【名古屋大学】研究と教育を基軸とした大学の合理的な"安全"の実現へ~安全科学教育研究センターを新設~
名古屋大学
名古屋大学は2025年4月1日、新たな教育研究組織「安全科学教育研究センター」(以下、本センター)を設立します。
最先端の研究活動などに伴うリスクに対応する合理的な環境安全マネジメントの研究・教育体制を整備し、本学さらには国内大学の研究力向上に貢献することを目指します。
近年、研究分野の多様化と社会の複雑化により、従来の一律的な安全規制では対応困難なリスクが増大しています。特に、未知の事象に挑戦する大学の研究現場では、常に新しいリスクが生み出されており、特殊な環境に即した安全の考え方が求められています。
本センターは、本学が蓄積してきた大学における事故事例等のデータやこれまでに実践してきた管理、教育のノウハウを活用し、詳細な事故解析や高度なデータベース化等を通じて大学特有の問題点を明らかにします。その上で、データに基づいた安全デザインや教育手法を開発し、大学内で実証・検証することで、科学的・技術的に裏付けられた合理的な環境安全モデルの構築を目指します。環境安全において、高度研究と安全教育、実務を融合させ、その実証を含めた活動は日本全国でも例がありません。
まずは大学で起こった事故の原因や被害拡大にかかわる要因等を詳細に解析し、事故情報システムの整備や、既存事故との比較、DX化、深層学習の活用、それらを踏まえた化学物質モニタリングなどに展開することで、様々な分野の研究リスクの特異性を評価していきます。その成果を学内に展開するとともに、国内大学、さらには一般社会への展開を目指す方針です。
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