【東芝】創薬困難なタンパク質を対象としたアロステリックサイト予測技術に関する特許を取得
株式会社 東芝

~量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用したIT創薬技術により創薬ターゲット拡大に貢献~
2026-9-3
AOI Biosciences株式会社
株式会社 東芝
創薬困難なタンパク質を対象としたアロステリックサイト予測技術に関する特許を取得
~量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用したIT創薬技術により
創薬ターゲット拡大に貢献~
AOI Biosciences株式会社(旧株式会社Revorf、本社:大阪府茨木市、代表取締役:末田伸一、以下「アオイバイオ」)と株式会社東芝(本社:神奈川県川崎市、社長執行役員 CEO:島田太郎、以下「東芝」)は、アロステリック創薬注1分野における協業の一環として、東芝の量⼦インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」注2を活⽤し、タンパク質のアロステリックサイト注3につながるアロステリック経路を⾼精度に予測する技術(以下「本技術」)を共同開発してきました。このたび、両社が共同出願していた本技術に関する特許が登録されましたのでお知らせします(特許第7908389号)。
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■ 本特許の概要
[画像3]https://digitalpr.jp/table_img/1398/142732/142732_web_1.png
■ 本特許技術について
両社は2022年より、東芝の量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用したアロステリック創薬支援技術の研究開発を進めており注4、本特許はこうした研究開発成果に基づく技術を保護するものです。
近年の創薬では、病気に関わるタンパク質の働きを薬によって調節するアプローチが広く用いられています。その中でも低分子創薬では、病気に関わるタンパク質(標的タンパク質)の働きの中心となる部位(活性中心)を狙う手法が主流でした。しかし、低分子が結合しやすい部位が存在しない、あるいは副作用を招きやすいといった理由から、薬の開発対象として狙えるタンパク質が限られていることが課題とされてきました。このような背景から、活性中心の機能を遠隔で制御する「アロステリックサイト」を標的とする創薬が注目を集めていますが、アロステリックサイトの特定には多大な労力とコストがかかることが、実用化・普及に向けた課題となっていました。
本技術は、タンパク質の立体構造情報をもとに、「SQBM+」を活用してタンパク質内部のアロステリック経路を予測・解析し、その解析結果から有望なアロステリックサイトを予測するものです。既知のアロステリックサイトに対する検証では、80%以上の精度で予測できることを確認しました。また、本技術で予測したアロステリックサイトを標的とする化合物を探索し、評価した結果、標的タンパク質に対する活性を確認しました。
これにより、従来は多大なコストと労力を要していたアロステリックサイトの探索を効率化し、これまで創薬が困難とされてきた標的に対する新たな創薬アプローチの実現が期待されます。
■ 今後の展開
両社は、本技術の活用を通じて、以下の取り組みを推進します。
① 製薬企業向けアロステリックサイト予測サービスの提供拡大
本サービスはすでに製薬企業への提供を開始しており、実際の創薬研究の現場で活用されています。研究段階の技術にとどまらず、製薬企業の研究開発現場において十分な実用性を有することが示されており、今後は提供先の拡大を進めます。
② 製薬企業とのアロステリック創薬に関する共同研究
予測技術の提供にとどまらず、製薬企業と連携した創薬研究へと展開し、実用化に向けた取り組みを進めます。
③ 本技術を活用した自社創薬の推進(アオイバイオ)
アオイバイオは、本技術を自社創薬パイプラインに活用し、独自の新薬創出を目指します。
■ AOI Biosciences株式会社について
感染症領域・⾃⼰免疫疾患領域を中⼼に、情報解析技術と独⾃のバイオ技術を融合することにより、検査事業・創薬事業・創薬⽀援事業を展開し、人々の当たり前の健康のために貢献し続けます。
https://www.aoibio.com
■ 株式会社東芝について
東芝グループは「人と、地球の、明日のために。」という企業理念のもと、150年以上にわたり社会の発展に貢献してきました。エネルギー、デジタルインフラ、デバイス&テクノロジーの幅広い領域の事業を通じ、持続可能な未来の実現を目指しています。
https://www.global.toshiba/jp/top.html
注1:タンパク質は必要なときに適宜機能を発揮するように調節因子により制御されており、この機構をアロステリック制御という。調節因子が結合する部位(アロステリック制御部位)を標的にすることで、創薬ターゲットの増大、特異性の高い薬剤の創出、さらに副作用低減の可能性など多くの利点があるため、アロステリック制御部位を同定する技術は新薬開発の成功確率を高めるカギとなる技術と考えられている。
注2:東芝の総合研究所における量子コンピューターの研究過程で発明された、シミュレーテッド分岐アルゴリズムを実装した組合せ最適化問題を高速に求解するソリューション。「SQBM+」は、既存の計算機を使用して、複雑で大規模な問題の高精度な近似解(良解)を短時間で得ることができる。東芝では、「SQBM+」を活用して、さまざまなパートナーとともに、株式市場における高速高頻度取引への疑似量子計算機適用の有効性に関する検証や、工場倉庫内のピッキングルートおよび棚配置の最適化による物流管理の実証、エネルギーマネジメントや材料開発での有効性の検証などを行ってきた。
注3:タンパク質に機能的多様性をもたらす⽴体構造や活性を特異的に調節する部位。
注4:量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+™」を活用し、計算創薬への適用技術を検証
~新たなアロステリック制御予測技術で創薬ターゲットの大幅な拡大を目指す~
https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/news/2022/0627.html
※SQBM+は、株式会社東芝の日本またはその他の国における登録商標または商標です。
※その他、本文章に記載されている社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。
※ニュースリリース/トピックスに掲載されている情報(サービスの内容/価格/仕様/関連リンク/お問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/sbm.html
以上

記事提供:Digital PR Platform