2026年05月07日
今回のニュースのポイント
2026年のGW休暇は正社員平均で5.8日。理想の休み方は「長期」より「分散」派が43%と多く、こまめな回復を求める価値観への変化が鮮明です。五月病経験者の約4割が「それが原因で転職を検討」しており、連休明けはキャリアを問い直す時期にもなっています。五月病は個人の資質ではなく、現代の働き方と休み方の「構造的なズレ」の表れと見ることもできます。
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ゴールデンウィーク(GW)が幕を閉じました。SNSや検索トレンドでは「仕事へ戻りたくない」「五月病」といったワードが急増しており、連休明け特有の憂鬱な空気が広がっています。しかし、なぜ私たちは休み明けにこれほどまでの負担を感じるのでしょうか。
マイナビが実施した「2026年のGW休暇と五月病に関する調査」によると、正社員のGW休暇は平均5.8日でした。注目すべきは理想の休み方です。同じ年間休日数なら「3連休が複数あるなど分散して休みがある方が望ましい」と回答した人が43%に上り、「長期休暇(1週間以上など)が望ましい」の32%を約10ポイント上回りました。かつての「大型連休一辺倒」の価値観から、「生活リズムを崩さずにこまめに回復したい」というニーズへのシフトが数字にも表れています。
仕事復帰がつらい大きな要因の一つは「ON/OFF切り替え」に伴う脳と体への過負荷です。連休中は睡眠や食事の時間が不規則になり、緊張が緩和されます。そこから一気に早起き、迅速な決断、複雑な対人関係といった“仕事モード”へ引き戻されるギャップが、私たちが想像する以上に心身を削っているのです。
また、五月病の背景には新年度特有の疲労もあります。正社員の18.5%、約5人に1人が五月病の経験があると回答していますが、特に環境変化の大きい若年層ほどその傾向は顕著です。4月から張り詰めていた緊張の糸が、GWという休息を機にプツリと切れてしまう──つまり、GWは「疲れを癒やす場」ではなく、「溜まっていた疲れに気づかされる場」になっているのが実態です。
さらに深刻なのは、休んでも完全回復しにくい現代の労働環境です。人手不足による一人あたりの責任増加や、チャットツールの普及による「常時接続状態」が、休暇中も頭のスイッチをOFFにすることを妨げています。「休むために前倒しで働き、休み明けに溜まった業務をリカバリーする」という強行軍が、休暇の質を著しく低下させています。
実際、五月病になったことのある正社員のうち、39.9%が「五月病が原因で転職を考えたことがある」と答えており、連休明けは単なる仕事再開の時期ではなく、自らの働き方を問い直す「棚卸し」の時期へと変質しています。
五月病は決して個人の資質だけの問題ではなく、人手不足や常時接続といった現代の過酷な働き方と、旧来の休み方のリズムに生じた「構造的なズレ」の表れと見ることもできます。
「長く休めば良い」という段階は終わり、これからは「どう仕事へ戻るか、いかにリズムを保つか」まで含めた休暇設計が、日本の働き方に求められています。五月病調査の結果は、私たち一人ひとりの、そして社会全体の働き方の見直しを迫っているのかもしれません。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)
記事提供:EconomicNews
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