2014年09月29日
アトランタ
(ビジネスワイヤ) -- GSMAのモバイル経済シリーズの最新報告書によると、北米のモバイル市場は世界で最も先進的かつ成功を収めている市場の1つです。GSMAモバイル360シリーズ北米イベントで、本日発表された調査報告書「北米のモバイル経済2014」は、北米地域1のモバイル加入者が世界のほかの同等市場と比べて低い小売料金で、最新のモバイル技術や革新を活用していることが明らかにしています。また、欧州やその他の先進国市場でモバイル収入が減少するなか、北米のモバイル通信事業者は収入を増やしていることが分かりました。
GSMAの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるマイケル・オハラは、次のように述べています。「北米のモバイル業界は、2億5000万人以上の市民にサービスを、そして人口の大部分に高速モバイル接続を提供するなど、同地域の経済に大きく貢献する重要な要因としての地位を確立しています。最新のモバイル経済調査報告では、北米における4Gネットワークの広範な導入が、好循環を生み出していることが明らかになりました。新しいモバイル技術、アプリケーション、サービスの導入を促進して、通信事業者の新たな収入源を開拓しつつ、消費者のモバイル体験を豊かにしています。」
世界の4Gへの移行を先導
近年の北米におけるモバイル市場の成功の鍵となっているのは、4Gネットワークに対する継続的な投資です。北米では、最初の商用4G-LTEネットワークが2010年第3四半期に構築されました。そして2013年末には、米国の4Gモバイル接続は8500万件に達し、世界最大の4G市場になりました。カナダの4G接続は270万件で、世界9位です(表を参照)。
接続件数による4G市場の上位国、2013年(単位:100万)
出典:GSMAインテリジェンス
1 米国 85.0 2 日本 43.9 3 韓国 29.4 4 オーストラリア 6.5 5 ドイツ 4.2 6 フランス 3.8 7 スウェーデン 3.3 8 英国 3.1 9 カナダ 2.7 10 ロシア 2.32013年末時点における同地域のモバイル接続の合計(SIMカード)は、3億4100万件です(M2M接続は除く)。しかしユニークモバイル加入者数(個人)は、同地域で複数のSIMや機器を所有している人が多いことを反映して、はるかに低い2億5000万件となっています。
2013年の北米のモバイル接続合計で、4G接続は約4分の1を占め、世界の他の地域と比べて最も高い割合となっています。
2013年末時点で、北米の全人口の約97パーセントが4Gネットワークのカバー範囲に住んでおり、これも世界で最も高いレベルの国に含まれます。4Gネットワークの構築は、先の3Gへの移行よりも速いペースで進展しました。3Gのカバーが人口の95パーセントに達するまで約4年かかりましたが、4Gはわずか2年半でした。
“好循環”の創出
北米のモバイル加入者を、その他の先進国市場のユーザーと比較した場合、従来のモバイルサービス(音声/SMS)とモバイルデータサービスの両方で、はるかに大量のモバイルサービスを利用しています。接続1件当たり見た場合、音声通話に費やす時間は欧州と比べて5倍、送信するSMSは2倍以上です。シスコのデータによると2、2013年に北米は世界のモバイル接続数合計の5パーセント強しかないにも関わらず、モバイルデータ量が4分の1以上を占めています。
地域の通信事業者は、とりわけ階層型料金体系、共有データプラン、魅力的な機器ポートフォリオの導入を通じて、モバイルデータの成長を収益化することに成功しています。こうした動向により、他の先進国地域の多くの通信事業者の収入が減少するなか、北米の通信事業者の収入はここ数年、健全に伸びています。北米のモバイル収入は2008~2013年に年平均(CAGR)4.7パーセント成長しました。これは世界平均の4.5パーセントを超えているばかりか、CAGRが年間3パーセント減少した欧州を大きく上回っています。
北米経済の成長要因
調査報告書によると、北米のモバイル業界は直接・間接的に同地域の国内総生産(GDP)の約3パーセントを占め、これは約5500億米ドル3に相当します。この数値は2020年までに、約6200億米ドルまで成長する見通しです。さらにモバイル・エコシステムは同地域全体で約110万人の直接雇用のほか、約38万人の間接雇用を支えています。2013年にモバイル・エコシステムは公的資金に630億米ドル寄与していますが、これには規制やスペクトラム関連の費用は含まれていません。
規制的枠組みによる支援
北米のモバイル業界は全般的に支持的な規制の恩恵を受けており、近年の堅調な業績はそうした環境が重要な役割を果たしています。例えば、米国市場では2008年に早くもアナログ跡地の割り当てが行なわれ、4Gのリーダーシップを確立する重要な要素となりました。
また規制当局は、市場における通信事業者間の統合に対して、ほかの先進国市場より好意的な見方を示してきました。例えば、米国通信連邦委員会(FCC)は2003~2012年に20件の重要な合併やその他のモバイルライセンスに関する取引を承認しており、その価値は合計2880億米ドルに上ります。
オハラCMOは、次のように述べています。「北米は、急速に発展している新しいモバイル・エコシステムの中心にあります。同地域は、世界的に普及した新しいサービスやアプリケーションの開発で主導的な役割を担っているほか、デジタル商取引やモノのインターネットなどの重要分野をけん引しています。」
レポートの全文はこちらをご覧ください:www.northamerica.gsmamobileeconomy.com
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GSMAについて
GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体です。GSMAは220カ国以上にわたり、モバイル事業約800社、携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業のほか、金融サービス、ヘルスケア、メディア、運輸、公益などの業界の組織など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する250社を結集しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレスやモバイル・アジア・エキスポといった業界を主導するイベントの開催も行っています。
詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA
1 このレポートにいう北米地域には、米国、カナダ、グリーンランドが含まれます。
2 Cisco Visual Networking Index:全世界のモバイル データ トラフィックの予測アップデート
3 この全体的な影響には、モバイル・エコシステムからの直接的な影響である2170億米ドル(GDPの1.2%)、その他の経済分野で誘発された活動の間接的な影響である430億米ドル(GDPの0.2%)、そして企業や従業員の広範なモバイル技術の利用で生産性が向上したことの影響である2890億米ドル(GDPの1.6%)が含まれます。
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