東京都市大学が「水素社会研究会キックオフセミナー」を開催 ― 水素を軸とした脱炭素社会の構築を目指し、産官学民の連携を推進 ―
東京都市大学

東京都市大学(学長:野城智也)は、2025年9月16日、「TCU Shibuya PXU(東京都市大学 渋谷パクス)」にて「水素社会研究会キックオフセミナー」を開催した。
水素社会研究会は、水素エネルギーを軸とした脱炭素社会の実現に向け、技術・政策・社会の三位一体による議論と協働を推進することを目的に設立されたものである。
■挨拶・趣旨
開会にあたり、司会の宇都正哲教授(都市生活学部)が挨拶。
続いて野城智也学長が、「水素社会の実現には、専門分野を超えた知の結集が不可欠。渋谷パクスという"共創の場"から、新たな連携と議論が広がることを期待しています」と研究会設立の趣旨を述べた。
■基調講演:「東京都市大学における水素研究の取り組み」
理工学部 機械工学科の三原雄司教授と伊東明美教授が登壇し、同大学の水素エンジン研究の現状と展望を紹介した。
●三原教授は、水素内燃機関を中心に、水素利用技術や自動車分野での普及シナリオ、研究の歩みを解説。
●伊東教授は、水素エンジンを搭載したトラック・バス・建設機械の研究成果を報告し、実証実験から見える課題と実用化への展望を語った。
■パネルディスカッション:「水素社会の実現に向けた課題と産学連携の役割」
モデレーターの西山敏樹教授(都市生活学部)の進行のもと、環境省 地球環境局 地球温暖化対策事業室の長谷川敬洋室長、いすゞ自動車株式会社 産業ソリューション・PT事業部門 マルチ燃料エンジン企画・設計部の藤江英和チーフエンジニア、三原教授、伊東教授の4名が登壇。
水素エネルギーと水素エンジンの社会実装に向け、技術面・コスト面・制度面などの課題や、産官学それぞれの役割について活発な意見交換が行われた。会場からの質疑応答も盛んに行われ、産業界・行政・大学の連携強化に向けた機運が高まった。
■登壇者コメント(一部)
●三原教授:「水素エネルギーの利用分野の広がりに注目し、社会実装の方向性を見据えた研究を進めたい」
●伊東教授:「実用化を見据えた水素エンジン開発と、産官学の連携による知見の共有を推進していく」
●藤江チーフエンジニア(いすゞ自動車):「2030年に向け、水素エンジンの社会的認知と普及を後押ししていきたい」
●長谷川室長(環境省):「大学の研究・教育を通じ、社会実装に向けた課題解決への貢献を期待している」
■今後の展開
東京都市大学水素社会研究会は今後、産官学民の多様なステークホルダーと連携し、水素エネルギー利用技術の社会実装を推進していく。特に、水素エンジンをはじめとする次世代エネルギー技術の研究開発や人材育成を通じ、脱炭素社会の実現に貢献していく予定である。
■TCU Shibuya PXU(東京都市大学 渋谷パクス)
https://shibuya-pxu.tcu.ac.jp/
(参考:東京都市大学公式サイト内)
・水素社会研究会キックオフセミナーを開催しました(9/16)
https://www.tcu.ac.jp/news/all/20251010-66665/
・リケンNPR、東京都市大学、日清オイリオグループが連携 水素エンジンコンバージョンバスの実証試験と事業化に向けた調査がNEDO公募事業に採択
https://www.tcu.ac.jp/news/all/20250617-64352/
▼本件に関する問い合わせ先
企画・広報課
住所:東京都世田谷区玉堤1-28-1
メール:toshidai-pr@tcu.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/










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