【横浜市立大学】郡山市蔵「久米正雄撮影フィルム修復事業成果報告会」を開催
横浜市立大学

― 横浜市立大学と郡山市の協定に基づく共同プロジェクト ―
横浜市立大学は、郡山市(福島県)と締結した連携協定に基づき、郡山市蔵「久米正雄旧蔵映画フィルム」修復事業の成果報告会を開催します。本事業は、郡山市が所蔵する貴重な映画フィルムの修復を通じて、日本近代文学史に新たな光を当てることを目的に、2020年度から両者が協力して取り組んできたものです。
今年度、修復が完了したことから、修復された映像の上映と解説を交えて成果をご紹介します。
10月に郡山市で開催した成果報告会(2025年10月11日・郡山市主催)に続き、今回は第2弾として横浜市立大学で開催するものです。本学での開催は、エクステンション講座として実施いたします。
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令和3年度修復事業にて修復・復元された映像 (左)久米 正雄(右)田山 花袋
調査報告会の概要
日 時:11月25日(火) 第1部14:30~16:00、第2部16:10~17:40
※報告を核とする第1部に、探究を深める第2部を加えた2部制ですが、いずれか一方の回に参加することも可能です
場 所:横浜市立大学 金沢八景キャンパス カメリアホール(横浜市金沢区瀬戸22-2)
入場料:無料 ※エクステンション講座のお申込みが必要です
お申込み:
https://ssl.smart-academy.net/ycu/course/detail/801/
基調講演:日本大学経済学部 山岸 郁子教授
修復作業について:株式会社ヨコシネディーアイエー 横尾 直樹氏
成果報告・総合司会:横浜市立大学国際教養学部 庄司 達也教授/ 郡山市文化振興課
主催:横浜市立大学 共催:郡山市 協力:株式会社ヨコシネディーアイエー
久米正雄旧蔵フィルム及び修復事業について
郡山市は、1998年に作家・久米正雄氏のご親族から、久米氏が撮影したとされるフィルム18本を購入しました。そのうち6本は、1975年に息子・ 昭二氏が焼き直されたもので、現在はこおりやま文学の森資料館*1で公開、活用されています 。残る12本には、「蒲団」「田舎教師」などの作品で知られる自然主義作家の田山花袋(たやま かたい)をはじめ、多くの文学者たちの姿が映っており、極めて貴重な資料とされています。この希少な映像を後世に残すため、横浜市立大学と郡山市が連携し、修復事業を進めてきました。
【参考】郡山市での報告会の開催について
郡山市で、2025年10月11日に久米正雄撮影フィルム修復事業成果報告会を開催しました。
https://www.city.koriyama.lg.jp/soshiki/43/160106.html
久米 正雄氏について(1891年~1952年)
父の死後、母方の実家である郡山市開成山に居をかまえ、安積中学校(現 福島県立安積高校)時代から三汀と号して句作を始めた。第一高等学校(現 東京大学)を経て東京帝国大学文科大学(現 東京大学文学部)に入学後、芥川龍之介・菊池寛などと共に第三次「新思潮」を発刊。郡山を舞台にした戯曲「牛乳屋の兄弟」で劇作家として認められる。
夏目漱石令嬢筆子との失恋から「破船」を執筆、通俗作家としても広い読者を獲得した。文壇で確固たる地位を築いた後も、温厚な性格から文壇の世話役として活躍した。
用語説明
*1 こおりやま文学の森資料館(福島県郡山市豊田町3番5号)
郡山市は、久米正雄をはじめ多くのゆかりの文学者を輩出しており、「文学資料館」では、それらの文学資料を中心に展示公開を行っている。
さらに、敷地内には鎌倉にあった久米正雄邸を移築復元し、「久米正雄記念館」として内部を公開。邸内には久米の愛用した品々を展示し、趣味や交友の広さを紹介している。
http://www.bunka-manabi.or.jp/bungakunomori/
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