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センシング技術の要「近赤外LED」。波長の異なるラインアップが続々

2025年06月01日

自動車分野では運転支援システムの暗視機能を担う...

 近年、近赤外LEDを活用した高度なセンシング技術の需要が拡大している。例えば、民生機器分野では、VR(仮想現実)/ AR(拡張現実)機器に搭載され、視線追跡やジェスチャー認識を可能にする。他にも、ヘルスケア分野ではパルスオキシメータでの血流・酸素飽和度計測、産業分野では物体通過検知や位置検知、自動車分野では運転支援システムの暗視機能を担うなど、さまざまな分野で活用の幅が広がっている。

 近赤外線とは、およそ780nm~2500nm(ナノメートル)の波長を持つ光のことで、さらに細かくいえば780nm~1000nmを近赤外線(NIR:Near Infrared)、1000nm~2500nmを短波赤外(SWIR:Short-Wave Infrared)とする分け方もある。波長が短いために肉眼では視認できないが、可視光線に近い性質を持っている。透過性が非常に高く、非破壊で物質を迅速に測定できることが大きなメリットだ。

 市場調査会社の株式会社グローバルインフォメーションが2024年12月に出版した「NIR LED市場の機会、成長促進要因、産業動向分析、2025年~2034年の予測」によると、世界のNIR LED市場は2024年に3億2640万米ドルと評価され、2025年から2034年にかけてCAGR 11.9%で拡大すると予測されており、今後の伸びが期待できそうだ。

 なお、同じ近赤外線でも波長によって特性は異なる。2025年3月に業界トップクラスの放射強度を持つ、小型かつ面実装型の近赤外(NIR)LEDの新製品を発表したロームによると、例えば、850nmの波長はフォトトランジスタやカメラ受光素子との相性が良く、VR/ARの視線追跡や物体検知など高感度が求められる用途に最適で、940nmの波長は太陽光の影響を受けにくく、発光時に赤く見えないため、人感センサなどに適しているという。

 同社ではこれを踏まえて、VR/AR機器や産業用光センサ、人感センサなどのアプリケーションに最適な、面実装型で小型トップビュータイプの近赤外(NIR)LEDを新たにラインアップしている。光源には同社の独自開発による発光層構造を最適化したNIR素子を搭載することで、小型パッケージでは難しいとされていた業界トップクラスの放射強度を実現した。放射強度とは、発光デバイスが特定方向に放射するエネルギーの強さを表す指標のことで、LEDの出力強度や受光側の検出性能を左右する重要な要素となる。同社曰く、1006サイズの一般品を比較すると、同じ電流値で約1.4倍の放射強度を達成し、同じ放射強度では約30%の消費電力削減が可能だという。

 また、DOWAエレクトロニクスも昨年、短波赤外(SWIR)1350nmの波長において、出力が同社従来品比2倍の170mWとなる新製品の開発に成功している。さらに、これまで出力の向上が難しいとされていた1900nmの波長においても、同社従来品比30%増となる45mWを達成。出力が向上することで、各種分析・検査精度の改善や消費電力の抑制を実現できるという。

 産業分野や自動車分野など、センシング技術の需要に伴って、近赤外LEDの市場がこれからも拡大することが見込まれる中、日本の半導体企業の躍進に期待したい。(編集担当:今井慎太郎)

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