2025年10月17日
立憲民主党は15日の衆院議運理事会に「反軍演説」として国会での演説の大半を議事録から削除された斎藤隆夫元衆院議員の演説部分の完全復活を提案した。斎藤氏は1940年の帝国議会で演説した内容が「反軍演説だ」などとして、演説後には除名されている。この提案に自民党は即答せずに党に持ち帰った。
石破茂総理は今月10日に行った戦後80年に寄せた「総理所感」で、先の大戦について「当時の大日本帝国憲法、政府、議会、メディア、それぞれに問題があった」と指摘した。
その中で当時の帝国議会について「本来は軍に対する統制を果たすべき、これが議会なのですが、これもその機能を失っていきます。最たる例は1940年の斎藤隆夫衆議院議員の除名問題でありました」と例示。
石破総理は「斎藤議員は戦争の泥沼化を批判して、戦争の目的とは一体何なんだと政府を厳しく追及をしました。これに対して、陸軍は『この演説は陸軍を侮辱するものである』、このように激しく反発をして、斎藤議員の辞職を迫り、これに多くの議員は同調し、除名に賛成する票296票、反対票7票。圧倒的な多数で斎藤議員は除名されるのであります。当時の議事録は今でも3分の2近く、61パーセントなのだそうですが、今でも削除されたままとなっております」と述べた。
そのうえで記者団の問いに「やはり今、戦後80年を経て、かなり客観的に歴史に向き合うと、そういうような時代になっておるのだと思っております。本当に共に歴史を学ぶ。今こそ学ばねばならないということの必要性・重要性を感じておるところであり、国民の皆様方と共にそういうことを学ぶということは政治家の責務だと思っております」と答え、史実を踏まえ、石破総理は斎藤氏の演説のすべてを議事録に復活させる必要を述べた。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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