エコシステム型CVCファンド「NEC Orchestrating Future Fund」が、医療データ解析のプラットフォームを提供する米国Aetionへ出資
日本電気株式会社
～リアルワールドデータ(RWD）/リアルワールドエビデンス(RWE）活用事業での連携に向けた協議を開始～
NECが出資をするNEC Orchestrating Future Fund(注1)は、米国や欧州で医療データ解析のプラットフォームを提供する米国のAetion, Inc.(エイティオン、以下 Aetion、注2)に出資を行いました。またNECとAetionは本出資をきっかけに、医薬品開発におけるリアルワールドデータ(RWD、注3）/リアルワールドエビデンス(RWE、注4）活用事業の連携に向けて協議を開始しました。
近年、医療分野において、RWD/RWEを活用した医薬品開発における安全性・有効性の評価、開発・承認プロセスの効率化などへの需要が高まっています。一方で、データ収集、データ品質、分析手法の標準化や規制対応など、活用における課題も多く存在します。
Aetionは、RWEのプラットフォームを提供するリーディングカンパニーです。同社のプラットフォームであるAetion Evidence Platform(R)（以下 AEP）は、製薬企業、規制当局、保険会社、医療機関など、世界中の多くの組織で利用されています。AEPは、RWDの標準化、品質保証、透明性確保を実現し、多様なデータソースから迅速かつ高精度な分析を可能にします。また、RWDを科学的に検証された方法で変換し、信頼性の高いRWEを生成します。これにより、RWD/RWE活用の課題を解決し、効果的な意思決定を支援します。
NECは、電子カルテをはじめとするヘルスケア・ライフサイエンス事業を通じて、医療・ヘルスケアの課題解決と新たな価値創出に取り組んでいます。
Aetionは、医薬品の有効性や安全性評価において高い信頼性と実績を誇る企業です。両社のシナジーにより、医薬品開発プロセスの効率化や新たな治療法の創出に貢献できる可能性があります。今回の出資を契機に、NECはAetionとともに、医薬品開発におけるRWD/RWE事業での連携に向けた検討を進めていきます。
なお、本件に対する両社のコメントは以下のとおりです。
NEC Orchestrating Future Fundは、先端技術と革新的なビジネスモデルで新しい市場を切り拓くスタートアップに投資しています。Aetionが取り組んでいるRWD/RWEに基づく医療の意思決定支援は、次世代ヘルスケアの確立に貢献でき、「個別化された医療への寄与」という私達が目指す社会像と一致しています。同社とともに新しい社会価値創造の取り組みを加速していけることを期待しています。
NEC Corporate SVP 和田 茂己
Aetionはエンタープライズグレードのテクノロジーを活用し、製薬企業、医療機関、保険者をはじめとした様々なヘルスケア組織の重要な意思決定を支援することで、業界の変革を推進しています。今回のNEC Orchestrating Future Fundからの出資は、当社のソフトウェアが日本をはじめとする市場において、より良い意思決定を促進できる可能性を評価いただいた結果だと考えています。NECとの継続的な協業を通じ、グローバルで需要がある意思決定の精度を高めるソリューションをともに進化させ、医療業界全体に具体的な変革をもたらしていけることを楽しみにしています。
Aetion, Inc.,
ScD, Chief Executive Officer and Co-founder, Jeremy Rassen
以上
(注1) NECが描く未来の社会像「NEC 2030VISION」に共感した複数の出資企業が参画するエコシステム型Corporate Venture Capital
https://jpn.nec.com/noff/
(注2) 本社：米国ニューヨーク州、Co-Founder and CEO：Jeremy Rassen
https://aetion.com/
(注3) RWDとは、電子カルテ、処方箋、レセプト、ウェアラブルデバイスのデータなど、日常生活で得られる人の健康や医療の提供に関わる様々なデータ。
(注4) RWEとは、RWDの分析から得られた医薬品の使用実態や有効性・安全性に関する科学的根拠。
＜本件のお問い合わせ先＞
NEC 事業開発統括部
E-Mail：noff_contact@giu.jp.nec.com
プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
