2026年02月16日
2026年の日本経済にとって最大の宿題は、名目上の賃上げを「実質賃金」の安定的なプラス化へと昇華させることです。過去数年、企業の賃上げ姿勢は過去最高水準を見せていますが、それ以上のペースで進む物価高が家計を圧迫してきました。統計上の数字が上がっていても、財布の紐を緩められないという生活実感の冷え込みをどう解消するかが、内需主導の景気回復を左右する最大の分岐点となります。
もちろん、日本経済の屋台骨を支える中小企業においては、依然として「賃上げ原資の確保」という極めて高い壁が立ちはだかっています。原材料費やエネルギー価格の上昇分を適切に販売価格に反映させる「価格転嫁」が十分に進んでいない現場では、人件費の引き上げが経営を圧迫し、いわば「身を削る賃上げ」を余儀なくされているケースも少なくありません。政府による価格転嫁の監視強化や、下請法改正による取引の適正化など、中小企業が健全な収益を得て、自信を持って賃上げに回せる土壌を徹底して整えることこそが、実質賃金プラス化の絶対条件と言えます。
こうした課題は残されていますが、労使双方が「賃上げと成長の好循環」という共通のゴールに向き合っている現在の状況は、過去の停滞期にはなかった大きな変化です。中小企業の価格転嫁が適正化され、働く人々の収入が物価上昇を安定的に上回るようになれば、消費の拡大がさらなる企業収益を生むプラスの螺旋が動き出します。2026年が、私たちがようやく物価高の波を乗り越え、本当の意味での豊かさを手にする、希望の1年になることが期待されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部)
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記事提供:EconomicNews
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