジェンダーギャップを縮めることに目を向け、注力する必要があります。」

報告書は、職場における女性の社員比率と昇進でいくらか進展があるものの、電気通信業界でジェンダーギャップを縮小するには、まだ多数の取り組みが必要であることを強調しています。本調査の主な知見は下記の通りです。

電気通信業界の女性社員比率は10〜52パーセントと、調査対象の企業間で大きなばらつきがありました。 調査を行なった電気通信企業のうち4分の3は、労働力全体に占める女性の割合は40パーセント未満でした。 女性社員比率という点では、米大陸が他地域を大きく上回り、調査対象の企業は地域間における違いが目立ちました。

A.T.カーニーのプリンシパルのマリア・モリナ博士は、次のように述べています。「電気通信業界のどの企業も、ジェンダー多様性に取り組む場合、それぞれ出発点が異なり、克服せねばならない課題も国によってさまざまであることが、調査で明らかになりました。業界は、ベストプラクティスの共有と導入において、より組織的にたゆまぬ努力を続けて、労働力の多様化に全力で取り組みつつ、各国の文化的規範と法的義務を尊重する必要があります。」

報告書は、年間指標の作成やベストプラクティスの共有といった仕組みを通じて、業界全体が協力して透明性を確保することも、同分野における現況を評価し、気運を維持する上で、非常に重要であるとしています。

女性の管理職

調査から、勤続年数が高いほどジェンダーギャップが顕著になることが分かりました。調査対象となった地域のうち、北米以外の全地域で、女性が上級管理職に占める割合は平均で20パーセントを下回りました。また北米を除く大半の地域において、女性が上級管理職に占める割合は、新入社員に占める割合と比べて、概して半分でした。調査したアフリカ企業の場合、上級管理職における女性の割合は10分の1未満でした。

上級管理職における女性の割合が低い理由の1つとして、科学・技術・工学・数学(STEM)に関する教育とスキルの格差が考えられます。経済協力開発機構(OECD)の加盟国に関する最近の調査から、科学と工学の学位を取得している女性は、それぞれ38パーセントと25パーセントに過ぎないことが明らかになっています2。

職場におけるジェンダー多様化のメリット

長年にわたる多数の調査から、ジェンダー多様性に富む健全な職場の方が、革新を進め、競争で他社を凌ぐ能力に優れていることが分かっています。調査では、ジェンダー多様性に富む組織は、市場シェアを向上させる可能性が45パーセント高いほか、達成できる自己資本利益率も53パーセント高く、新たな市場開拓で成功する可能性が70パーセント高いことが明らかになりました3。

こうした財務的メリットに加え、多様性に富む労働力のその他のメリットとして、企業・消費者間(B2C)および企業間(B2B)の両市場分野に与える影響があります。ほとんどの企業は、エンドユーザーとして女性をターゲットにしているにもかかわらず、こうしたエンドユーザーの要望やニーズを見極めるために、女性の人材を効果的に利用している企業はわずかしかありません4。しかし、企業が職場で女性を雇用した場合、新しい製品やサービスを成功させる可能性を144パーセント高めることができます5。

デジタルジェンダーギャップへの対処

報告書は、より平等なジェンダーバランスの環境を目指す業界の取り組みを支援するために、 “従業員の就業人生(employee journey)”として、以下のようなベストプラクティスを力説しています。

若者を含む女性がSTEM分野でキャリアを追求し、STEM関連の資格を得る上で必要なスキルとインスピレーションを獲得できるようにするための啓発プログラムやアウトリーチプログラム 従業員に合わせた職務内容、入社割り当てのジェンダーバランス化、採用担当部門のジェンダーバランス化 フレックスタイム制など、男女両方にとって付加価値があると思われる取り組みの導入 正式な引き継ぎプランニング、スポンサリングメンターのプログラム、無意識バイアスの研修、ジェンダーに特化した研修 リターンシップ(再就職インターンシップ)プログラムや段階的職場復帰プログラムにより、特に管理職レベルを中心とした人材プールの拡充

