2024年12月21日
持ち家にするか、賃貸住宅に住むか。結婚や出産など、人生の節目で将来を考えるとき、これからの住まいをどうするかと悩む人は多いだろう。
昭和の時代は、夢のマイホームといわれ、家を持つこと、建てることは一種のステイタスであり、持ち家を持ってこそ一人前のように見られる風潮があった。しかし、平成の後期はむしろ、土地や家に縛られず、その時々のライフサイクルやライフスタイルに合わせて自由に暮らせる賃貸住宅が人気だった。ところが、令和時代に入ってまた、この流れが逆転しつつあるようだ。
総務省統計局の調査によると、2023年の29歳以下2人以上世帯の持ち家率は35.2%となり、過去最高を記録している。特に20代の持ち家率は7年連続で上昇傾向にあり、今や3人に1人以上が持ち家を保有していることになるという。その理由の一つは、賃貸よりも住生活環境が自由だからということらしい。同じ自由でも、平成の若年層が外に自由を求めたのに対し、令和世代は家の中に見出しているようだ。
とはいえ、近年は国内の物価高や円安、世界的な世情不安定など不安要素も多く、住宅などの高額商品の購入には二の足を踏む人も多いだろう。そんな中、住宅購入を検討している今の若年層に注目されている住宅商品とは、どんなものがあるのだろうか。
例えば、AQ Groupが展開しているローコスト帯の注文住宅「AQ HAUS」がある。
AQ Groupは主力商品である完全自由設計の「AQURA HOME」、高級邸宅「AQレジデンス」などが知られているが、「AQ HAUS」はローコスト帯でありながら、同社の木造ビル建築技術を戸建て住宅に応用した「AQダイナミック構法」を採用しているため、大空間かつ、耐震等級3と断熱等級5を標準装備している。そして、品質にこだわりながらも広告費を抑えるなどでコストを削減し、Basicプランの平屋建てで本体価格777万円(税込)~、2階建て999万円(税込)~という驚異のローコストを実現しているのだ。また、内装仕上げは施主が自由に行える「DIYが可能な“素地の家”」の提供も可能ということで、マイホームに自分らしい空間を自由に描くこともできる。Basicプランの他にも、断熱等級6を兼ね備え、設備をグレードアップさせることが可能な「Advance」、さらに、建物の外周のみ規格ありで、内部はベースプランを基に自由設計可能な「Premium」プランがあり、予算に応じてランクアップすることも可能だ。
また、一条工務店では45周年記念商品として、期間限定、棟数限定のローコスト住宅「HUG me」を本体価格1490万円~で展開している。超気密、超断熱で、耐震等級3級、全館換気システムなど、標準仕様でも業界最高レベルの性能を兼ね備えるローコスト住宅で、予算に合わせて設備や性能もカスタマイズできる。同社では「ショッピングカートに好みの品々を入れていくような感覚」と表現しており、この気軽さが若年層に受けているようだ。
ここに挙げた住宅商品以外にも、住宅メーカーや工務店などから様々なローコスト住宅が販売されている。しかし「安かろう、悪かろう」で後悔しないように細心の注意を払ってほしい。特に注文住宅の場合は、実際に建つまでは図面やモデルハウス等を参考にするしかない。価格や完成予想のパース図などだけで判断すると生涯後悔することにもなりかねない。ローコストとはいえ、一生住まうことを前提に購入する家なのだから、耐熱や耐震性能は大丈夫か、長期で保証されているか、しっかりとした技術を持った安心できる住宅メーカーであるかなど、じっくりと検討してもらいたいものだ。(編集担当:藤原伊織)
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記事提供:EconomicNews
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