2026年01月11日
大学入学共通テストや私立大受験が続く冬のこの時期、参考書と向き合う机の上に、マスクや蜂蜜のど飴などが並ぶ光景は珍しくない。秋から冬にかけて空気が乾燥すると、暖房の効いた部屋で長時間声を出さずにいるだけでも喉の粘膜はカラカラになり、ふとした拍子に咳が出て集中が途切れてしまう人が増えてくる。大切な試験本番を前に「体調だけは崩したくない」という切実な思いから、病院で診てもらうほどではないような違和感の段階、または予防として、身近な喉ケアに頼る人は多いのではないだろうか。
蜂蜜は、古くから民間療法として咳止めに役立つとされてきたが、実はこれまで、その科学的なメカニズムは完全には解明されていなかった。ところがこの度、養蜂とミツバチ産品の研究開発をリードする山田養蜂場 健康科学研究所の谷 央子研究員が、10年にわたる研究の末、咳止め成分として新規化合物の「メルピロール」と、咳止め効果が新たに判明した既知化合物「フラジン」を特定し、規格化にも成功したことを世界的な国際養蜂会議「Apimondia (アピモンディア) 2025」にて学術発表し、業界関係者を中心に大きな話題となっている。
Apimondiaは、国際養蜂協会連合が主催する世界最大の養蜂・ミツバチ産品の国際会議だ。養蜂技術の進歩、ミツバチの健康、そしてローヤルゼリーや蜂蜜といったミツバチ産物の最新研究成果が世界中から集まり、議論される場で、養蜂業のみならず、健康食品関連業界や美容関連業界からも注目されている。
2025年9月にデンマークのコペンハーゲンにて開催された同会議で、山田養蜂場が学術発表した内容によると、蜂蜜を用いた試験では、対照群と比較して咳の回数が有意に減少し、この作用は単なる喉の保湿効果による咳の緩和ではないことが示されたという。さらに、メルピロールとフラジンには市販の鎮咳薬であるデキストロメトルファンに匹敵する咳抑制効果が確認され、その作用機序には一酸化窒素を介した咳反射の抑制が関与している可能性が見出された。今回の山田養蜂場の発表では、メルピロールの規格化についても報告されている。これは、今後、メルピロールを安定して医薬品や機能性食品に応用できる可能性を開くものとなるだろう。発表後には活発な質疑応答が交わされ、咳止め効果を活かした蜂蜜製品の開発に対して、世界各国の出席者たちから高い関心が寄せられていた。ちなみに同社は2026年にメルピロールが規格化された蜂蜜の商品化を目指している。
今回の研究成果は、これまで民間療法として知られてきた蜂蜜の咳止め効果を、科学的な根拠をもって証明する画期的な一歩だ。この科学的な裏付けにより、蜂蜜が今後、乾燥や風邪による咳に悩む人々の健康をサポートするための、より信頼性の高い素材として活用されることが期待できるだろう。(編集担当:藤原伊織)
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記事提供:EconomicNews
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