報告書は、ICT分野のジェンダーギャップに対処するための多数の既存プログラムも大きく紹介しています。例えば、ベライゾン・ファンデーションは#InspireHerMindキャンペーンやガールズ・フー・コード(Girls Who Code)キャンプを通じて、既成概念を変革する活動、女子学生がSTEM分野での職を追求する上で必要なインスピレーションとスキルを身に付けてもらう活動で、前進を実現しています。またインテルも最近、2020年までに女性および社員比率の低い少数派の満足な比率を達成すべく、人材プールの構築支援に3億米ドルを投資する計画を発表しています。

報告書は、こうした取り組みや優れた実践例の導入が不可欠であるものの、職場環境の進化には、社風と意識の変革に重点を置いた総合的戦略が不可欠であることを明らかにしています。GSMAのコネクテッド・ウィメン・プログラム6は、以前にも増して幅広い変化を助長するとともに、女性をモバイル業界全体で消費者、従業員、リーダーとして包摂する取り組みの前進を支援しています。

ブーベロ事務局長は、次のように述べています。「現在のあらゆるジェンダーバランスの不均衡において、企業文化は重要な要因です。しかし、政府や政策立案者も、業界関係者と共に、電気通信分野のように活気ある分野で持続可能なジェンダー多様性を生み出すために貢献すべきです。最終的には、私たちが力を合わせて、モバイル/ICT業界には女性が才能を発揮できる機会が数多くあることを、より多くの女性に認識してもらう必要があります。」

本報告書はwww.gsma.com/gender-diversityでご覧いただけます。

-以上-

編集者への注記:

1 GSMAとA.T.カーニーは、54社を対象にした国際調査を2014年10〜11月に行いました。電気通信分野に絞り、その他にもベストプラクティスを導入している業界から詳細な知見を得ています。調査した企業の割合は、電気通信企業が85パーセント、インターネット企業とハイテク企業が15パーセントとなっています。電気通信企業とは、固定線ネットワーク事業者かモバイルネットワーク事業者、あるいは両業態の事業者を指します。これらの企業は平均1万2900人の従業員を抱え、地域的な割合はアフリカ(17パーセント)、アジア太平洋(21パーセント)、欧州(19パーセント)、中南米(9パーセント)、中東(19パーセント)、北米(15パーセント)でした。インタビュー対象者には、グローバル多様性・包摂担当ディレクター、人的資源ディレクター、モビリティー担当最高経営責任者(CEO)が含まれます。

2 出典:OECD「図表で見る社会(Society at a Glance)」(2014年9月24日)。OECD加盟国:オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チリ、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、韓国、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア共和国、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国。

3 出典:「革新と成長の推進における女性の役割(How Women Drive Innovation and Growth)」、ハーバード・ビジネス・レビュー、2013年。「最終結論:企業の業績と女性役員の比率(The Bottom Line: Corporate Performance and Women's Representation on Boards)」、カタリスト、2011年。

4 出典:「B2Bにおける女性経済の台頭(The Rise of the Female Economy in B2B)」、A.T.カーニーと英国産業連盟の共著、2014年。

5出典:「革新と成長の推進における女性の役割(How Women Drive Innovation and Growth)」、ハーバード・ビジネス・レビュー、2013年。

6 GSMAのコネクテッド・ウィメン・プログラムでは、女性のモバイル業界への包摂をさらに進めることで、女性とより広範なモバイルエコシステムに社会的・経済的恩恵をもたらすべく、パートナーと共同で取り組んでいます。このプログラムでは、開発途上国市場の女性に、携帯電話と生活を充実させるモバイルサービスへのアクセスとその利用を拡大する取り組みに加え、デジタルスキルのジェンダーギャップを解消する活動、技術分野に女性を引き付けて維持するための取り組みや、技術分野における女性のリーダーシップの奨励を世界規模で実施する取り組みに傾注しています。詳しい情報については、http://www.gsma.com/connectedwomenをご覧ください。

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソ フトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加してい ます。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も 行っています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA

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+44 (0)7867 652 754
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