2014年09月10日
米カリフォルニア州パサデナ
(ビジネスワイヤ) -- 巨大マゼラン望遠鏡機構の理事会は、エドワード・I・モーゼス博士の機構会長への任命を発表いたします。ローレンス・リバモア国立研究所の元主席副所長のモーゼス博士は今後、10億ドル規模で25メートルの巨大マゼラン望遠鏡(GMT)の開発を統括する当組織を率います。
今日現存するいかなる望遠鏡より大きいGMTは、米国、オーストラリア、韓国、ブラジルのパートナー機関との大規模な国際協力によって建設されます。GMTは、その他の星の周りにある惑星を発見して特徴付け(生命の明確な兆候の探査を含む)、ビッグバン直後の星や銀河の形成の調査、ブラックホールの質量の測定、暗黒物質や暗黒エネルギーを含む宇宙論と物理学の基本的問題の探求に使用されます。この巨大望遠鏡は、今後10年の早期にチリのアンデス地域のラスカンパナス天文台で運用が開始される見込みです。
GMTO理事会議長のウェンディ・フリードマン博士は、次のように述べています。「モーゼス博士は、GMTの設計・建設・試験運用を主導するユニークな能力、知識、経験を持っています。」
モーゼス博士は、コーネル大学で電気工学の学士号と博士号を取得しました。レーザー技術、計算物理学、核融合エネルギー・システムに関する特許を保有し、全米技術アカデミー会員、米国科学振興協会フェローに加えて、他の多くの権威ある科学組織に所属しています。ローレンス・リバモア国立研究所では、これまでに建設された最大の光学・レーザープロジェクトである国立点火施設(NIF)の開発を主導しました。NIFでは、高出力レーザーを使用して、核融合反応における水素のヘリウム変換の開始に必要な水準のエネルギー照射を行います。この核融合反応は、太陽やその他の星の中心部で起こっている現象と同様のものです。
モーゼス博士は、次のように述べています。「広範な科学プロジェクトと最先端技術プロジェクトにおける私の経験をGMTOでの指導的役割に適用するのを楽しみにしています。このプロジェクトは、世界有数の機関の強力な連携により科学者と技術者の素晴らしいチームを擁しています。宇宙に関する私たちの理解の本質を変える革新的な望遠鏡プロジェクトと科学コミュニティーに参加することは、私にとって極めて大きな機会です。」
GMTは、これまでに作られた最大の光学ミラーの7つを使用し、口径25.4メートル(約80フィート)で既存の望遠鏡に比べて集光力が約10倍の単一の望遠鏡となります。強力なレーザーを使用する先進光学技術は、ハッブル宇宙望遠鏡のものより10倍鮮明な遠くの天体の画像を映し出すために使用されます。GMTオフィスとパートナー機関の100人を超す技術者と科学者が、望遠鏡の開発とその使用計画作りに従事しています。
GMTのプロジェクトチームは最近、一連の厳格な設計審査を完了し、建設開始への態勢が整いました。望遠鏡の設置場所を確保するために、チリ北部のラスカンパナス山頂から4万立方メートルを超す岩が取り除かれました。口径8.4メートルの主鏡7枚のうち最初の1枚は、アリゾナ大学のスチュワード天文台ミラーラボで完成しています。他の2つのミラーは研磨中で、4つ目のミラー用のガラスが来年鋳造されます。天文台の現場インフラの建設と望遠鏡架台やその他のシステムの製作は、2015年に開始される見込みです。
シカゴ大学の物理科学部長でGMTO理事のエドワード(ロッキー)・コルブ博士は、次のように述べています。「エド・モーゼス博士は、実験物理学とエネルギー研究の世界で非常に尊敬されるリーダーです。私たちが設計段階から建設へと移行する中で、モーゼス博士は一連のユニークな能力と経験でGMTの組織に貢献します。」
GMTO理事会副議長のマシュー・コレス博士は、次のように述べています。「エド・モーゼス博士のように著名で経験豊富なリーダーのGMTO会長職への任命は、GMTの開発における重要な節目です。これは、初観測に向けた大きな1歩前進です。」
巨大マゼラン望遠鏡機構(GMTO)は、その国際的なパートナーに代わってGMTプロジェクトを管理しています:アストロノミー・オーストラリア・リミテッド、オーストラリア国立大学、カーネギー研究所、ハーバード大学、韓国天文宇宙科学研究院、スミソニアン協会、テキサスA&M大学、アリゾナ大学、シカゴ大学、テキサス大学オースティン校、サンパウロ大学。
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巨大マゼラン望遠鏡機構
ウェンディ・フリードマン博士、wfreedman@uchicago.edu、シカゴ大学巨大マゼラン望遠鏡機構理事会議長
マシュー・コレス博士、matthew.colless@anu.edu.au、オーストラリア国立大学、巨大マゼラン望遠鏡機構理事会副議長
エドワード(ロッキー)・コルブ博士、rocky.kolb@uchicago.edu、シカゴ大学物理科学部長
エドワード・モーゼス博士、emoses@gmto.org、GMTO巨大マゼラン望遠鏡機構会長
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