2025年05月15日
医療機関でマイナ保険証を使って受診すると受診者の所得が5段階分けでどこに該当するのか、本人の同意なく自動的に見えてしまう問題が14日の参院特別委員会(デジタル社会形成等)で取り上げられた。紙の保険証では受診者本人の同意が必要だが、マイナ保険証では自動的に表示されてしまう。
仁木博文厚労副大臣は「所得区分(情報)は個人情報に該当すると思う」と個人情報と認める一方「法令の範囲内の運用にあたる」などとし、是正の考えはないとした。
日本共産党の伊藤岳議員の質問に答えた。伊藤氏は「マイナ保険証での受診では受診者の所得区分情報が受診者本人の同意なしにパソコン画面に映し出される。医療現場の要望に基づいて『運用を優先』し、受診者本人同意という制度を変更したということだ」と問題視した。
政府側は「特別な診療、医療以外に情報は用いない。現行の運用のまま続けたいと思っている」と強弁した。
所得区分は「あ」~「お」の文字で表示され、「あ」は年収1160万円以上、「い」は年収770万円以上、「う」は年収370万円以上、「え」は年収370万円以下。「お」は低所得者(住民税非課税者)を表す記号になっている。記号表示で受診者の所得区分が分かる仕組みになっている。情報漏洩のリスクは否めない。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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