2024年12月21日
今年もクリスマスがやってくる。全国各地でクリスマスのデコレーションやイベントが催されているが、今年は物価高などのせいか、例年よりも少しだけ盛り上がりに欠けているようにも見える。また、今年のクリスマスは平日のため、イブや当日は自宅で過ごすという人や、その前の週末に前倒しでパーティやデートの予定が入っているという人も多いのではないだろうか。
日本では賑やかな催しやプレゼント交換など、華やかなイベント色が強いクリスマス。恋人たちが愛を語らう祭典のようなイメージが強いが、そもそもは、イエス・キリストの降誕をお祝いする日。欧米などでは、クリスマス当日はほとんどの店舗が閉まって、街は一変して静謐な空気に包まれる。人々は教会に出向いて祈りを捧げ、家族と一日をゆっくりと過ごすのが一般的だ。神道や仏教をはじめ、多種多様な宗教文化が混在する日本において、クリスマスに宗教的な意味合いを求めるのは無理があるかもしれないが、欧米に倣って静かに、厳かに過ごすクリスマスも良いのではないだろうか。
例えば「100万人のキャンドルナイト」という催しがある。
「100万人のキャンドルナイト」とは、2003年に有機食材宅配の大地を守る会の呼びかけから始まったムーブメントで、毎年、夏至と冬至に、電気照明の明かりを消して、キャンドルを灯し、自然環境に負荷を掛けず、地球環境の回復と世界の平和を願う時間にしようと提案している。22年目を迎える今年も、冬至の12月21日に合わせて、12月16日から22日の1週間にわたって、それぞれの場所からつながり、夜8時から10時の2時間、スローなひとときを楽しむことを呼び掛けている。
また、大手養蜂業者の山田養蜂場もこの活動に賛同しており、「ミツロウキャンドルナイト」を12月21日に開催する。ミツロウとは、ミツバチが巣作りのために体から作り出す、天然のロウのことで、ロウソクというものは、ミツロウで作ったものだったのだ。一般的な石油由来原料を使用したキャンドルよりも煤(すす)が出にくく、比較的燃焼時間も長い。もちろん、天然素材なので安心だ。
同社では、このミツロウを使ったキャンドルを、同社のグループ特例子会社である障がい者自立支援所ビーハッピーで一本一本、丁寧に手作りし、「ビーハッピーキャンドル」として販売している。
キャンドルナイトの後も、クリスマスの夜、家族団らんの食事や恋人との時間、キャンドルの温かな灯りと揺らめきの中で過ごすのも良いのではないだろうか。(編集担当:石井絢子)
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記事提供:EconomicNews
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