災害ボランティア用に産学で共同開発した『Dトラ』が、SPA2025「ソーシャルプロダクツ賞」を受賞!
日本特種ボディー株式会社

日本特種ボディー株式会社(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:蜂谷 愼吾、以下「NTB」)およびNTBグループは、能登半島地震でボランティア活動を行う学生のために一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(所在地:東京都港区、以下「ソ教連」)と共同開発した災害支援専用車「Dトラ」が、この度『第12回 ソーシャルプロダクツ・アワード2025』(SPA2025)の「ソーシャルプロダクツ賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。
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能登半島地震の被災地域で活動する学生ボランティアと「Dトラ」
「日本特種ボディー」の社会貢献活動:
https://ntbcamp.co.jp/category/news/csr/
■学生ボランティアのニーズに応えた災害支援トラックを開発
ソーシャルワーク養成校となっている全国の学校で構成されるソ教連は加盟する全国の学校に在籍する学生に向けてボランティアを募り、学生ボランティアの組織化と企画・運営を行っており、現在までに20校、延べ500名を超える学生ボランティアが活動しています(※)。学生たちは、被災地域で家屋から家具や寝具などを運び出し、所定の集積場まで運搬するお手伝い等を行っています。
(※)現在までの学生ボランティア活動延べ人数について:今回の数値は、能登半島地震に限定して外部から支援に来た学生でカウントしています。地元北陸学院大学の学生の活動を加えると大幅に増加します。
NTBグループでは現場でコーディネーターをするソ教連の会長補佐兼災害対応部会長で災害ソーシャルワークの専門家でもある山本 克彦氏(日本福祉大学 教授)と共同で、被災地における学生ボランティア活動で家具等の運搬手段となる軽トラックに本当に必要な機能について検討を重ねてまいりました。山本教授は、2004年の中越地震以降、20年にわたり災害時の先遣調査の実績を重ね、日本で一番多く被災地に足を運んでいる大学教授として知られています。NTBグループは、山本教授監修のもと、以下のポイントを踏まえて車両の共同開発を行いました。
<災害現場のニーズ>
・災害時に役立つ即戦力は「モノを運ぶ機能」であること
・モノを運ぶ機能は被災フェーズによって役割が変化してくること
(1) 初動フェーズ :物資(水・食料など)
(2) 復旧フェーズ(I) :災害ゴミ(家財など)
(3) 復旧フェーズ(II):仮設住宅への引っ越し
<開発コンセプト>
・日常生活にも存在感があり、小回りが利くこと:なじみのある軽トラックを使用
・どんな道でも走れること:四輪駆動で車高を車検の範囲で出来るだけ高く設定
・運転のしやすさ:オートマ仕様車であること(学生にオートマ限定免許保持者が多い)
・荷物の積み下ろしがしやすく運搬時には荷物が固定しやすいこと:特殊フレーム採用
・光源を確保できること:LED照明を搭載(光源専用にバッテリーを別途用意)
NTBグループは共同開発した災害支援トラックを、DISASTER RELIFE TRUCK(Dトラ)と命名し、2024年8月に初号機をソ教連へ寄贈。同車両は能登半島地震の被災地域における支援物資の運搬・瓦礫運搬を約1か月間にわたり活動を行っています。
災害支援トラック「Dトラ」開発までの経緯ご紹介動画:
https://youtu.be/9WejtMb9Lks?si=dPBYg_clXnNAI90A
画像2:
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左:軽トラはオートマを用意、中央:光源にLED照明、右:伸縮する荷台フレーム
画像3:
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能登半島地震の被災地で活動する学生ボランティアと「Dトラ」(2)
■『第12回 ソーシャルプロダクツ・アワード2025』評価コメント
災害復旧支援スキームの構築に深く関与し、実際の被災地でのニーズに基づいた開発が行われています。特に、被災地でのボランティア活動を支援するため、学生が現場の経験を活かして改良を重ね、より迅速かつ効果的な支援が可能となる仕組みを構築している点が特徴的です。支援活動のスムーズな展開や効率的な運用を目指し、復旧活動の迅速化に貢献しています。加えて、小回りの利く車両を活用し、機動力を高める工夫もなされています。現場の声を反映した実践的な取り組みとして、今後さらに多くの地域で活用されることが期待されます。
■ソーシャルプロダクツ・アワード2025について
<ソーシャルプロダクツとは>
「エコ(環境配慮)」や「オーガニック」、「フェアトレード」、「寄付つき」、「地域や伝統に根差したもの」など、人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、購入者が持続可能な社会づくりに関する行動や団体とつながることができるものをいいます。
