2025年10月19日
スマートフォンの普及と動画配信サービスの普及によって視聴の多様化が進み、テレビの視聴時間が大きく変化している。株式会社ビデオリサーチの調査によると、2000年時点では1日約200分あったテレビの接触時間は、2024年においては1日あたり平均116分と6割程度にまで減少。代わりに2000年時点ではわずか8分だったインターネットの接触時間が、2024年には117分とテレビと同水準にまで増えている。
こうしたメディア環境の変化の中、テレビCMもその表現を変化させている。特に近年、企業PRに「アニメーションCM」を活用するケースが徐々に増えてきており、効果を上げている。実写では表現が難しい抽象的なテーマや、ファンタジー、非日常的な空間を分かりやすく伝えられるアニメーションは、幅広い世代に親しみやすさを感じさせ、企業や商品のブランディングにも有効だ。
例えば、注文住宅ブランド「アキュラホーム」を手掛ける木造建築企業 株式会社AQ Groupは、公式キャラクター 「あきゅりん」を起用したアキュラホームの新アニメCM(15秒、30秒)を9月17日(水)から 全国(一部地域を除く)のテレビ朝日系列、YouTube、TVerなどで放送している。このCMは、『SPY×FAMILY』などで知られるアニメ制作会社「WIT STUDIO」とテレビ朝日の強力なタッグで制作され、声優には鬼頭明里ら人気声優を起用。キリンのあきゅりんが理想とする「木造の常識を変える30帖無柱空間」や、高い木造技術で実現する理想の家について語りかける、キュートでクオリティの高い映像となっている。
また、これまでにも「ヤキソバン」など数々のユニークで型破りなCMを制作してきた日清食品も、アニメーションや独特な映像表現を積極的に活用している。国民的人気漫画ワンピースのキャラクターなどとコラボし「アオハルかよ」のキャッチフレーズで話題となったカップヌードルのCM「HUNGRY DAYS」シリーズや、マスコットキャラクターのひよこちゃんが等身大のキモカワキャラ「ひよこあにき」として歌い踊るチキンラーメンのCMなど、インパクトのあるアニメ表現で打ち出すCMは、若年層を中心に高い注目を集めている。
他にも、オリジナルアニメーション「アニメ・アイ」篇を制作し、オリジナルの挿入歌とともに懐かしさを感じさせる演出で、企業の温かいイメージを伝えるアイダ設計のアニメCMや、老夫婦の日常をノスタルジックなアニメで描く、マルコメ株式会社のCM「料亭の味 液みそ いつまでも一緒に篇」など、メディアの視聴スタイルが大きく変化しつつある現代において、アニメーションCMは、企業の伝えたいメッセージをターゲットに深く、そして親しみやすく届けるための有効な手段となっており、今後もその進化が期待されている。(編集担当:藤原伊織)
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記事提供:EconomicNews
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