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陸自も任務飛行除きオスプレイの飛行見合わせ

2024年12月11日

 中谷元防衛大臣は10日の記者会見で、米海軍航空システム司令部が米軍オスプレイの一時的な運用停止を提言し、海兵隊と海軍、空軍がこれに応じて運用を停止し、日本にも通知したとする案件について「現在、米側に確認中であります。自衛隊の対応につきましては、米側への確認の結果を踏まえてですね、適切に対応する」と述べるに留めた。

 ただ、午後になって安居院公仁報道官が「米軍がオスプレイの運用を停止したのを受け、陸上自衛隊は安全確保を優先する観点から任務飛行を除き、本日(10日)から一時的に飛行を見合わせている」と発表。

 林芳正官房長官も午後の記者会見で「オスプレイについては現状を総合的に勘案し、安全確保の観点から任務飛行を除き、本日から一時的に飛行を見合わせるという風に承知している」と述べた。

 オスプレイの安全性を巡っては、今月4日の参院本会議代表質問で日本共産党の小池晃書記局長が「日本に配備された米軍のオスプレイは既に3機が墜落、民間空港への緊急着陸も日常茶飯事。昨年11月の屋久島沖への墜落も、根本的な事故原因が特定できないまま政府は飛行を容認した。陸上自衛隊のオスプレイも与那国島で、エンジンの出力を上げるスイッチを押し忘れて地面と接触する事故を起こした。ところが、ボーイング社や米海兵隊はこのスイッチの使用を『推奨しない』とのこと。スイッチを押しても押さなくても事故を起こす、まさに欠陥機と言うほかない」と追及し、オスプレイの全面撤去を求めていた。

 これに石破茂総理は「我が国における米軍オスプレイの配備は災害救援や離島防衛を含む我が国の安全保障にとって重要な意義を有し、抑止力、対処力の向上に資するもの」と答え「これまでもオスプレイの安全性を確認してきており、引き続き、安全確保に万全を期す」と撤去の考えのないことを明言するとともに、安全確保を優先する考えを強調していた。(編集担当:森高龍二)

【コラム】平和憲法順守し、安保対処で適度な距離感を

陸自が21日から千葉でオスプレイ運用を再開

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