ソーシャルプロダクツについて:
https://www.apsp.or.jp/socialproducts/
<ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)とは>
SPAは、ソーシャルプロダクツの普及・推進を通して、持続可能な社会を実現することを目的にした、日本で初めての、そして唯一の、ソーシャルプロダクツを表彰する制度です。優れたソーシャルプロダクツの情報を生活者に広く提供するとともに、ソーシャルプロダクツを通して持続可能な社会づくりに取り組んでいる企業、団体を応援します。
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ソーシャルプロダクツ・アワード2025
ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)について:
https://www.apsp.or.jp/socialproductsaward/
■今後について
NTBグループは、災害支援軽トラック「Dトラ」の現在の車両は、外部電源からの充電により荷台に設置したLED照明を活用して夜間の支援物資の積み込み・積み下ろし作業を行えるように配慮しております。
今後の量産に向けて、ソーラーパネル設置と大容量充電器の設置による完全自立型の電気消費システムの搭載を開発し、照明だけでなく、各種家電製品の電源として活用できる車両を標準として、より被災地域における被災者への生活支援の充実化を図ります。
当該連盟と連携して、自治体への販売・レンタル、日本財団・日本赤十字等の災害支援強化推進団体への販売を推進してまいります。
■日本ソーシャルワーク教育学校連盟について
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟は、平成29(2017)年4月1日に「日本社会福祉士養成校協会」「日本精神保健福祉士養成校協会」「日本社会福祉教育学校連盟」の三団体が合併して誕生した団体です。ソ教連は、全国のソーシャルワーク教育学校(社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉教育を行っている学校)で組織しています。ソーシャルワーク教育学校に課せられた社会的使命に鑑み、ソーシャルワーク教育の内容充実及び振興を図るとともに、ソーシャルワーク及び社会福祉に関する研究開発と知識の普及も努め、もって福祉の増進に寄与することを目的としています。
ソ教連では災害発生時における社会福祉関連職種、機関・団体等と連携した活動を推進しています。当活動の一環として災害対応部会では、加盟する全国のソーシャルワーク養成校に在籍する学生に向けてボランティアを募り、被災地のニーズと学生のチカラをつなぐ活動を行っています。
<連盟概要>
団体名 : 一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟
事務局所在地: 東京都港区港南4-7-8 都漁連水産会館6階
会長 : 中村 和彦(北星学園大学)
設立 : 2017年
会員校数 : 249校(会員校一覧:
https://www.socialworker.jp/group/ )
URL :
https://socialworker.jp/
■日本特種ボディー株式会社について
NTBは、いすゞのキャンピングカー専用シャシー「Be-cam」と「Travio」をベース車として安全なキャンピングカーを製造販売しております。2023年7月には「新型Be-cam」をベース車にした「【新型】AKATSUKI」を、2024年11月には「Travio」をベース車にした新モデル「KAGAYAKI」と「EXPEDITION STRIKER」もいち早く発表し、OEM提供も含めて販売を行っております。
また当社では2021年に災害現場の最前線を知る災害復興支援団体と共同開発した、有事にも頼もしいオフロード系キャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」や、2025年2月には最大で3000W発電するキャンピングカーの走行充電システム「エネクルーズブロック2」を開発するなど、“災害時に活躍できるクルマづくり”の枠組みを積極的に構築し続けております。今後もNTBは“楽しみながら災害に強い社会の実現”へ貢献してまいります。
<法人概要>
法人名 : 日本特種ボディー株式会社
本店所在地: 埼玉県越谷市小曽川568番地1
代表者 : 代表取締役 蜂谷 愼吾
設立 : 2014年12月
資本金 : 975万円
従業員数 : 50名
事業内容 : キャンピングカー・特種車両の企画製造販売
URL :
https://ntbcamp.co.jp/
<NTBグループ>
Precious Most RV 株式会社:
https://www.rv-precious.com/
横浜特種ボディー株式会社 :
https://ytb-rv.com/
旅する車 :
https://ccar.jp/
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