先端技術を、自分の手で。地域の担い手が「AI × 開発」に挑戦
特定非営利活動法人ウィメンズアイ

地域密着型ハッカソン「ハッカツオン」の事前プログラムとして、開発者向け技術ワークショップ(全2回)を実施
特定非営利活動法人ウィメンズアイ(宮城県南三陸町/代表理事:石本めぐみ)は、
ハッカツオン実行委員会の一員として、気仙沼市との共催で、開発者向け技術ワークショップ「地域からつなげる先端技術」を全2回(7月25日・9月5日)にわたり開催しました。合同会社Nordblue CTOでハッカーコレクティブ
「Centrum」統括の
大畑誠弥氏を講師に迎え、AIとオープンソースを活用した実践型の内容を実施。地域のエンジニアに加え、市職員、地方議員、開発に関心のあるNPO職員など多様な地域の担い手が参加し、それぞれが自らの手でアプリケーションを開発しました。第1回(7月25日)には10名、第2回(9月5日)には17名が参加し、回を重ねるごとに広がりを見せています。
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講義の様子
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開発の様子
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全体の様子
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成果発表
■ 課題意識:先端技術を「受け取る」だけでいいのか
AIやブロックチェーンをはじめとする先端技術の多くは、潤沢な資金と人材を持つ大都市や大企業から生まれます。地方は、こうした技術が「最も活きる現場」でありながら、情報も人材も届きにくいという非対称性を抱えています。
ウィメンズアイが気仙沼市とともに取り組む「ハッカツオン」は、国内外の開発者が気仙沼に滞在し、地域の現場課題にもとづいてプロトタイプを開発するプログラムです。ただし、外から来る開発者を受け入れる地域の側にも、技術を自分たちの課題に引き寄せて考える力が求められます。本ワークショップは、地域が技術を「受け取る」だけでなく、自らの手で使いこなす力を育てることを目指して実施しました。
■ なぜ今、地域の担い手向けにこの研修を行ったのか
7月6日に開催した市職員向けワークショップ(講師:イーサリアム財団 エイドリアン・リー氏)に続く、事前プログラムです。市職員向けの回が「技術を批判的に理解する」ことをゴールにしたのに対し、開発者向けの本ワークショップは「実際に自分の手で作ってみる」ことに踏み込みました。
特定のベンダーやサービスに過度に依存せず、中身を理解した状態で、自分たちの課題を自分たちで試作できる--そうした「技術的自律」の感覚を地域に育てることを狙いとしています。
■ 当日の内容
各回とも、講義と実践の2部構成で実施しました。
・午前(講義):「技術的自律」をテーマに、シビックテック(市民が技術で身近な課題を解決する取り組み)、オープンソース、分散システムの3つの視点から、技術と社会の関係を対話形式で学習。根底にある「課題の当事者が自ら解決する」「学びを共有する」「一つに依存しない」という共通の思想を確認しました。
・午後(実践):AIコーディングツールとGitHubを使い、参加者それぞれが自分の仕事や関心に即したアプリケーションを開発。専門的な開発経験がなくても、日本語での指示を通じてブラウザ上で開発を進めました。
2回のワークショップから生まれたプロトタイプの例:
・地域ごとに分散している情報をまとめた熊出没マップ
・高齢の家族でも使えるよう、カセットレコーダーのUIにした音楽プレイヤー
・市の関係人口創出事業に活かせるアプリケーション
・市内各所のイベント情報を自動収集し、毎週メールで配信するツール
・市のオープンデータを活用した、公共交通(乗り合いタクシー等)のマップアプリ
・企業誘致業務を支援する、企業情報の整理・セールストーク提案ツール
最後には、各自が開発にかけたAI利用料を確認する場面も設けました。多くのアプリが数100円程度で試作できたことが示され、外部への発注のみに頼らず自らの手で開発を試せる可能性を、参加者が実感する機会となりました。
■ 参加者の声
事後アンケートでは、初心者を含む参加者から、実際に自分の手で開発できたことへの手応えや、今後への期待が数多く寄せられました。
「全くの初心者ながら、日本語でアプリめいたものが作れたことに手応えを感じました。」
「先端技術や開発は地方には遠いものと思っていましたが、実は身近なものだと気づくことができ、地域や自分のために活用したいと思いました。」
「作ってみたいと思っていたけれど、できずにいたものが1時間半で作れてよかったです。まだまだ学びたいので、またよろしくお願いします。」
「地域のステークホルダーが一緒に参加し、市民から市議会議員、県議員まで、自らの手を動かしながら、自分たちのまちの課題を解決できる可能性を感じました。」
■ 参加者が思い描いた「気仙沼でつくってみたいこと」
アンケートでは、今後気仙沼で取り組んでみたい課題やアイデアも寄せられました。
・人口減少による地域力(地域経済の停滞、担い手不足)の低下という課題の解決
・さまざまな分野の情報の「見える化」と、使いやすいインターフェースづくり
・高齢者にもやさしい生活アプリ
・市民や企業が気軽に相談・連絡できる仕組み
・気仙沼に長く暮らす外国人・移住者に向けた技術
■ 今後の展開
本ワークショップで開発の手触りを得た地域の担い手が、9月28日から始まる「ハッカツオン2026」本編で、国内外の開発者との協働に主体的に関わっていくことが期待されます。
「先端技術を大都市から地方へ届ける」のではなく、「地域の現場から、技術の使いどころを問い、自らの手で試す」。ウィメンズアイは気仙沼市とともに、こうした実践を続けていきます。
ハッカツオン2026(公式サイトは
こちら)
滞在型プログラム:9月28日~10月11日
ハッカソン:10月2日~10月8日
成果発表会:10月10日
最新情報はX公式アカウントをチェック:
https://x.com/Hackatsuon
主催:ハッカツオン実行委員会(気仙沼市、NPO法人ウィメンズアイ、Centrumほか)
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes