2026年02月22日
今回のニュースのポイント
・間取りの固定化リスク:新築時の子育て優先の間取りが、数十年後には「使いにくい負の遺産」になるという将来予測の重要性。
・S&I(スケルトン&インフィル)設計:構造体(骨組み)と内装・間取りを分離し、建物の耐震性を保ったまま壁を自由に取り除ける技術が注目。
・ライフステージへの対応:大がかりな改築なしで、ワンルームから個室、そしてバリアフリーへと「家の模様替え」ができる可変性が豊かな住まいの条件に。
せっかくのマイホーム。しかし、実際に住み始めてから「もっとこうすればよかった」と後悔する声は後を絶たない。特に、子育て期に合わせた間取りが、子どもたちの独立後や自分たちの老後に「使いにくい負の遺産」となってしまうケースは少なくない。
各住宅メーカーや不動産メディアなどが実施しているアンケート調査を見ても、新築後に「後悔している」と回答している人が9割を超える結果はざらにある。「後悔しない住まいづくり」において、重視すべき視点はどこにあるのだろうか。
多くの施主が直面する「後悔」の代表的なものは「間取り」だ。
新築の頃は、同居の家族人数も多く、部屋を細分化してしまう。ところが、子どもたちが巣立った後は、壁で仕切られた小さな部屋がいくつも残り、物置部屋になってしまっていることは珍しくないだろう。また、老後は1階だけで生活したいのに、構造上外せない壁が多くてリフォームができないなど、「間取りの固定化」が後悔の原因になっていることが多いという。
また、意外と盲点になっているのが「動線の変化」だ。子育て中は、家事導線やリビングなどへの導線が優先されるが、老後の生活導線はできるだけ簡潔に、特にトイレや寝室などへの導線が優先になる。また、近年頻発しているヒートショックなどへの懸念から、温度差のない空間の構築も重要だ。
つまり、子育てから老後まで後悔しないで住み続けるためのポイントは「間取りの可変性」にあるのではないだろうか。例えば、AQ Groupが展開する注文住宅ブランド「アキュラホーム」が推進する「S&I(スケルトン&インフィル)設計」という考え方がある。これは、建物の構造体となる耐震性に優れた外周部分(スケルトン)と、内装・間取り(インフィル)を分けて考える手法だ。
従来の日本の住宅は、室内の壁が家を支える構造材を兼ねていることが多く、安易に壁を取り払うことができない。しかし、S&I設計であれば、外周部でしっかりと耐震性を確保しながらも、内部の間仕切り壁は家の荷重を受けていないので、リフォーム時に自由に取り除いたり動かしたりしても、構造には影響を与えないという。例えば、子どもが小さい時は広いワンルームとして、親の目が届く場所で遊べる空間を作っておき、成長期に入ると、可動式の収納や壁を使って、各々のプライバシーを確保した個室に細分化。子どもが独立した後の夫婦の老後は再び壁を取り払い、趣味を楽しめる空間や、車椅子でも移動しやすい広々としたバリアフリー空間にすることもできる。大がかりな改築工事をしなくても間取りを変更でき、ライフステージに合わせて家を「模様替え」することができる仕様は、コスト面でも精神面でも、住み手にとって大きな安心材料となるのではないだろうか。
性能や利便性だけで家を選んでしまうと、未来の自分たちを縛ることになりかねない。後悔しない家づくりのためには、変化を受け入れる「余白」を持った住まいづくりが不可欠だ。建てて終わりではなく、家族の成長に合わせて共に進化し、住み続けられる家。それこそが、これからの時代に求められる「豊かな住まい」の姿ではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)
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記事提供:EconomicNews
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