2026年08月15日
今回のニュースのポイント
ノンアルコール飲料市場は拡大が続き、2024年は4,584万ケースと過去最大規模に達しました。消費者の飲用理由も「お酒の代わり」から、「健康」「リフレッシュ」「お酒の雰囲気を楽しみたい」など積極的な選択へと変化しています。こうした市場環境を背景に、白鶴酒造はノンアルコールの大吟醸テイストスパークリング飲料「吟零 スパークリング」をリニューアルし、日本酒分野でもノンアル需要の取り込みを進めます。
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かつては「運転時やお酒が飲めない時の代替品」と捉えられることも多かったノンアルコール飲料ですが、近年は健康志向の高まりやライフスタイルの変化を背景に、消費者が積極的に選ぶ飲料として市場が成長しています。酒類メーカー各社も商品開発を強化しており、ビールやサワーテイストだけでなく、日本酒分野でも新たな需要を取り込む動きが広がっています。
サントリーが2025年に実施した市場推計によると、2024年の国内ノンアルコール飲料市場は前年比111%の4,584万ケースに達し、過去最大規模を更新しました。10年前の約1.6倍に達する規模であり、市場の拡大傾向が続いています。
市場を支える消費者意識にも変化が見られます。同調査によると、ノンアルコール飲料を月1日以上飲用する層では、何かの代わりではなく積極的に選ぶ傾向が広がっています。飲用理由としても、「健康に気をつけたい」「飲みやすい」といった要素に加え、「リフレッシュしたい」「お酒の雰囲気を楽しみたい」といった肯定的な回答が上位を占めており、単なる代替品ではなく、独立した飲料カテゴリーとして選ばれる傾向が強まっています。
こうした消費動向の変化に伴い、商品開発の競争領域も、従来のビールテイスト飲料から、レモンサワーやカクテル、ワイン、そして日本酒テイストへと広がっています。日本酒最大手の白鶴酒造は、2026年9月11日から大吟醸テイストのノンアルコールスパークリング飲料「白鶴 吟零(ぎんれい)スパークリング」を全国でリニューアル発売します。
2022年に業界初のスパークリング日本酒テイスト飲料として投入された同商品は、9月からパッケージデザインを一新します。正面に「酔わない」と明確に表示するとともに、「ノンアルコール」「Alc.0.00%」「低カロリー」「グルテンフリー」などの表示を分かりやすく配置し、多様化する消費者ニーズへの訴求力を高めます。
今回の動きの背景にある構造的な変化は、飲用シーンの多様化と選ばれ方の転換です。酒類メーカー各社は単に酒類の代替を売るのではなく、「食事との組み合わせ」「休肝日」「仕事終わりのリフレッシュ」「翌日に予定がある日」など、生活のさまざまな場面に応じた選択肢として商品を整備しています。
若年層を中心に「あえて飲まない(ソバーキュリアス)」という価値観が広がる中、ノンアル市場は今後も各カテゴリーで商品開発と提案が活発化するとみられます。単なる「酔わないお酒」にとどまらず、味わいや食事との相性、利用シーンの提案においてどのような独自性を打ち出し、新たな飲用習慣を定着させられるかが今後の市場競争の焦点となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)
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記事提供:EconomicNews
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