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神経性やせ症治療におけるケトジェニック療法に希望をもたらす新たなエビデンス

2026年06月05日

実施可能性を評価した査読済みパイロット試験で、治療困難な精神疾患における摂食障害症状および抑うつ症状の軽減を報告

カリフォルニア州サンマテオ

(ビジネスワイヤ) -- 学術誌Communications Medicineに掲載されたパイロット研究は、有効な治療法が著しく限られている神経性やせ症に対する新たな治療アプローチの可能性を示しました。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の研究では、高脂肪・低炭水化物で、たんぱく質を適度に含むケトジェニック食による栄養介入が、体重回復後または軽度低体重の神経性やせ症患者にとって実施可能かつ安全であることが報告されました。参加者の同介入に対する忍容性は良好で、遵守率も高く、プログラム全体を通じて有意な体重減少は認められませんでした。さらに、摂食障害症状の有意な改善が認められ、研究終了時には、研究を完了した参加者の約4分の3が回復域に達し、神経性やせ症の診断基準を満たさなくなっていました。また、完了者全員で抑うつスコアが改善しました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20260603346466/ja/

神経性やせ症は、精神疾患の中でも死亡率が最も高い部類に入る極めて深刻な疾患です。米国では、この疾患またはその合併症により52分に1人が死亡しています。体重の回復に成功した後も、患者は、自分の身体への不満、食べることへの強い恐怖、体型へのこだわりなどの持続的な心理症状に苦しむことが少なくありません。こうした症状により、再発リスクは憂慮すべき水準まで高まります。

カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の精神医学教授で、25年以上にわたり神経性やせ症患者の研究と治療に携わってきた研究責任者のグイド・フランク氏(MD)は、この高リスク患者群に対する治療選択肢を広げるため、本研究を開始しました。フランク氏は次のように述べています。「神経性やせ症には、新たなアプローチが早急に必要です。ケトジェニック療法に関する私たちの研究は、標準治療にとどまらず、この疾患の根底にあるとみられる生理学的基盤にも目を向けています。神経性やせ症と神経代謝機能障害との関連を示すエビデンスが蓄積しており、代謝に直接介入することで神経機能を調節し、患者が経験する心理症状に対処できることを期待しています」

この全米規模の外来単群臨床研究では、監督下で14週間にわたるケトジェニック食による介入が行われ、登録された22人の参加者のうち18人(82%)が研究を完了しました。BMIで評価したところ、プログラム期間中に体重の有意な変化は認められませんでした。研究終了時には、摂食障害尺度であるEating Disorder Examination Questionnaire(EDE-Q)およびEating Disorder Inventory-3(EDI-3)により評価した結果、完了者の72%が摂食障害症状の回復域に達しました。また、完了者全員で、Beck Depression Inventory(BDI)により評価した抑うつスコアが改善し、完了者の72%では同スコアが正常範囲内でした。

共著者で、マサチューセッツ州ワバンの内科医であるバーバラ・スコルニック氏(MD)にとって、本研究は10年にわたる個人的な歩みの集大成です。スコルニック氏は次のように語っています。「この研究につながった科学的探究は、姪のキャロライン・ベックウィズのために答えを探す中で始まりました。てんかん診療で標準的に用いられるケトジェニック療法は、他の介入と組み合わせることで、15年間にわたり神経性やせ症と闘ってきたキャロラインを寛解へと導く大きな原動力となりました。私は、この予備的知見に勇気づけられています。この治療法が、キャロラインのような他の患者にも新たな道を開く可能性を示しているためです」

著者らは、この患者集団に対する食事介入には臨床上の慎重な配慮が求められることを認めつつも、本研究は、これまでの 予備的な エビデンスを踏まえた概念実証となるものです。研究結果は、ケトジェニック療法が専門的な医学的管理と訓練を受けたスタッフによる支援の下で提供される場合、従来の治療に反応しなかった患者にとって有望であることを示しています。

「本研究は、神経性やせ症のような極めて治療困難な精神疾患に対しても、根底にある神経代謝機能の正常化を目指す食事介入が有望であることを示しています」と、本研究に資金を提供したBaszucki Groupの共同創業者兼プレジデント、ジャン・エリソン・バスズッキは述べています。「本研究を契機に、摂食障害に対するケトジェニック療法の研究と提供が広く認知され、これらへの支援が広がることで、患者とその家族に新たな希望がもたらされることを願っています」

現在、神経性やせ症と神経性過食症の両方の診断を受けた患者を対象とする延長研究が進められており、全米で参加者を募集しています。詳細を知りたい方や研究への参加を希望する方は、研究サイトをご覧ください。

Baszucki Groupについて

Baszucki Group は、Robloxの創業者兼最高経営責任者であるデヴィッド・バスズッキと、ベストセラー作家のジャン・エリソン・バスズッキによって2021年に設立されました。Baszucki Groupは、助成金提供、インパクト投資、アドボカシー、ストーリーテリング、コミュニティ構築を活用し、科学、医療、農業、食、環境の各エコシステムにおける根本的な変革を推進しています。Baszucki Groupの重点分野は、メンタルヘルスの改善につながる成果を目指し、代謝、精神医学、神経科学が交差する領域での取り組みを支援することにあります。ケトジェニック療法を含む精神疾患や脳の健康への代謝アプローチについて詳しくは、Baszucki Groupが運営する非営利イニシアチブ Metabolic Mind(メタボリック・マインド) をご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

連絡先

Baszucki Group media contact: media@baszuckigroup.org

記事提供:ビジネスワイヤ

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