2025年03月15日
石破茂総理が自民党1期目衆院議員と今月3日行った懇談会出席議員15人にポケットマネーで「土産物」代わりに議員事務所に1人あたり10万円の商品券を贈った案件。
石破氏は政治資金規正法にも、公職選挙法にも抵触しないと釈明するが、違法性問題よりも、1人当たり10万円の商品券は社会通念上からも「理解の域を超える」と言わざるを得ない。
「政治に金がかかる」などと自民党が主張する一端を垣間見られる出来事で、「1期目議員のご家族へのねぎらいの観点から」(石破総理)というのであれば、数万円に収めるべきだったろう。
自民党にあって政治資金規正法、政治改革でも論陣を張って挑んできた石破総理だけに「石破さん、あなたも『自民の交際費の常識』に汚染されているのか」と失望のほかない。「政治とカネ」の問題が議論されている最中に、何をやっているのかということだ。
14日の参院予算委員会でも当然、与野党から説明を求められ、石破総理は「世の中の常識と違うという指摘は甘んじて受けなければならない」と語った。なぜ10万円なのかには「総裁になる前から実にケチだね、人付き合いが悪いねというのが、私の定評になっていた」とイメージ払拭の思いもあったらしい。
とわ言え、こうした「交際感覚」や「慣例」が自民党内にあるようなら、党内でのこうした付き合いを「社会通念」の範疇に収まよう、見直しを行っていただきたい。「一般常識とかけ離れたところ」に総理、閣僚もちろん、国会議員の方々に座って頂いていては困る。国民にとって、政界に相応しくない方々としか言いようがない。石破氏自身が自民党総裁として、自戒含め、是非、改めて頂きたい。
そもそも「裏金議員」から「石破総理(総裁)では夏の参院選を戦えない」などと来年度予算成立後に改めて自民党総裁選をやってほしいなどの声が上がる中、自身の行動に、
もっと慎重であるべきと苦言を呈しておきたい。
筆者は石破総理には「自民党の自浄能力」再生とともに、他の方が総裁・総理になるより「熟議の国会」「野党の正論には耳を傾け、軌道修正する勇気」を備えていると感じている。
加えて石破総理には終戦記念日での史実を分析し、そして直視した「戦後80年談話」に期待する。
石破総理は「今年は敗戦後80年」と表現し「終戦というと事の本質を間違えるのかもしれません。あえて敗戦後と申します」と述べ「今を逃して『戦争の検証をすることはできないだろう』と思っている」との重い発言をこれまでに行っている。
過去の反省の上に立って、史実を踏まえ、日本の進むべき道、歩むべき道へ、なぜ、侵略行為に及んだのか、についても検証が必要だ。
「敗戦後70年」(2015年)の時の総理・安倍晋三総理は「戦後70年談話」で「満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした『新しい国際秩序』への『挑戦者』となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました」と針路を誤ったことを明示した。
そして「私たち日本人は世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。私たちは自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります」と決意を示した。
安倍総理は「進むべき針路を誤った」としたが、国会答弁でも先の大戦に関して「侵略」という言葉を一度も用いず、回避してきた。石破総理が80年談話で「侵略」を用いれば「自虐史観」につながるなどと保守派は批難するのは避けられないだろうが、その圧に屈することなく、日本の総理として「侵略の歴史を忘れず」その反省の上に立って、「平和国家」として世界をリードしていく決意を表明していただきたいと期待する。それは「自虐史観」と無縁のものだ。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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