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鉄道旅客運賃の改定申請について

阪急阪神ホールディングス株式会社

鉄道旅客運賃の改定申請について

能勢電鉄株式会社(本社:兵庫県川西市、代表取締役社長:西中哲郎)は、本日、9月20日(金)、国土交通省近畿運輸局長宛に鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行いました。
申請理由および申請内容等、詳細は次のとおりです。

1.申請理由
当社の輸送人員は、1995年度をピークに、沿線の少子高齢化や周辺道路の整備等に伴い逓減していることに加え、近年では、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を受け、減少に拍車がかかりました。コロナ禍が明け、一定の回復はあったものの、沿線を取り巻く環境は依然として厳しく、2023年度の輸送人員は、1995年度のピーク時に比べ、54%程度に減少しており、この傾向は今後も続くものと見ております。
当社はこれまで、他社に先駆けてワンマン運転を導入したほか、山下駅において、駅務機器遠隔操作システムを用いた集中監視により、駅の無人化などを進めました。さらに、土木・電気・車両に関する保守業務について、阪急電鉄と連携する体制を整え、技術的レベルの向上を図りながら効率化を推し進めるなど、サービス品質の維持と経営の効率化の両立に努めてまいりました。
当社は1995年より現在に至るまで、消費税率変更に伴う運賃改定を除き、現行の運賃水準を約30年にわたり維持してまいりましたが、今後は電気料金や資材の価格高騰に加え、金利の上昇など、少子高齢化以外にも、当社を取り巻く経営環境はさらに厳しいものとなることが予測されます。引き続き経営努力を続けてまいりますが、現行の運賃水準では、安全維持に必要な老朽設備・車両の更新や、バリアフリー化に必要な財源等の確保が困難になると判断し、どうしても不足する費用の一部をお客さまにご負担いただく観点から、今般、運賃の上限変更について、近畿運輸局長宛に申請いたしました。
ご利用者の皆様には、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2.主な申請内容
普通旅客運賃のうち、初乗り運賃(キロ程2.0km以下)は20円、その他の区間(キロ程2.1km以上)の運賃については30円ずつ、それぞれ引き上げます。
定期旅客運賃のうち、通勤定期については、現行割引率37.5%から、34.0%に縮小いたします。
一方、通学定期については、家計負担に配慮するため、現行金額を据え置きます(※)。
(※)この結果、通学定期の割引率としては、59.7%から63.8%に拡大いたします。

(1)申請日及び実施予定日
申請日 2024年9月20日
実施予定日 2025年1月19日

(2)改定率
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_1.jpg

(3)現行・申請運賃比較表
○普通旅客運賃(大人)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_2.jpg

○定期旅客運賃(1カ月)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_3.jpg

3.収支実績と推定(単位:千円、%)
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_4.jpg


4.運賃収入内訳実績と推定(単位:千円)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_5.jpg

5.輸送人員の推移と今後の見通し(単位:千人)
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_6.jpg

6.設備投資の実績と今後の計画(単位:千円)
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/411001/img_411001_7.jpg

7.これまでの経営合理化の状況、サービス向上のための施策及び今後の取り組み
(1)これまでの取り組み
<1>経費削減施策
・ワンマン運転の導入(1997年1月開始、2003年5月終日ワンマン運転実施)
・土木、電気、車両等業務のシェアード化(2003年4月)
・駅務機器遠隔操作システムの集中監視及び遠隔制御を山下駅に一元化(2010年6月)
・変電所の廃止(ときわ台、日生)
・乗務系統の合理化
・自動改札機IC専用機の導入、自動券売機・自動改札機器台数の見直しによる保守費等削減

<2>サービス改善施策
・各駅バリアフリー化(エスカレーター・エレベーターの設置)
・車両の更新
・特急日生エクスプレス(日生中央~大阪梅田間直通列車)の運行
・ICカードシステムの導入

(2)今後の取り組み
<1>駅施設のバリアフリー・美装化
お客様が安全・快適にご利用いただけるように、ホームと車両床面の段差・隙間縮小工事を実施するとともに、トイレのリニューアル工事等を実施し、駅全体の美装化を進めてまいります。
【金額 約809,000千円(2024年度~2027年度)】

<2>車両のリニューアル
製造から60年を超えた高経年の車両を更新することにより、省エネルギー化、二酸化炭素の排出量を抑えるとともに、信頼性を高め、輸送の安全性向上およびお客様の快適な車内環境をご提供いたします。
【金額 約800,200千円(2023年度~2025年度)】

<3>継続的な安全対策
激甚化する自然災害対策として、駅舎を含む鉄道構造物等の耐震補強工事、山間区間における法面防護工事や倒木対策を引き続き進めてまいります。
【金額 約179,000千円(2024年度~2027年度)】

<4>サービス改善及び老朽機器の更新
駅務機器の次世代対応に加え、電路・線路設備は一部老朽化が著しいことから、機器の更新や長寿命化対策を集中的に実施いたします。
【金額 約1,589,800千円(2024年度~2027年度)】

8.運賃の多様化に関する取り組み
(1)これまでの取り組み
<1>お得なきっぷ(企画乗車券)の発売
より多くのお客様が当社線をご利用いただけるように、近隣他社局の観光地へのお出かけに便利な「京都・嵐山1dayパス」「奈良・斑鳩1dayチケット」等、お客様のニーズに応じたお得なきっぷを発売しております。

<2>IC乗車券ご利用による割引
・PiTaPa利用回数割引※1
月初から月末までの1か月間に同一運賃区間を11回以上ご利用された場合、11~30回目はご利用額の10%、31回目以降はご利用額の15%割引を実施しております。
・PiTaPa登録型割引サービス(区間指定割引)※1
よくご利用になる区間(1区間のみ)を事前にご登録いただきますと、月初から月末までの1か月間の利用回数割引運賃適用後のご利用総額と、ご登録いただいた区間の区間指定割引運賃(1か月定期運賃※2と同額)を適用したご利用総額を比較して、安い方の運賃を適用いたします。

※1 「PiTaPa」は株式会社スルッとKANSAIの登録商標です。
※2 2025年4月1日以降は、通勤定期のみの取り扱いとなります。

・ICOCAによる「能勢電車ポイント還元サービス」※3
ICOCAを使って対象路線の同一運賃区間(定期券の区間を除く)を同一月内(月初~末日)に11回以上ご利用された場合、利用回数に応じポイントを付与するサービスです。11~30回目はご利用額の10%、31回目以降はご利用額の15%のポイントを付与いたします。
貯まったポイントは、翌月15日以降に川西能勢口駅の券売機にて、1ポイント1円として10円単位でチャージすることができ、交通利用やお買い物にお使いいただけます。
なお、事前に川西能勢口駅の券売機でICOCAの利用登録(無料)が必要となります。

※3 「ICOCA」は西日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。

(2)今後の取り組み
<1>精神障害者割引の導入
精神障害保健福祉手帳をお持ちのお客様にも、身体障害者割引、知的障害者割引と同様の割引を実施いたします。

●能勢電鉄ホームページ https://noseden.hankyu.co.jp

この件に関するお客様からのお問い合わせは
能勢電鉄株式会社 鉄道事業部(企画統括担当)
TEL:072-792-7810 FAX:072-792-7730(平日9:30~17:00)


能勢電鉄株式会社 https://noseden.hankyu.co.jp

リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/cc274e118f99ae77e40ce262c35622338527ff41.pdf

発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1


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