東京家政大学 東京家政大学短期大学部が株式会社日比谷花壇と包括協定を締結 ― 両者初、「花と緑」をテーマに学生の社会連携の機会を創出し大学と企業による社会課題解決の取り組みを目指す
東京家政大学

東京家政大学および東京家政大学短期大学部(東京都板橋区、学長:井上俊哉)は9月10日、株式会社日比谷花壇(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮島浩彰)と包括協定を締結した。同社とはこれまで授業やイベント等で協働し、社会連携の取り組みや意見交換を重ねてきた。今後は花と緑に関する教育や教員・学生との交流などで協力し、大学と企業による社会課題解決の取り組みを目指す。なお、同社が大学と研究、授業、学生活動のすべてで包括的な協定を行うのは初めての試みであり、同大としても花と緑に関する企業との協定は初。
東京家政大学と日比谷花壇は今年7月、造形表現学科の授業「子ども環境デザイン」において学生が制作したプランターや植栽デザインの授業に協力。また、10月4日に行われた「東京家政大学アートキャンプ」では、婚礼やイベント装花で使用している造花などの資材の貸し出しや、同大卒業生で現在は日比谷花壇・東京會舘店に所属しフラワーデザインを担当するトップ・フローリストの新井美穂氏によるアドバイスといった支援を受けた。
このたび両者は、相互の強みを活かした新たな価値をめぐる教育・研究、産業、健康・福祉、生活・環境などのあらゆる領域における相互の発展及び社会課題の解決に寄与することを目的として、包括協定を締結。新たな価値創造や教育・研究・福祉・環境といった幅広い分野で連携を進め、社会課題の解決と持続的発展に寄与することを目指す。同協定における協力事項は下記の通り。
<日比谷花壇と東京家政大学 東京家政大学短期大学部の包括協定協力事項>
(1)花きに関する教育(「花育」含む)及び人材育成
(2)花きに関する共同事業、調査研究
(3)自然と共生する生活デザイン及び関連産業の活性化
(4)教員、学生との交流
■東京家政大学 東京家政大学短期大学部 学長 井上 俊哉 コメント
本学はこれまでも地域連携に力を入れてきましたが、特に近年は社会連携を通じて、学生が社会を知り、自らの将来を考える機会を重視しています。授業内の学びに加え、企業との協働や課外活動を通して、学生が実社会の課題に触れ、自分の役割を見出すことを大切にしています。
これまでの他社との包括協定では主に食品関連企業との連携が中心でしたが、今回のように花や緑をテーマとした企業との包括協定は初めてです。日比谷花壇は長い歴史と社会的信頼を持つ企業であり、本学の理念とも深く共鳴しています。学生たちにとっても新たな学びと経験を得られる貴重な機会であり、今後、教育・研究・地域連携の面で実りある協働が進むことを期待しています。
■株式会社日比谷花壇 代表取締役社長 宮島 浩彰 コメント
このたび、東京家政大学と包括的な連携を結べることを大変光栄に思います。当社は創業以来、花と緑を通じて人々の心に寄り添い、社会に貢献してまいりました。創業の原点は日比谷公園をはじめとする公共の場で花と緑で人々に復興と平和を届けたいという想いにあります。その理念は現在も変わらず、自然と人の関わりを大切にしながら、持続可能な社会づくりに取り組んでおります。
今日の社会では、AIなどのテクノロジーの発展が進む一方で、人の心や感性の豊かさが見失われがちです。だからこそ、花や緑がもたらす情緒的価値を見つめ直し、心の豊かさや社会のウェルビーイングにつなげていくことが重要だと感じています。本協定を通じて、学生の皆様とともに「自然と共生するライフデザイン」や「花育」「地域共創」の分野で新たな価値を創出し、次世代の感性や創造性を育む活動を進めてまいりたいと考えています。
(参考)造形表現学科主催「アートキャンプ2025」における連携
日比谷花壇は、東京家政大学造形表現学科の主催イベント「アートキャンプ2025」において、婚礼やイベント装花で使用している造花を提供したほか、東京家政大学卒業生で現在は日比谷花壇・東京會舘店に所属しフラワーデザインを担当するトップ・フローリストの新井美穂氏が技術的な助言やアイデアを実現する支援を行った。これを受けて同学科の学生らは、正門前に設置された2.4m四方のインスタレーション「Fleur」で、花と緑の大型の展示を完成させている。
■造形表現学科 手嶋教授・前田非常勤講師のコメント
本学OGの日比谷花壇 新井さんと学生のオンラインミーティングで、学生のイメージを実現するための技術的なアドバイスをいただき、学生の自主自発的な発想をデザインとして成立させるインスタレーションが実現できたと感謝しています。今後も、物心両面で日比谷花壇とのつながりで、学生の「やりたい」が実現につながることを期待しています。
■インスタレーションを制作した安齊まどかさん(造形表現学科3年生)・嶋﨑碧佳さん(同1年生)のコメント
2.4m四方の大きなフレームを活かし、花と緑の非日常的な空間装飾を目指しました。日比谷花壇から貸し出しいただいた造花はもちろんですが、毛糸で編んだ造花やリボンを使った造花は7名のチームで制作しています。レースを使った空間づくりをイメージしていたのですが、造花の固定方法や視覚から効果的な花の配列の工夫など、新井先輩のアドバイスで自分たちのイメージに近いよりよいものができたと考えています。来場者の子供や家族が記念写真を多く撮影してくださり、正門でお客様をお出迎えし、アートキャンプの会場を盛り上げる素敵なインスタレーションができたと思っています。
●東京家政大学 東京家政大学短期大学部
1881(明治14)年 創立。板橋キャンパスと狭山キャンパスの2つのキャンパスを持ち、学生数は6,381名(大学院含む/2025年10月1日現在)。現在は家政学部、栄養学部、児童学部、人文学部、健康科学部、子ども支援学部、短期大学部保育科、同栄養科からなり、2026年4月からは、社会デザイン学環、文化情報学環、共創デザイン学部が新たにスタートする。
歴史と共に培ってきた衣食住および生活に関わる知見を社会に還元するべく、地域とのつながりの中で学生の実学を推進し、企業や行政との産学官連携事業により地域社会と大学の共存共栄を目指している。
・公式サイト:
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/
●株式会社日比谷花壇
1872年創業、1950年に東京・日比谷公園本店の出店後、株式会社日比谷花壇を設立。
現在、全国約190拠点で展開。ウエディング装花、店舗及びオンラインショップでの個人/法人向けフラワーギフト・カジュアルフラワーの販売、お葬式サービス、緑を通じた暮らしの景観プロデュース、フラワーグラフィックサービス、地域のまちづくり事業等を行っています。
今後も花や緑の販売、装飾にとどまらず、暮らしの明日を彩り、豊かなものへと変えていく提案を続けていきます。
・企業サイト:
https://hibiya.co.jp/
・公式X:
https://x.com/hibiyakadan
・公式Facebook:
https://www.facebook.com/hibiyakadan/
・日比谷花壇オンラインショップ:
https://www.hibiyakadan.com
▼本件に関する問い合わせ先
東京家政大学 広報・宣伝部
TEL:03-3961-5690
メール:koho@tokyo-kasei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/





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