結婚後、いつまで妻/夫に恋愛感情が続いた?いつ冷めた?──ロマンチックラブイデオロギー調査(第4報)
レゾンデートル株式会社
<調査の背景>
結婚生活に不満をもつ人は多いですが、その原因の1つに「恋愛結婚の矛盾」があるかもしれません。
最愛のパートナーと結婚し、ずっと愛を保ち続けることが理想の結婚と一般的に思われています。しかしそうだとすると、恋愛感情が冷めてしまったとき、「この結婚は失敗だった?」「別に理想の相手がいたのでは?」といった気持ちにさいなまれることになります。
家族愛に昇華できればよいでしょうが、それが難しいカップルもあるでしょう。また、配偶者への恋愛感情がなくなったとしたら、一生、恋愛感情は封印すべきものでしょうか。
現在、離婚が当たり前になり、婚姻率も低下しています。また、夫婦関係や家族関係も多様化が進む状況です。日本では夫婦間のセックスレスも深刻で、様々な調査でセックスレス夫婦が5割を超えると推計されています。これまでの結婚のカタチが揺らぎをみせているのです。
そこで、既婚者マッチングサイト「Healmate(ヒールメイト)」を運営するレゾンデートル株式会社(東京・新宿区、
https://raisondetre-inc.co.jp/)では、結婚のカタチ、既婚者の人生の在り方を改めて考えるヒントとして、ロマンチックイデオロギーを切り口にした「結婚後の恋愛感情」に関するアンケート調査を実施しました。
第4回のテーマは「夫婦の恋愛感情の持続期間」です。恋愛結婚したのち、妻/夫への恋愛感情はどれほど続くのでしょうか?
<調査概要>
・調査タイトル:ロマンチックラブイデオロギー調査 第4報
・調査期間:2024年12月19日~30日、2025年3月21日~4月10日
・調査対象者:20~59歳の既婚男女559人(男性279人、女性280人)
うち恋愛結婚で結婚した既婚男女479人(男性241人、女性238人)
20~59歳の独身男女290人(男性141人、女性149人)
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(
https://raisondetre-inc.co.jp/)
・調査報告の掲載:既婚者の男女関係に関する調査 ※ネットでご検索ください
・本報告の発表日:2025年5月30日
1) 恋愛結婚したあと、妻/夫への恋愛感情はどのくらい続く?
「恋愛感情と結婚に関する調査(ロマンチックラブイデオロギー調査 第1報)」(ヒールメイト調べ)では、67%の人が「結婚するなら恋愛結婚が良い」と回答しました。今も大半の人が「恋愛結婚が理想」と考えている様子ですが、恋愛結婚した人はその後、妻/夫にどれくらいの期間、恋愛感情が続くのでしょうか? 恋愛感情はいつなくなるのでしょうか?
アンケート結果は、意外なものでした。
なんと、4割以上の回答者が「今も恋愛感情がある」と答えたのです。20~59歳を対象とした調査であり、最後の「回答者の属性」に示すとおり、結婚10年以上の回答者が半数を占めるのですが、それでも4割以上の人がパートナーへの恋愛感情を持っているのは驚きでした。
グラフをよく見ると、女性の方が早く恋愛感情が冷める傾向にあるようです。女性は35.3%が3年以内に「夫への恋愛感情が醒めている」のに対し、男性で3年以内に冷めたと回答しているのは24.9%で、約10ポイントの開きがあります。
これは、「妻を好き」と思っている男性の何割かは「妻からもう好かれていない」ことを示す結果です。過去3回のレゾンデートル社によるロマンチックラブイデオロギー調査でも判明したとおり、男性の方がロマンチスト(鈍感)であると言えるでしょう。
続いて、年齢層別による違いを見ていきます。
年齢層別にみると、まず顕著なのが「夫に恋愛感情がある」と回答する20代女性の多さです。実に6割近くに達しており、年代別で唯一、女性が男性を上回っています。しかも10ポイントという大差です。その後、30代になると「夫に恋愛感情がある」と回答する女性の大きく下がって男性と逆転し、50代までずっと男性より低い割合を保ちます。
この結果は、結婚後しばらくは女性の方がパートナーに強く恋愛感情を維持し続けていること、そして、20代から30代の間に「夫に幻滅する女性が多い」ことを示すのかもしれません。ちょうど、出産や育児に差しかかる頃に重なります。
一方、男性の方は「妻に恋愛感情がある」と回答する割合は4~5割で一定しており、女性のような大きな変動はみられません。男性の妻に対する気持ちは年代による変化が乏しい、つまり結婚年数を経てもあまり変わらないと言えそうです。
加えて、30代では男女とも「パートナーに恋愛感情がある」と回答する割合が低くなっていますが、育児の負担が大きくなってくる年代であること、夫婦関係の破綻が現れる時期と重なることが理由と考えられます。40代で「パートナーに恋愛感情がある」と回答する割合が回復するのは、この間に離婚する夫婦があるからかもしれません。
なお、50代は男性の5割が「妻に恋愛感情がある」のに対し、女性は3割にとどまります。夫婦間の気持ちのすれ違いを示し、これが熟年離婚の遠因になっていると考察できます。
2)独身者は「結婚後も恋愛感情を持ち続けられる」と考えている?
続いて、「恋愛感情と結婚に関する調査(ロマンチックラブイデオロギー調査 第1報)」(ヒールメイト調べ)の回答者から抽出した独身者に、「結婚後もパートナーに恋愛感情を持ち続けられると思うか?」と尋ねた結果を紹介します。
実に独身者の75%が「持ち続けられる」「たぶん持ち続けられるし、そうなるよう努力したい」と回答しています。しかし最初のアンケート結果で紹介したとおり、恋愛結婚した既婚者に聞くと「今も恋愛感情がある」との回答は4割にとどまるため、3割以上の人が「結婚前は恋愛感情を持ち続けられると考えたが、そうならなかった」結果になることが示唆されます。

男女別にみると、次の結果になり男性の方が「恋愛感情を持ち続けられる」と考えていることが分かります。やはり、男性ロマンチスト説を補強する結果です。男性は80.2%が「持ち続けられる」「たぶん持ち続けられるし、そうなるよう努力したい」と回答していますが、女性の同回答は71.1%にとどまり、10ポイントもの開きがあります。女性の方が現実的といえるでしょう。
<今回のまとめ>
今回の調査で恋愛結婚をしたカップルが、その後どのくらい配偶者に恋愛感情を持ち続けることができるかが分かりました。約4割が「今も恋愛感情がある」と回答しましたが、この結果を皆さんはどのようにとらえるでしょうか?また、男性の約25%、女性の35%が「恋愛感情が続いたのは3年未満」と回答していますが、この評価も様々だと考えます。次の調査では、「パートナーへの恋愛感情がなくなった理由」を尋ねますので、どうぞご期待ください。

配信元企業:レゾンデートル株式会社
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記事提供:DreamNews