イラクの考古学研究者らが江戸川大学に来校 ― 人類初の統一国家古代メソポタミア・アッカド王朝の首都アガデの合同調査に基づく交流
江戸川大学
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1月27日、イラク考古遺産庁のAli Obaid Shalgham長官をはじめとするイラクの考古学研究者一行が江戸川大学(千葉県流山市)を訪れ、宮崎孝治学長らと懇談した。今回の来校は、令和6年度科学研究費助成事業「挑戦的研究(開拓)」に採択された「人類初の統一国家古代メソポタミア・アッカド王朝の首都アガデの日本・イラク合同調査」(研究代表者:長崎国際大学 川上直彦准教授)に基づくもの。同研究には、江戸川大学メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の中島金太郎講師(専門分野:博物館史、歴史考古学)が研究分担者として参加している。
アッカド王朝は紀元前2300年頃に古代メソポタミアで建設された、人類史上初の統一国家。長崎国際大学の川上准教授は、楔形文字史料や3次元地形データ、および衛星画像・写真を分析し、アッカド王朝の首都「アガデ」はテル・シンカーの遺丘であると推定した。
「人類初の統一国家古代メソポタミア・アッカド王朝の首都アガデの日本・イラク合同調査」は、農地開拓で失われた同遺丘の本来の規模・範囲を復元・特定するとともに、現地イラク人研究者と協力し、同遺丘がアッカド王朝時代に年代付けできるかを検証するもの。中島講師は日本・イラク合同テル・シンカー調査チームに参画している。
イラクの考古学研究者一行は今回、1月23日から2月7日にかけて日本に滞在。1月26日には、国立科学博物館で開催された「日本・イラク合同文化遺産研究シンポジウム」に登壇し、講演や研究報告を行った。また1月末からは、長崎県壱岐市の国特別史跡「原の辻遺跡」でGIS(地理情報システム)を使った調査と三次元写真測量に関する研修を受講。その中で、中島講師が写真計測の技術について指導を行った。
■中島金太郎講師のコメント
イラク人研究者の方々は、長崎県壱岐市の研修で、タブレット端末を使い遺物の発見場所を地図ソフトに記録する方法と、採取した遺物の記録を行うための写真計測の技術を学びました。今後2月から3月にかけて、テル・シンカー(対象とする遺丘)の地表面に散乱している土器片を採取する地表面調査を予定しており、今回来日した研究者が主導する形で実施する予定です。現地の研究者と密に連絡を取りつつ、お互いに協力しながらテル・シンカーの実態解明に向けて研究を進めていきたいと思います。
<参考リンク>
・イラク考古遺産庁長官らイラクの考古学研究者一行が江戸川大学を表敬訪問
https://www.edogawa-u.ac.jp/news/20250210_2.html
・こどもコミュニケーション学科・中島金太郎講師の研究チームが日本・イラク合同文化遺産研究シンポジウムを開催(2025.01.10)
https://www.edogawa-u.ac.jp/news/20250110_2.html
○教員紹介:中島金太郎 講師
https://www.edogawa-u.ac.jp/colleges/d_child/teachers/index30.html
▼本件に関する問い合わせ先
広報課
住所:千葉県流山市駒木474
TEL:04-7152-9980
FAX:04-7153-5904
メール:kouhou@edogawa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/
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記事提供:Digital PR Platform