阪和興業、アンゴラ共和国/永久磁石用原料となるレアアース
分離・精製調査事業が、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス
未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択
阪和興業株式会社
阪和興業株式会社(本社:東京都中央区)は、2025年8月1日、アンゴラ共和国での
永久磁石用原料となるレアアース分離・精製調査事業が、経済産業省の令和6年度補正
グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択されたことを
お知らせします。
この度採択された事業は、アンゴラ共和国においてレアアースの採掘、生産および分離・精製を行い、
日本企業および国内市場への原料供給を通じてサプライチェーンの多様化を推進することで、原料の中国依存からの脱却を目指しています。
*令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金
(小規模実証・FS事業)特設HP
https://gs-hojo-web-fspoc.jp/index.html
レアアースは、電気自動車や風力発電、スマートフォンなどの現代の産業技術に欠かせない高性能永久磁石や触媒の材料として、極めて重要な資源です。一方で、世界のレアアース供給は中国への依存度が高く、特に分離・精製は約9割を同国が担っています。さらに、2025年4月に同国がレアアースの輸出規制を強化したことにより、供給の不安定化が懸念されています。
日本国内では、レアアース原料である混合希土類炭酸塩(以下、MREC)を分離・精製した状態での供給が求められており、安定的な供給体制の構築が急務となっています。
当社は上記の安定供給を実現するため、アンゴラ共和国における資源開発に着目し、同国でロンゴンジョ鉱山の開発を進めている英国のPensana PLC(以下、Pensana)と共同で同鉱山から産出されるレアアース鉱石の分離・精製事業の可能性を検討してまいります。
<調査事業の内容>
事業名称:アンゴラ共和国/永久磁石用原料となるレアアース分離・精製調査事業
事業概要:アンゴラでのMREC生産及び分離精製における技術的な妥当性、市場ニーズ、生産コストの整合性を踏まえた評価を多角的に行うことで、事業実現・継続の可能性を確認する。
事業期間:2025年9月1日〜2026年8月31日(予定)
<Pensanaの取り組み>
Pensanaは、英国ロンドンを拠点とするレアアース資源開発企業であり、グリーンエネルギー分野に不可欠な磁性レアアース(ネオジム、プラセオジムなど)の安定供給を目指しています。
現在、アンゴラ共和国フアムボ州において、高品位のレアアース鉱床を有する戦略的資源拠点「ロンゴンジョ鉱山」の開発プロジェクト(ロンゴンジョプロジェクト)を推進しています。
本プロジェクトでは、現地でレアアース鉱石を採掘し、MRECを生産する計画であり、第一期では年間20,000トンのMREC生産を目指しています。2025年3月には、アフリカ金融公社(AFC)やアンゴラ政府系ファンド(FSDEA)などから総額2億6,800万米ドルの資金調達を完了し、第一期の開発に向けた体制が整いました。
ロンゴンジョ鉱山は、鉄道インフラを活用してロビト港への輸送が可能な立地にあり、日本を含む国際市場への安定供給が期待されています。
以 上
本件に関する問い合わせ先
阪和興業株式会社 東京本社
プライマリーメタル第一部 プライマリーメタル第二課
TEL:03-3544-2109
関連リンク
(小規模実証・FS事業)特設HP
https://gs-hojo-web-fspoc.jp/index.html
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